とある復讐代行の日常   作:初代小人

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投稿遅れて申し訳ない!ネタを思いつけなくて…

あと、リクエスト募集したにも関わらずそのネタを未だ書けてなくてそれもとても申し訳ないです!
急いで書きますんでもうしばらくお待ちください!



それでは拙作ながら本編お願いします!

※非常に残酷な描写がございます。苦手な方はお気をつけくださいませ


加害者と被害者の境界

いつもいつもアイツらは俺を…

 

お願いだ、このままじゃ嫌なんだ!

 

俺を助けてくれ!

 

 

 

 

case3.誰が悪いの?

 

 

 

今日も朝が来た。

 

あぁ…憂鬱だ。

 

それでも学校は行かないと。

 

お母さんに心配をかけるわけには行かないから。

 

 

 

「行ってきます」

 

家を出た途端、僕を守るものはなくなる。

 

 

 

学校へ行く途中、何か嫌な気配がして半歩ほど下がると、直前まで僕がいたところを大きめの石が飛んでいく。

 

 

「チッ!外れかよ」

 

「不意打ちなのに外すとかノーコンすぎだろwww」

 

「うるせぇ!」

 

そんな事を言いながらわざと僕にぶつかりながら追い越していくクラスメイト達。

 

この状況も、僕の日常。

 

 

 

教室に着いた。

 

ドアを手だけ伸ばして開ける。

 

引き戸のレールの上に落ちるのは見慣れた白い黒板消し。

 

そのまま席に向かい、椅子を傾けて置かれた画鋲を床に転がす。

 

机の上の花瓶は邪魔にならないように端に避けた。

 

これも作業。

 

みんなが毎日朝することの中に、僕だけ少し余計なのが混じっているだけ。

 

周りからの嫌悪のこもった視線を無視するのも作業。

 

慣れてしまえばなんの苦痛もない。

 

 

 

僕は昔からこうだったわけじゃない。

 

小学生くらいの頃はむしろあちら側(いじめっ子)だったくらいだ。

 

でも気がついたらこうなっていた。

 

別にいじめ自体が珍しかったわけじゃない。

 

むしろ僕が住んでる地域の民度が低いのか、いじめは頻繁に起きていた。

 

ただ、いじめる側といじめられる側のメンツが微妙に変わってっただけ。

 

それで今度は僕がいじめられる側になっただけ。

 

だから、ぼくは何も問題ない。

 

 

 

終礼のチャイムは僕が学校で唯一好きなものだ。

 

僕を牢獄(学校)から解放する合図だから。

 

もちろん帰り道だってクラスメイトはいるけど、早足で帰れば残り十分の我慢だ。

 

カバンを背負って家に帰る。

 

道中の彼らからの嫌がらせをどうにかあしらって、この息の詰まる世界から逃げ出すのだ。

 

 

 

「おかえり、学校どうだった?」

 

毎日機械的に聞いてくるお母さんに「普通だったよ」と答えて僕は自分の部屋に籠る。

 

ここは、ここだけは僕の王国だ。

 

パソコン起動して、SNSを見る。

 

するとそこに面白い噂話が書いてあった。

 

 

「相手が誰でも懲らしめてくれる復讐代行がいる」

 

そんな記事だった。

 

妙に凝った作り話だ。

 

僕は思わず感嘆の声を漏らした。

 

 

曰く、依頼すれば対象に100%復讐をしてくれる。

 

曰く、個人情報や機密は完全に守られる

 

曰く、少々の無理な要望にも答えてくれる

 

 

これはいい。

 

デマでも少しくらいは暇つぶしになるだろう。

 

僕はその記事に書いてある場所を訪ねてみることにした。

 

 

 

 

 

最高の気分だ。

 

僕の足元には僕に石をぶつけようとした体だけは大きな男子が這いつくばっている。

 

手足は既に僕の手下に拘束されている。

 

「おい!離せよ!お前らもなんでこんな奴に従ってんだよ!」

 

どうやら謝るつもりは無いらしい。

 

「やれ」

 

僕は端的に指示を出した。

 

無数の打撲音が響いた後、ついに僕の反対勢力は居なくなった。

 

 

 

あの後訪ねた場所には年齢も性別もよくわからないとしか言えない「復讐代行」が居て、僕はそいつにあたかも追い詰められているかのようにクラスメイト達をとっちめるように依頼した。

 

ただ、主犯格のこの男だけは自分で復讐したかったので残しておいてもらった。

 

 

 

遊び半分のつもりだったが、次の日の登校中からずっと何も無かった。

 

むしろみんな優しくしてくれた。

 

僕のいうことはなんでも聞いてくれた。

 

 

 

「ハハハハッ!ハハッ」

 

家に帰って久しぶりに大笑いした。

 

それからは毎日楽しかった。

 

元主犯格の男は毎日「制裁」が加えられていた。

 

いい気味だった。

 

彼の顔からは表情が消えていった。

 

 

 

 

 

あー今日も楽しかった。

 

さて帰るか。

 

ん?貴方は…

 

いつかの復讐代行さんじゃないですか!

