異世界転生モノは読んだことないけど書きます(*´Д`*)   作:雨宮照

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風の女神を見つけるぞ!

学校は、穏やかだった。

今は昼休み。

どの生徒も、友達と一緒にグループでお弁当を食べている。

渡り廊下でのんびりと太陽の下で食べる者もいれば、教室で机をくっつけて食べる者もいる。

 

ここにただ一人、例外がいた。

というのも、本当に例外だ。

 

まず、グループではおらず、一人でいる。

それに、前提からだが、弁当を食べていない。

寝ているのだ。

 

まあ普通の高校生だったら、友達が起こしに来て一緒にお昼を食べるのだろうが、この男には関係ない。

この男の名前は、韮崎ミチヒコ。異世界転生を目指す者だ。

 

今、彼は勇者になるべく、女神を探している(意味不明)。

 

しばらくすると、教室から一人、二人。

男子生徒が出て行く。

 

この学校では、更衣室が男女で1つしかなく、日替わりで昼休みに男子と女子が更衣室を使うというルールがある。

そこで、男女どちらかは必ず教室で着替えることになるため、昼休みの半分は教室に立ち入らないことが、暗黙のルールとなっている。

(まぁ、もちろんスマホで生着替えを撮影している生徒もいたりはする)。

 

しかしながらだ!

ここにいるミチヒコは、寝ているではないか。

このままだと、女子更衣室に潜んでいた変態として、校内で吊し上げられてしまう。

 

このタイミングで起きるミチヒコ。

もう女子は周りで着替え始めている!

 

するっ……するっ……

 

衣擦れの音が鮮明になっていく。

それとともに、焦りの色はどんどんと濃くなっていく。

 

……やばい。

彼は気付いた。

自分の置かれた状況に。

 

そして彼は衝撃の一言を口走ってしまった。

 

「お前って、そういう柄のブラ着けるんだ」

 

アウトォォォォォ!!

ミチヒコ!それは駄目だ!

思っても口に出してはいけない。

女子の怒りのボルテージはマックスだ。

女子の一人がミチヒコに向かって近くの花瓶を振り下ろそうとしたその時……!

 

「みなさん! やめなさいっ!」

 

美しい女性の声が教室内に響いた。

 

「こ、この声は……もしかして……」

 

「「「生徒会長!?」」」

 

そう、その声の主とは、この学園の生徒会長、矢留可憐だった。

おおっ、可憐先輩ナイスっ!

 

「この男には、何を言っても無駄ですっ!」

 

かと思ったら売られたッ!!

 

「ミチヒコくんは、生徒会室の私の椅子に……すりすりしてた男なんですよっ!」

「「「ミチヒコてめぇ!!」」」

 

うぉい! うぉぉぉい!

事実だけど! 事実だけどぉっ!!

そ、そうだ。

ここで何か気の利いた一言でも言えればっ!

 

「それは先輩がそれだけ魅力的だからで……」

「み、ミチヒコくん……」

 

おおっ。この女、チョロいぞ!

俺、ハナから覗きじゃねえけどな!

 

「先輩、もしよろしければ……今夜俺の家に来てください!」

「ふえぇっ!? ……わかりました。い、行きますぅ!」

 

ハイキター(`・ω・´)

何はともあれ、これで女神候補決定だぜ!

 

「よし、俺も更衣室行って着替えて来ないとなぁ……」

 

ミチヒコ、世界はそんなに甘くないぞ。

 

このあと、めちゃくちゃ花瓶を振り下ろされた。

 

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