・完全な蛇足話。
・完結した本編の余韻をぶち壊しにする恐れがある(重要)。
・完結した本編の余韻をぶち壊しにする恐れがある(重要)。
・完結した本編の余韻をぶち壊しにする恐れがある(重要)。
・「この作品に余計な蛇足は必要ない」と思う方はバック推奨(重要)。
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・「この作品に余計な蛇足は必要ない」と思う方はバック推奨(重要)。
・今後とも、この作品と作者をよろしくお願いします。
<追記およびお詫び>
・準備難航により、すべてに(仮)がつくことになりました。真に申し訳ございません。
・詳しくは、活動報告をご覧になってください。
嘘予告その1 【2018/8/7.追記およびお詫び】
……いやあ、これ以上ないハッピーエンドだったなあ。
悪神の企みは完膚なきまでに叩き潰され、数多の可能性の中で踏み躙られてきた魂が運命に打ち勝った。怪盗団によって世界は救われ、彼等は新しい世界へと踏み出していく。
この結末に至るまで、数多の蝶を飛ばした。可能性をかき集めて、どこかの世界で途切れてしまった思いすら背負って、トリックスターは旅路を続けていくんだ。
文句なしのハッピーエンド。人の人生を玩具同然にして遊んでいたクソ神には相応しい末路だよな。みんな、夢を叶えて次の世代に想いを繋げていくんだよ。
「…………」
――あれ? キミ、なんでいるの?
しかもこの様子からして……何か怒ってる?
「――――!!!」
って、うわああ!? 痛い、痛いってば! やめなさい、ティーカップを投げつけるのはダメ!
熱っつ! ティーポッドを投げるのもダメだって! って、ああっ! お気に入りのティーセット一式がぁぁ!!
……あーあ。みんな滅茶苦茶になっちゃったよ。
どうしたの? 癇癪を起した挙句物に当たるなんて、何か嫌なことでもあった?
こっちはキミに怒られるようなことなんてした覚えはないよ?
「――――」
『結末に納得できない』? それまたどうして?
……もしかして、最近巷で流行の逆行とか、俺TUEEEE! みたいな無双系の方が良かった?
だから納得がいかなかったのかな? それだと根幹からして問題なような……え? 『そういうことじゃない』?
「――――」
…………。
「――――」
…………。
「――――」
…………。
……『蝶が飛んだのが、その証』か。
言い得て妙だなあ。
「――――」
……そうだね。キミの言う通りだ。
世界には数多の可能性が広がっている。この世界が辿った出来事も、この世界が生まれ出るために集められた出来事も、ある一方から見た可能性の1つに過ぎない。
中には途中で絶筆した物語だってあるだろう。“途絶えた足跡”だって旅路と呼ばれるべき物語の1つだからね。それを語るのもまた一興、ってことか。
此度のような“旅立ちの物語”があるのなら、それと対を成すもの――“帰還の物語”だってあって然るべきだろう。「帰ってきてほしい」という蝶だって飛んだのだから。
「――――」
……成程、成程。
――そうと決まれば、早速準備だ。
すべての駒を並び直して、配置し直そう。
数多の蝶を――可能性を束ねて、世界を作ろう。
「――――」
その通りだ。ここからはキミの物語。キミたちが、世界を変える物語の始まりだ。
契約内容は忘れてないね? 成すべきことは? 勝利条件と敗北条件の確認はどうだい?
「――――」
……ならば、改めて契約をしよう。
一度サインをしたのだから、大丈夫だね? このサインが何を意味しているかもきちんと把握しているようで何よりだ。
どこぞの普遍的無意識のようなだまし討ちは好きじゃないんだ。アレには何度も酷い目に……うん、無駄話だね。すまなかった。
……それじゃあ、良い旅を。
できることならば、二度と会わないことを願っているよ。
キミに殴られたり、怒られたりするのは、一層胸が痛むから。
「――――」
――いってらっしゃい、旅人さん。
どうか、良い
……『帰りたい』、か。
蝶の羽ばたきに込めた祈りによって、人の願いが叶うならば。
……もしかしたら、
*
*
*
存在を望まれる人がいる。帰ってきてほしいと願う人がいる。
帰還を望む人がいる。己の望む場所へ帰りたいと願う人がいる。
『帰れない』悲しみを、自分はよく知っている。――嘗ては自分も、『帰りたいと願いながら、帰れなかった』存在ゆえに。
帰りたかった。大事な人たちが待つ、あの温かな場所に。
帰りたかった。大好きな人たちと過ごした、懐かしい場所に。
帰りたかった。宝物たちが紡いでいく世界に。
嘗ての自分は望まれている。嘗ての自分が愛したすべてから、「帰ってきてほしい」と望まれている。そんな未来があって然るべきだと望まれている。
――では、今の自分は?
