ダンジョンにカボチャが居るのは間違っているだろうか? 作:読書好き(ラノベに限る)
すみません
シルバーバックの声がする方へ走っていると、突然シルバーバックの叫び声が歓声へと変わったことにジャックは気がついた。
「ベル殿がやったのでしょうか?」
歓声が聞こえるということは、誰かがシルバーバックを倒したのだろうが、誰が倒したのかはジャックにはわからない。
ジャックはベルやヘスティアのことを心配しながら、走る足をさらに速めた。
「……って、ベル殿!お体の方は大丈夫ですか?」
向こうから歩いてくるベルを発見し、ジャックは大きな声でベルたちに叫んだ。
「…ジャックさん大変です!神様が……」
走ってくるベルの腕の上にはヘスティアが乗っていた。
「…ヘスティア殿!まさかあのモンスターにやられたのですか!?」
「いや、神様は攻撃は受けていないはずなんです。でも何が理由かわからないんです…」
「そうですか……とりあえずどこかにつれていった方が良いでしょう…しかしホームに帰っても私たちでは何もできなさそうですし……」
二人がどうするべきか悩んでいると、遠くの方から声が二人の元に届いた。
「ベルさん!大丈夫でしたか?」
「シルさん!!どうしてここに?」
「いえ、たまたま通りかかって…それより傷だらけじゃないですか。まさかそこの怪しい人に襲われているんですか!?」
「ああ、シルさんはジャックさんのことをまだ知らないんでしたね……実は………」
ベルは今の状況とジャックのことを知るに伝えた。
「そうだったんですか。すみませんジャックさん、それとヘスティア様は、豊穣の女主人へ来てもらえれば、看病することができると思いますよ」
「本当ですか!?シルさん、本当にありがとうございます!!」
ベルはシルの手を強く握りしめ、ぶんぶんと上下に振った。
シルは顔を赤くして恥ずかしがっていたが、ベルは気がつくことなく手を握っていた。
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「おお、ヘスティア殿!体はもう大丈夫なのですか?」
「みての通りもう大丈夫だよ。すまないない心配をかけてしまって…」
「いえ、この程度のこと気にしないでください」
「ところでベル殿は……」
「ベル君なら豊穣の女主人でゆっくりしているよ」
「そうですか」
ヘスティアは過労により倒れていたが、もうしっかりと復活したようだ。
ジャックは体がもう大丈夫だとわかると、
「起きてすぐで申し訳ないのですが、ステイタスの更新をしてもらってもよろしいでしょうか、明日ダンジョンに行くまでのどこかでいいですから…」「ああ、わかった、僕はもう大丈夫だから早速しようか。どれだけ成長したのか拝見させてもらうよ~」
ヘスティアは少し楽しそうにジャックにそう答えると、ステイタス更新の準備を始めた。
「……それじゃあステイタスを更新するよ」
「よろしくお願いします」
ヘスティアはジャックの背中の文字をなぞりステイタスを更新していった。
ジャック•オー•ランタン
Lv.1
力:G 200 → G 261
耐久:H 150 → H 194
器用:H 170 → G 219
俊敏:G 290 → E 403
魔力:I 0
<スキル>
[幼子保護](チャイルドプロテクト)
幼子の保護時ステイタスの上昇(上昇したステイタスは下降しない)
「……………ええぇ!!!」
「どうかしましたかヘスティア殿?」
「ステイタスが勝手に上がってる………」
「スキルにステイタスが上昇って書いていましたから、それのせいじゃないのですか?」
「いや、普通のスキルの場合は下がるはずなんだよ……そうか、名前ばかりに気を取られていたけどこれはたぶんレアスキルだし、さらに下降しないってことは神の力に近い何かなのかもしれない……」
(聖ペテロの神格を分けてもらったせいなのですかね?………まあ、このことは話さない方がいいでしょう。話してしまうと何か迷惑をかけてしまうかもしれませんし)
「ジャック君、このスキルのことを知れば君を質問責めにしたりする輩もでてきてしまうかもしれない。このスキルはしゃべらない方がいい……ベル君にもしゃべっちゃだめだ!あの子は顔にでやすいからバレるかもしれない!」
「そうですか、でもベル殿もこのスキルのことを知っているのでは?」
「そこは僕が何とかするから気にしなくていい」
「わかりました、しっかりと秘密にしておきますね」
ジャックは共通語に直されたステイタスを読みながら、自分のスキルについて考えるのだった。
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次の日、ジャックは一人4階層でモンスターを狩っていた。
ジャックはステイタスを更新したことにより4階層までもぐる許可が出たのだ。しかしジャックは元々の身体能力のおかげでもっと下の階層でも戦うこどができる。なのでこの階層のモンスターはジャックからしてみればとても弱いのだ。
「早くベル殿についていけるようにならねば…」
ジャックはそんなことをつぶやきながらモンスターたちを無双していくのだった。