IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜   作:proto

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まだまだ続くよジェネレーションズ!



第63話 Life の大切さ。

これは清宮 左蓮の検査が終わってから、ブリーフィングまでの間の出来事になる。

 

織斑千冬は部屋の外にある小窓からから中の様子を見ていた。

「織斑先生?一体どうしたんですか?」

「いや。何故犯人は我が校の生徒、しかも彼女だけを狙ったのか気になってな。」

「え?清宮さんだけを?」

「あぁ、ISを動かせる者が欲しいのであれば、別に誰でも良かったはずだからな。」

「なるほど、確かにそうですね。」

そこで、会話は終わった。

 

 

僕らが清宮さんを看病していると、彼女が目を覚ました。

「体調はどう?清宮さん。」

「ねぇ、ここはどこ?」

「IS学園の特殊医務室だよ。」

僕は咄嗟に思いついた名前を述べた。

「清宮さんは感染症にかかってしまったんだ。」

それを聞いた清宮さんはすぐにベットから降り

「もう平気なんで、戻ります。」

と言い出ていこうとするが、すぐにバランスを崩し、楯無さんが支える。

「あれ、楯無さん?いつからここに?」

「今しがた着いたのよ。それよりも、無理しちゃダメよ。安静にしないとね。」

「ねぇ?君を襲おうとした白衣の連中が誰だか知ってる?」

と、タケル君が尋ねるも、

「全然。」

タケル君は素っ気なく返された。

「でも、明らかに君のことを狙ってた!何か理由が……。」

アカリさんが追い打ちをかける様に言うも、

「知らないって言ってるでしょ!」

そう叫ぶと今度は御成さんが反応する。

「まぁ〜、最近の若者は。それが目上の人に取る態度ですか!」

「ま、まぁまぁ。」

と、何故か僕がなだめる。

「君、あのはてさてパズルの開発者なんだって?そんな若いのにスゴイなぁ。」

「何言ってるの?それ皮肉?天才ゲームクリエイターの織斑一夏さん!」

しまったぁ。最近有名だから褒めようとして失敗してしまった。

「あ、いや。クラスでかなり話題になってるどころか、ほとんどみんなプレイしてるからさ。」

「なら、わかるでしょ?どれだけ人気を保つのが大変か。忙しいのでこれで。」

「待って!体を壊したら仕事どころじゃなくなるよ。これは同じ立場の人間として言えることでもある。」

「そうだよ。何をやるにも、命あってこそなんだから。」

すると、ドアが開く。

「生徒が望んでいないんだ、解放してやれ。」

「千冬姉、どうして?」

「生徒には生徒の事情がある。(許してくれ、一夏。ここは先生としての威厳を保つ為なんだ)。まぁ、条件付きではあるがな。」

「織斑先生、その条件は?」

「監視付き、というよりは護衛になるがな。」

「わかりました。その条件飲みますよ。」

と言って楯無さんが監視についた。

僕はその後IS学園の屋上に居た。そこに来たのはタケル君だった。

「大変ですね。ドクターライダーっていうのも。どんな患者のわがままにも対応しなければならないなんて。」

「それが僕の罪滅ぼしだから。」

「これをフランスで拾った時は、一夏君が僕と同じ高校生だなんて思いもしなかったな。」

「タケル君の方こそ、一度死んで仮面ライダーになったなんて、医学を学んでいる者としては信じられないよ。」

「だからこそ、わかるんです。こうして生きていることのありがたみが。」

「尊敬するよ。僕と同じ年代なのに、そんな風に思えるなんて。」

「一夏君は、医療の勉強をして、ライダーとして人を助けて、ゲームを作って人を笑顔にすることができるなんてスゴイです。」

「まだ、医療の方はまだまだ勉強中だけどね。」

「それじゃあ、俺はアポ取りに行くのでこれで。」

「うん、じゃあまた後で。」

こうしてパックマン襲撃事件の1日の幕が降りた。

 

その頃IS学園近郊にある寂れた建物では、

「あとは彼女が発症するのを待つだけです。」

「いよいよ計画が実る。」

すると、Dr.パックマンが口を開く。

「ゲノムグラフの進捗状況は?」

パソコンに向かっていたガタイのいい男が答えた。

「間も無く完成だ。」

モニターには、DNAの二重螺旋構造に何か手を加えたような画像が映し出されていた。




なる早で臨海学校に行かなきゃと
思っているprotoです。

でも、あえて焦らすのもいいかもしれないですね、
今日はハロウィンですね。どうしようハロウィン編とか
書いてあげなくていいかな?

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