無法魔人たくま☆マギカ   作:三剣

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「ハジヶえ★ウザス出張版だぁぁぁ!!」
「前書きにTIPSを捻じ込むか。
 出番を確立させる為の、発想の逆転だね」
「過程や方法なぞ、どうでもよいのだァーッ!」
「で、内容は無いのかい?」
「無いよ」
「わけがわからないよ」















「って事になると、流石にひどいからね」
「あ、やるんだね」
「ハジヶえ★ウザスを否定したら、ボクの存在が否定されるもんね!!」
「で、何を解説するんだい?」
「たくま☆マギカでのサブタイトルについて!!」
「また、メッタメタな所をついてくるね」
「だって、ハジヶえだもん。
 魔法少女まどか☆マギカの、各話に付くサブタイトルは“その話の中での登場人物の台詞”からなのは、有名だと思うけど。
 知らない? 見直すために買い揃えてよ!!」
「作者、買い揃えてないよね?」
「言わないで!! 下手に買い揃えると、見るだけで休日が終わって、執筆する時間がなくなりそうだって言いながら、週一で叛逆を見てる人だから!!!!」
「わけがわからないよ」
「叛逆を見直した結果、一番好感度が上がったのがキュゥべえなあたりが、たくちゃんの生みの親」
「僕なんだ」
「間違えないでね!! “キュゥべえ”だから!! “ゥ”だから!! 小さいからぁ!!」
「え? そこ?」
「キュウべえじゃない! キュゥべえだから!! 同胞をもっと愛して!!!!」
「理解したよ、ハジヶえ。
 前書きを無駄に引き伸ばす事で、存在をアピールするつもりだね?」
「バレた!? さすが同胞!! ジュースをおごってやろう!!」
「で、TIPSはしないのかい?」
「するよ」

「サブタイトルが“作中から”なのは、原作からの演出なんだけど。
 原作と同じ言葉を流用する際に、たくマギ作者は“原作を知る人へのミスリード”を意識しているようだね。
 『第一幕 二十二章』の『ティロ・フィナーレ』は、言ってるのがたくちゃんだし。
 『第二幕 六十一章』の『化け物』は、スピンオフ作品を含めて“登場人物が魔法少女の真実を知った時に言う、魔法少女の呼称”だからね」
「わかりにくいね。非効率的だよ」
「たくマギ作者を、常識で判断しては駄目だよ」
「つまり“原作の台詞”が流用されている場合、そのまま、原作通りの流れになる筈がない。
 そういう事なんだね?」
「ギャース!! 先に言われたぁ!!!!」


百五十一章 世界の終末に

SIDE out

 

 『見滝原中学で展開した魔女結界。その中を進む二人の少女。

  一人は、()()()()“暁美ほむら” もう一人は()()()()()“鹿目まどか”』

 

 

「ほむらちゃん!!」

 

 まどかの声を背中で受け止めながら、それでも暁美ほむらは止まらない。

 両手に持つ銃を巧みに操り、襲い来る使い魔を射殺し続ける。

 

「ほむらちゃん!!」

 

 まどかの声をその耳に受け入れ、それでも暁美ほむらは止まらない。

 止まるわけにはいかないのだ。

 魔女結界。そんな“危険しかない場所”から、一秒でも速く、まどかを救い出す為に。

 そう、たとえ。

 

 “視界の片隅で、使い魔に襲われ、殺されるクラスメイトがいたとしても”

 

 

 

 鹿目まどかには、選択肢が無い。

 突如、目の前に広がった異様な空間。突如、襲ってくる不可思議な物体。

 混乱し、逃げ惑うクラスメイト達の中で唯一、理性的に行動する暁美ほむら。

 彼女と共にいれば安全。そんな考えは、まどかにはない。

 ただ、自らを守ろうとするほむらに従う以外、まどかに出来る事はない。

 

 “鹿目まどかは、魔法少女ではないのだから”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『結界の最深部。そこで待つのは二人の少女。

  一人は、()()()()“美国織莉子” 一人は、()()()()“呉キリカ”』

 

「大丈夫?」

 

 心配そうな織莉子に、キリカは笑顔で返す。

 

「キミの役に立てなくなる事に比べれば、これぐらいの事なんて、どうってことないさ」

 

 織莉子と出会わなければ、呉キリカは腐って果てるだけだった。

 出会いは偶然。買い物の会計の際、財布を落としてしまい、それを淡々と拾っていた時。

 手伝ってくれた、たった一人。それが織莉子だった。

 

 それだけ。たったそれだけ。たったそれだけでよかった。

 

 幼少期。名前の似た親友が、キリカにはいた。

 しかし、その子は両親の離婚が原因で、見滝原を去った。

 

 

 “万引きの罪を、キリカに押し付けたまま”

 

 