 

あなたのおかげで僕の生活は一変したんですよ!ありがとうございました!

 

だがその返答は僕の予想とは違った。

 

「随分派手な遊びをなさっているようですね」

 

何のことでしょう?

 

彼は自分のしたことが返ってきているだけ、言うなれば因果応報、でしょう?

 

「ええ、ですが。」

 

 

「どうやらあなたにも因果が返ってきたようですね。」

 

は?何を言って…

 

そこで僕の世界は眩んだ。

 

いってらっしゃいませ

 

 

 

 

〜take1〜

 

 

 

こんな筈じゃなかった。

 

ある日突然俺の言いなりだったクラスメイトがアイツの方について。

 

俺はあいつらにリンチされて…仕方なく服従して…

 

 

あんな奴の言いなりになっている自分が情けない…

 

 

朝起きて、実はドッキリだったなんて希望を抱きながら教室のドアを開ける。

 

ポフッ

 

頭になにかぶつかる気配。

 

続いてクラスメイトの何処かよそよそしい笑い声の中で一段と響くアイツの声。

 

 

「テメェ…!」

 

頭にきた俺がこぶしを握ってあいつの席に近づく。

 

ッ!!?

 

足を掛けられた!?

 

 

転んて打った頭の行き先にある汚れた上靴。

 

 

「おい、何やろうとしてんだよ」

 

上の方から発せられる冷たい声。

 

この野郎…覚えてやがれ…!

 

 

 

SNSで妙な記事を見つけた。

 

 

なんでも、依頼すれば相手をとっちめてくれる奴がいるらしい。

 

いいよ、やってやる、アイツに吠え面かかせてやるよ!

 

 

 

 

 

「では、彼と、その取り巻きに復讐したいのですね?」

 

よく分かんねぇやつだが、アイツのことも知っていた。

 

どうやらアイツもコイツに依頼して俺に復讐したらしい。

 

ならやり返してやる…!

 

 

 

〜take1.fin〜

 

 

 

目が覚めた。

 

一瞬光で目がくらんだけれど、すぐに目の前に立つ復讐代行の姿が見えた。

 

「反省なさいましたか?」

 

僕は笑った。

 

これ以上の愚問があるだろうか。

 

 

ふざけるんじゃない。あんなの僕が受けた苦しみの数千分の一だ。もっと苦しませなければ…

 

「そうですか…では、いってらっしゃいませ

 

 

 

 

 

〜take???〜

 

気がつくとドアの前に立っていた。

 

ドアの上には車と同じくらいの大きさの黒板消しが挟んである。

 

あんなのが降ってきたら一溜りもないのは分かっているのにドアを開けてしまう。

 

グシャッ!

 

 

 

気がついたら目の前は針山。

 

腰くらいまである針がそびえ立っている。

 

 

今度は…やめろ、やめてくれ!そんな所に倒れ込んだら!

 

サクッ

 

 

おい!何すんだ!手を掴むな!やめろ!

 

「やれ」

 

 

痛い痛い!やめろ!殴るのはやめろ!

 

 

ドガッ!バゴッ!

 

 

 

水泳の授業。

 

化学の実験。

 

ありとあらゆる学校の時間で僕は殺され続けた。

 

 

毒殺絞殺刺殺焼殺圧殺轢殺水殺凍殺斬殺惨殺裂殺殴殺銃殺呪殺

 

エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ。

 

 

ありとあらゆる苦しみを受けた。

 

〜take???.fin〜

 

 

 

目が覚めると当然のように復讐代行がいた。

 

「反省、しましたか?」

 

その問に僕は首を縦に振った。

 

あんな苦しみを受けるなら、あの男に従う方がましだ。

 

 

 

 

また朝がやってくる。

 

憂鬱な朝。

 

飛んできた石をかわして、ドアに挟まれた黒板消しをいつも通り落とす。

 

 

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感想、批評、誤字報告等ございましたら感想欄にお願い致します

なお今回は意味怖風です。
真相についての予想もよかったら感想欄でどうぞです。
作者的な正解、不正解はメッセージにて送らせて頂きます。

追記:回答編って需要ありますかね?もし書いて欲しかったらそちらも感想欄にお願い致します。い約一週間ほどで仕上げて投稿します
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