ダンジョンにカボチャが居るのは間違っているだろうか?   作:読書好き(ラノベに限る)

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13話

ヘスティアファミリアのホームは朝から騒がしかった。

 

「ごめんなさい、帰ってきてから聞きます!行ってきます!」

「ちょっと、ベル君~~!」

 

ステイタスの更新を終えたベルはステイタスの内容も見ずに、ドアを思いっきり開けて外へ飛び出していった。

 

「それでは私も…おや、それはベル殿のステイタスですか?」

 

ジャックも少し遅れてついていこうとしたが、興味深いものが目に映り少し歩みを止めた。

 

「ああ、そうだけど……」

「ベル殿のステイタスはすごい上がり方ですねぇ……」

「すごいの一言ですませられるものでもないんだけどね…」

「まあ、成長が早いことはいいことですからね」

 

ジャックがそう言うとヘスティアは目をそらして、

 

「あっ、ああ、そうだね……」

 

と、機嫌が悪そうに答えた。

しかしジャックはそれを特に気にせず、ドアからゆっくり出ていった。

 

「では私も行ってきます。ベル殿を待たせてしまっていますからね」

「ああ、行ってらっしゃい」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「何か、今日のダンジョンはいつもと違う気がするのですが…」

「うん、モンスターの数が少なすぎる」

「そういえば……」

 

今日はいよいよ十階層を突破しようということで、朝早くからダンジョンにやってきていたのだが、九階層に着いてからやけにダンジョンの中が静かなことに気がついた。

 

「ベル様?」

「……行こう。十階層へ」

 

ベルはなぜか少し焦ったように、十階層へと向かおうとしていた。

 

「ーーーヴーーーォ」

 

しかし、ベルの歩みが止まった。その原因は、今聞こえた声だろう。

 

「…ヴゥゥ」

 

その声が近づくにつれてベルの震えが大きくなっていった。

 

「オオオォォオオォォオオォォ……」

「何で九階層にミノタウロスが……」

エイナが行っているモンスターの勉強会(?)にベルと共に参加していたのでジャックは知っていた。

このモンスターがこの階層に居るはずがないことを。

 

「にっ、逃げましょうベル様!今のリリ達では太刀打ちできません!早くここから……ベル、様?」

「そうですベル殿、いったんここは引くべきです!」

 

ジャック達はこのモンスターと戦うことはまずいとわかっていたので、ベルに逃げるように焦って話しかけた。

しかしベルは震えることしかできず、ジャック達の言葉は耳にいないようだった。

 

「ベル様!ベル様ぁ!!」

 

リリが必死に叫ぶがベルは何の反応も示さない。

 

「オオオオオオオオオオオオッ!」

 

ミノタウロスはジリジリと近づいてき、ついに攻撃範囲内に入ったのか、恐ろしい速度でルームの真ん中を突っ切ってきた。

 

「ッッ!」

 

ジャックは急いで武器を構え、青い光がジャックを包み込んだ。

そしてジャックのナイフとミノタウロスの大剣が交わった。

 

「くそっ、今の私では少し厳しいですね……」

 

ジャックは一度後ろへ引き体勢を立て直そうとしたが、その隙をねらい大剣で横にはじかれてしまった。

そして次のベルをねらった一撃が放たれた。

しかしその攻撃はリリがかばうことにより何とか即死は免れたが、リリは重傷を負ってしまった。

その光景を見てやっと意識を取り戻したのか、ベルはジャックの方へリリを投げると、一瞬で右手を突き出し魔法を詠唱した。

 

「ファイアボルトォォォォォッ!」

「ブゥオッ!?」

 

緋色の雷がミノタウロスの肉薄をはね返す。

ジャックはベルが稼いでくれた時間でギフトカードから一つのギフトを体に入れ、その後リリにポーションを渡した。

しかし、そのわずかな時間にベルのライトアーマーは壊されベルは劣性に追い込まれていた。




ジャックのギフトの正体はゴライアス討伐の時に判明する予定です。
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