 不幸な偶然。そう言ってしまうのは、あまりにも簡単だ。

 しかし、その簡単な偶然により傷付けられた心は、あまりにも困難だ。

 親友からの罪と傷。キリカは人を遠ざけるようになり、呼応するように人もキリカから離れていった。

 相槌だけで成立する会話になんて、興味は無かった。

 ごっこで確立する関係になんて、興味は無かった。

 なにもかもがクダラナイ。そんなクダラナイ中で、私もきっとクダラナイままに終わるのだ。

 そんな時、織莉子と出会った。

 ただ、他人に優しくされた。そんな程度の事ではなかった。

 

 キリカがお金を拾っていた。だから織莉子は一緒になってお金を拾った。

 キリカがお金を拾い終わった。だから織莉子も拾い終わった。

 キリカが立ち上がった。だから織莉子も立ち上がった。

 

「これで、全部かしら?」

「う、うん」

 

 拾ったお金を財布に収めた。織莉子が拾ったお金も、キリカは受け取り、一緒に入れた。

 

「気をつけてね」

 

 そう言って、織莉子は微笑み、去っていった。

 

 なにもかもがクダラナイ。そんなクダラナイ中で、私もきっとクダラナイままに終わるのだ。

 

 そんなキリカが見つけた光。クダラナイ世界に存在した、確かな光が、そこにあった。

 なにもかもがクダラナイ? そんなはずないじゃないか! そこにクダラナクナイ人がいるじゃないかぁ!!

 去っていく織莉子の背中。その背中に、キリカは確かな希望を()たのだ。

 

 だからこそ、呉キリカに必要なのは美国織莉子だけでいい。

 それでいい。それ以外要らない。

 美国織莉子がいる世界こそが、呉キリカがいるべき世界なのだ。

 それ以外要らない。だって、それだけがすべて。

 たとえ、キリカが死んだとしても。織莉子がいるなら終わらない。

 たとえ、織莉子が死んだのならば。キリカが生きていても、それは世界の終末になるのだ。

 織莉子以外要らない。だってそれがキリカのすべて。

 織莉子にいる世界がすべて。織莉子の望む世界が希望。

 

「織莉子がいるのなら、私は絶対に絶望しないよ。

 だって、織莉子がいなくなる事こそが、私の絶望だからね」

 

 魔法少女となったキリカ。変身したその姿が“眼帯”をしていた理由。

 それは、視力が低かったわけじゃない。世界を否定したわけじゃない。

 

 ただ、織莉子(希望)を真っ直ぐに見る為だけに。

 

 ぶれる訳にはいかない。ずれる訳にはいかない。

 一つの瞳で充分だ。光は一つで充分なのだ。

 

 だからこそ。キリカは織莉子に無限に尽くす。

 世界の終末に挑むことすら、有限の前の無限に過ぎないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『魔女結界を進む、ふたつの異物(同一人物)

  ひとつは()()()()()()()群雲琢磨 ひとつは()()()()()()ウィキッドデリート』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「【迷った】」




次回予告ぅ


やあ!! 皆大好きハジヶあちょっとやめ






































次回予告

造り出されたシステム 魔法少女

造り出された存在 魔法少女

さあ 問おう 魔法少女よ

そのシステムは 魔法少女か?




百五十二章 舞台掌握























TIPS ハジヶえだおwww

 タイトルがおかしいぉぅwwwwww

 では、TIPSをはじめよう

 と、言っても、今回はたくマギ限定ではなく、作者の独自解釈の話だよ!!
 作中の謎が判明するとでも思ったかい? 腹筋が候wwwwww
 おりこ☆マギカの“別編”を知る人に対するものだから、知らない人は回れ右ぃぃぃ!!















 当初、呉キリカの特性が“速度低下”だった事に頭を悩ませていました
 “違う自分になりたい”という願いから“速度低下”が繋がらなかったから

 しかぁし!! 別編を読んだ際に目から鱗とコンタクトが落ちたのだ!!!!

 違う自分になりたい
 それは“親友を止められなかった自分を変えたい”
 すなわち

 “親友を止めるまでの【時間】を”

 えりかを止めるまでの時間が、キリカには無かった
 だからこそ、止めるまでの【時間】を稼ぐ為、キリカが得たのが“速度低下”だった

 織莉子に会うまでの【時間】が惜しかった
 だからこそ、織莉子と再会するまでの【時間】を、少しでも縮めたかった

 呉キリカの魔法が“速度低下”なのは、これが理由なのではないか

 以上!! 有頂天孵卵器ハジヶえ★ウザスでした!!!!
 リクエストは随時、受け付けているよ!!
 むしろ、リクエストしてくれないと、ボクの存在が危ぶまれるからね!!

 さあ!! ボクとケーヤクしてエネルギーになってよ!!!!

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