ダンジョンにカボチャが居るのは間違っているだろうか?   作:読書好き(ラノベに限る)

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すごい遅れました…すいません……



14話

「オオオオオオオオオオオオオオッ!!」

 

ミノタウロスがベルに向かって吠声をあげている。

ジャックはいつでもベルを庇えるようにナイフを構えてミノタウロスの行動をじっと見ていた。

しかし、ジャックの準備は無駄に終わった。

ミノタウロスに集中していたジャックは、突然ミノタウロスに攻撃が当たりそしてジリジリと後ずさりをしている姿が目に入り状況が読めなかった。

しかし理由は簡単なものだった。

[剣姫]アイズ•ヴァレンシュタイン

彼女がベルを庇ったのだ。

そこに後ろからも乱入があった。

 

「いたぁ!アイズゥー!?」

「ちッ、つまらないことに振り回されてんじゃねえっての!」

 

後ろからの声はアイズの仲間のものだった。

 

「…大丈夫?」

「…頑張ったね」

「今、助けるから」

 

ダンジョンの中にアイズの声が響いた。

アイズはベルの為にここまで行動したのだろう、しかしベルはその好意を受け取らなかった。

 

「……ないんだっ」

「!?」

「アイズ•ヴァレンシュタインに、もう助けられるわけにはいかないんだ

!」

「勝負だッ……!」

 

ベルは冒険をする決意を決めたのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ミノタウロスはLv.2にカテゴライズされるモンスターだ。本来ならLv.1であるベルが互角に戦える相手ではないのだ。しかし目の前の戦いは一方的な蹂躙ではなく互いの命を懸けた確かな死闘だった。助けなければならないがベルの”冒険”を邪魔してはならない。ジャックは一人ウンウンと悩んでいた。

 

「ジャック様!お願いですベル様を助けてください!!勝てなくてもここから逃げるだけでも良いんです!」

 

「ええ、私もそうしたいのですが、ベル殿が自らでこの戦いを望まれるなら私たちが邪魔をしてはならないと思うのです。一応いつでも戦いに参加できる準備はしているので、できるだけベル殿を信じこの戦いを見届けたいと思うのです」

 

ベルは少し劣勢だが今はまだ参戦してはいけない、そう結論を出しベルを見守った。

その判断は正しかったようでベルはミノタウロスから大剣を奪い状況を一変させた。

その状況を見て少し安心した時だった。ベルが大剣を持ち突っ込んでいったのだ。

 

「あああああああああああああああッッ!!」

「ヴヴォオオオオオオオオオオッッ!!」

 

「馬鹿かッ!」

「駄目です、ベル様ぁ!?」

「ベル殿!!」

 

ベルの持っていた大剣はすでにぼろぼろでミノタウロスに正面から突っ込んで耐えられるほどの耐久力は残っていなかった。ベルの武器が砕けベルが負ける。そう考えたジャックは戦いに参戦しようとした。

しかしその予想は外れた。

ベルはそのことをしっかりと計算に入れ砕けた剣を捨て、巨体の右脇下に左手に持っていた”ヘスティアナイフ”を差し込み魔法を体の中に叩き込んだ。

 

「ファイアボルト!」

 

体内で何かが爆発したかのように胸板が膨張した。

 

「ファイアボルトォッ!」

 

さらに膨張。

だが、それでもミノタウロスを倒すことはできずベルに向かって肘鉄が繰り出された。

市が、一秒先に迫った。

しかし、ベルの方が速かった。

「ファイアボルトォオオオオオオオオッ!!」

 

爆散。

ミノタウロスの上半身は粉々に砕け飛んだ。

空高く舞い上がり、その身を回転させていた巨大な魔石が、地面に突き刺さった。

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