IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
僕らは財前の研究所に入ろうとした時だった。
「「一夏ぁ!ちょっと待てぇ!」」
声だけで誰か判別できたので、出来るなら振り返らずに進んで行きたい。………タケル君とウィザードさんの顔を見ると振り向かざるを得ない。
「はぁ、千冬姉。いや、織斑先生。この非常事態にあなたがこんなところに来たら不味いはずですよ。少なくとも今回の一件、僕は轡木さんには報告しますが。このことに関しては…。」
「なら一夏はどうなんだ?」
「僕は既に衛生省から報告済みです。それに篠ノ之さん。何故あなたはこんなところに?」
「それは、お前が出て行くのを見てだな。
幼馴染としてしっかりかん…ンッン!見守らねばなるまいと思って。」
「はぁ、仕方ありませんね。簪、お二人を学園まで連行してくれますか?」
と、茂みに隠れていた簪が顔を出す。簪は頰を膨らませている。怒っているのだろうが、可愛いすぎて怖くない。KMT(簪たん、マジ天使)だわぁ〜。
「何も言わずに行ったのは謝ります。」
僕は、簪に近づき耳元で囁く、
「
「わかった。なんでもって言ったからね?」
「わかってるよ。それと、最悪の場合やるなら弐式にしてね?ライダーシステムにいちゃもんつけられちゃうから♡」
「うん♡一夏の作品を貶めるような事はしないよ♡」
タケル君が密かに二本用意していたブラックコーヒーを、ウィザードさんに渡すのだった。
「まぁ、念の為こっちでも手を打ちますか。」
僕は携帯を取り出し、ある人に連絡を取る。
『prrr、prrr はい、こちら轡木です。』
「あ、いつも姉共々お世話になってます、織斑です。」
『織斑社長でしたか。これはどうも。それで、どのような用件で?』
「織斑千冬及び、篠ノ之箒さんなのですが、かくかくしかじかでして、織斑教諭に関しては……学園の復旧費用にの60%分引いて、復旧費用として使ってあげてください。そうした方が校舎や生徒の為、それに織斑教諭自身の為にもなりますし、給料も浮かばれることでしょう。」
『わかりました。ありがたく使わせていただきます。』
「のこり40%の内、30%は我が社で出しましょう。それと、篠ノ之箒さんに関しては、反省文を………400字詰めの原稿用紙42枚で。お願いします。」
「待って一夏ぁ!なんで電〇〇賞の短編小説並みの反省文を書かねばならんのだ!それに!その女はどうなる!」
「メタいこと言わないでください。それに簪はうちの所属ですからね。そして僕の彼女ですから。」
「クッ!千冬さん……織斑先生も何かおっしゃって……?……ヒィ!」
篠ノ之さんが後ろを向くと、千冬姉は死んだ魚のような目をしていた。
「オルコットさん、シャルロットさん、それにボーデヴィッヒさんも。一緒に戻ってくださいね。」
「「「は、はい!」」」
こうして、簪に連れられて、千冬姉と篠ノ之さんはトボトボと、残り3人もサッ!と帰って行った。
………ネタがありマシェーン。
これにて失礼