ダンジョンにカボチャが居るのは間違っているだろうか? 作:読書好き(ラノベに限る)
「っ、…ここは…?」
ジャックが目を覚ましたのは、洞窟の中のような場所だった。
「ここがダンジョンですか…」
ジャックは魔王に堕ちてしまったが、アジダカーハとの戦いでの功績を認められ、他世界にてまた罪滅ぼしをすることになったのだ。
「しかし…ここからどうやって出ればいいのでしょう?」
そんなことを考えていたとき、足音が近ずいてくるのにジャックは気が付いた。
足音のする方を見ると、白髪の少年がふらふらとした足取りで歩いてくるのが見えた。
「すみません、少しお尋ねしたいことがあるのですが…」
そう声をかけると少年はこちらを見て小さな声で返事をした
「…僕…ですか?」
「はい、実は道に迷ってしまいまして…なので、ここから出る方法を知りたいのですが…」
「そうですか、僕も今から帰るとこです。良ければ一緒に来ますか?」
「ええ、ありがとうございます」
「お名前を聞かせてもらってもよろしいですか?」
「あっ、はい。僕はベルクラネルと言います」
「私はジャック•オー•ランタンと申します。」
-----------------------------------
「どこに行ったんだ君は……」
収穫はゼロ。
目印である白髪頭の陰も見つけられなかったヘスティアは、最後の望みをかけてつい先程この部屋へ戻ってきたが、やはり少年の姿はなかった。
(僕があんなことを言ったから? でも、あの子は人に心配をかけるくらいなら、自分の私情を殺して我慢するような子だし…これが普段道りなら、僕に平謝りに来てもおかしくないものだけど…)
最後の別れ際、捨てられた子兎のような目をしていたベルの姿を思い出す。
あのときも感じた罪悪感が再び胸に去来したが、今は感傷に浸っている場合ではないと後悔を封じ込め、冷静な思考に徹しようとする。
(でも僕が関係していないとなると、ベル君が帰ってこないのはやっぱりっ……)
何か事件に巻き込まれたのか。
ヘスティアの体からぶわっといやな汗が噴き出す。居ても立ってもいられなくなったヘスティアは、再びベルを捜索しようと扉のもとに駆け寄った。
「ーーーぶぎゅ!?」
ヘスティアがドアノブに手をかけようとした、その時だった。見計らったかのように四角いドアが開いて彼女に突進してきた。
ヘスティアは顔面を強打!
同じタイミングで胸が「むぎゅ!」と悲鳴をあげ圧潰!
ヘスティアの信仰値が100上がった!
「か、神様ごめんなさい」
「ヤホ?…おっと大丈夫ですか?」
まさかの襲撃の悶えていたヘスティアだったが、頭上から降ってきた声を聞いて、両手で押さえていた目を見開く。
「ベル君!!……と誰?」
「おっと、申し遅れました。私はジャック•オー•ランタンと申します」
次回も頑張って作りますので、しばらくお待ちください。