ダンジョンにカボチャが居るのは間違っているだろうか? 作:読書好き(ラノベに限る)
ジャックが見つけた物、それは狩り効率を上げるためモンスターをおびき寄せるトラップアイテム…さらにそれに向かってやってくる複数のオーク達。ベルにこの状況の打開策はなく、仕方なくオーク達と戦っていた
すると、そのオーク達の隙間からサポーターがテクテクと歩いてきた。
「リリ!?って、うわぁ!!」
サポーターが歩いてくるのを見つけ叫んだベルだったが、オーク達の攻撃により意識を向けることができない状況なっていたため、サポーターのところへ行くことが出来ずさらにナイフや防具をはじかれてしまった。
その隙にサポーターはベルの”神様のナイフ”を取り出し懐に入れ、
「ごめんなさい、ベル様。もうここまでです」
「なにを言ってるの!?」
「…ベル様はもう少し人を疑うことを覚えた方がいいと思います。折を見て逃げ出してくださいね。さようならベル様」
「リリ!リリィー!っっ、あーもう、やっかましいぃッ!!」
リリはベルへの言葉を言い終わると、霧の奥に消えていった。
「「ブギョー!」」
「くそ、早くリリを追いかけなきゃいけないのに…」
ジャックは飛び出すタイミングを今だと判断し、ベルを助けに入った。
「ベル殿、ここは私が引き受けます。なのでベル殿はすぐにあのサポーターを追ってください!!」
「ジャックさん!!わかりました。でもなぜここに…?」
「ベル殿!お互いの事情は後で交換しましょう!」
「わかりました、ありがとうございます!!」
会話を終えたベルはものすごい速度でサポーターが消えた方へと走っていった。
「あなた達にかまっている暇はありません。全力でいきますよ…」
ジャックが指を鳴らすと頭上に七つの業火を宿るランタンが出現し、蓋を開くと同時に地獄の釜が開いたような灼熱の嵐が吹いた。
ジャックを中心とした周りに地獄の炎が召還されたのだ。
「ヤホホホホホホッ!!!大•炎•上!!!」
灼熱の中で陽気な道化声が響いた。
「ヤホホッ……さて、オークを倒したのですから、早くベル殿を追いかけなければ」
そしてジャックと業火が消えた後、一人の少女と一つの防具が残されていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ジャックがベル達に追いついたのは、ベルの胸を借りてサポーターが泣いていたときだった。
少しタイミングが悪かったと思ったジャックだったが、ベルに声をかけられたため諦めて二人の方へ近づいてゆき、なぜこの階層にいたのかを説明するのだった。
「えっと、つまり、何かがあるかもしれないからって、僕のことをずっと見守っていてくれたんですか!?」
「ええ、まあそのことはヘスティア殿に詳しく聞いてください」
「そうですか、まあとりあえず僕のやリリのことを守ってくださってありがとうございました!」
「いえ、サポーター殿を守ったのはベル殿ですよ。だからあまり気にしないでください」
ジャックはなぜ付けていたのか詳しく聞かれずにすんだため少し安心していたのだが、ベルの目以外からはストーカーもどきの行為が見られていたため、ジャックの噂はとんでもないことになってしまっていたが、それはまた別のお話。