IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
「4年前、我々は革新的なゲノムプロジェクトを進めていた。」
と、語り出すのは財前 美智彦だ。
「バグスターウイルスに感染した人間から、新たな生命体バグスターを生み出す手術だ。だがその時事故が起き、我々はウイルスに感染した。人間としての生命を終え、ゲームの世界の住人となったのだ。今度こそ我々の計画を実現させる為にね。」
「4年前の計画が何かは知りませんし、突き止めようとかも思ってません。……だけど!その為にパックマンを利用して、何の罪もない大勢の人達を、清宮さんを犠牲にするなんて……医学を学ぶ者として、ゲームを作る側として、何より!あなたを人として許せない。」
「我が計画を邪魔する者には死のオペを施す!」
「さぁ、パズルの時間だ。」
と、唐突に(おそらくはてさてパズルのバグスターである)ハテナバグスターが、その手に持つ杖を天高く上げ、ブロックを落とし攻撃してくる。
「危ない!」
簪に攻撃が当たるのを身を呈して阻止した。
「簪!怪我はない?どこか打ったりしてない?メガネは無事?えぇっと、それからそれから。」
「一夏、落ち着いて。私は平気、一夏が守ってくれたから。」
「そう、良かった。」
周りを確認すると、御成さん無事、タケル君もなんとか、アカリさんを確認しようとした時、2人の男性が入ってくるのが目に付いた。その2人から目を離し、すぐさまアカリさんを探す。すると、アカリさんの上にはパズルのブロックを出現させる空間が現れていて、尚且つアカリさん本人は動けそうにない。それに僕らの距離じゃ、高速化を使っても間に合わない!そんな時だった。
「アカリ!危ない!」
タケル君がアカリさんの上に覆い被さるようにして守る。なんとか間に合ったが、無慈悲にもブロックは爆発してしまった。爆発による煙が晴れ、そこには2人が居た。が、アカリさんは目を開けて居ない。
「アカリ……アカリ!そんな……死なないで!」
「…タケル?」
「アカリ?……ふぅ、よかった。」
そこに駆け寄る御成さんと2人の男。すると、タケル君とアカリさんの体が透け始める。この症状は……。
「タケル………体が…。」
再びアカリさんは気を失ってしまった。
「アカリ!……そんな、俺たち死んだのか?」
「違う!バグスターウイルスに感染したんだ!」
「24時間以内に、この俺を倒さなければ2人とも消滅する。」
すると、ハテナバグスターが言った。タイムリミットは24時間、となってしまったのだった。
だいたい中間くらいに来ました。
もうしばらくお付き合いください。