嘗て自分は人であった。人と呼ばれても差し支えない存在だった。――今となっては、その括りから大きく逸脱してしまったけれど。
嘗て自分には帰る場所があった。大切な人たちがいた。――今となっては、それを声高に叫ぶことすらできなくなってしまったけれど。
……“今の自分”を望む声なんてどこにもない。――嘗ての自分を望む声ならば、四方八方から響き渡って来るのだけれど。
「――帰りたい」
「――帰りたい」
「――帰りたかった」
――ああ、そうだ。そうだとも。
帰りたかったのは自分だった。他の誰かではなく、自分自身が帰りたかったのだ。理不尽に苦しんでいた人々を助けてきたが、本当に助かりたかったのは自分自身だった。
「帰れない悲しみ」云々で人を助けて来たのではない。その人間たちに己の姿を投影し、掬い上げることで、「自分もいつかは帰れるのではないか」と信じたのだ。
帰りたかった。
帰りたかった。
帰りたかった。
「――帰りたい」
あの場所にかえりたい。
「――帰りたい」
あの人たちのいる世界にかえりたい。
「――帰りたい」
同じ場所で笑い合う
あの優しい場所へ、宝物たちのすぐそばで、笑っていられる
足りない。足りない。圧倒的に足りない。
沢山沢山集めて、沢山沢山抱え込んで。
零れ落ちてしまってもまだ足りない。
「――かえりたい」
随分時間が経過した。
それでも、この願いはここに在る。
「――かえりたい」
原型すら留めなくなってしまった。
それでも、この願いはここに在る。
「――かえりたい」
自分の旅路が途切れることを知っていても、尚。
この願いはずっと、ここに在る。
『――帰りたい』
『――許されるならば、あの場所に』
『――あのひとの元に、かえりたい』
――どこからか、誰かの悲鳴が聞こえた。
自分と同じ願いを抱える叫び声を無視できなかったのは、本質までは変質していなかったためだろうか。自分が誰よりもこの痛みを知っているためだろうか。
「――かえろう」
「きみたちの、あるいは――私の望む場所へ」
駒は揃えた。それらすべてを並べて、集めた可能性を束ねて、束ねて、世界を創り上げる。
全ての人が、すべての命が、己の望む優しい場所へ帰れるように。
そんな世界があったって――許されたって、いいじゃないか。
――その延長線上の果てに、夢を見たって、いいじゃないか。
契約は交わされ、賽は投げられた。
盤上の駒たちが、暗闇の中で動き出す。
「――さあ、始めよう」
「――これは、『帰る』ための物語だ」
PERSONA5二次創作 『Life Will Change』派生作品
『Dream of Butterfly』(仮称)
――夢見る蝶が辿り着く場所は、何処なりや。
方向性が大分定まり、設定も大体固まってきたのでUPしました。あとは最終調整して執筆活動に移るだけです。「リアルが忙しいので時間が足りない」のが悩みですね。
基本方針は「『Life Will Change』から派生した諸々の要素を再構成したリメイクおよびマイナーチェンジ版」。P4とP4Gのような関係に近しいものだと思われます。
何かあり次第、この話の内容を適宜修正していく所存。今回の短編はあくまでも“現時点での方向性”なので。当てにならない奴で申し訳ないです。
<2018/1/17.追記およびお詫び>
「設定が二転三転したことにより初期構想/作品の方向性が瓦解寸前」、「主人公核候補2組のうちどちらにスポットライトを当てるか決めかねている」等の問題が発生したため、予告内容すべてに(仮)がついてしまいました。
詳しいことは1/18の活動報告に記載されていますので、そちらにも目を通して頂ければ幸いです。楽しみにしていただいている方々に深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。
<2018/8/7.追記およびお詫び>
結局頓挫してしまいました。楽しみにしていただいた方々に深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。