「【せっかく幕による区切りがあるんだから】【これを活用しない手は無い】【ってのが作者の談】」
「わけがわからないよ」
ストーリー展開
暁美ほむら来訪の約1年前より、物語の幕が開く。マミと別れ、一人で活動していた杏子は、偶然同じ魔女結界を進んでいた群雲琢磨と邂逅する。その後、二人は一度別れて、群雲は見滝原へ。そこで活動していたマミと共闘、共同生活を送るようになる。
それから約一年、二人は“見滝原の
その頃、美国織莉子がキュゥべえと契約。鹿目まどかが魔女化し、滅亡した世界を未来予知で知る。自らを慕う呉キリカと共に、世界救済の為に動き出していた。
織莉子の誘導により、魔法少女となった千歳ゆま。彼女と行動を共にしていた杏子は、再び群雲と出会い、見滝原での共同生活を送るようになる。
織莉子とキリカ。四人になった見滝原の
目的の異なる四つ巴の戦いは、キリカによるゆま殺害を切っ掛けに一気に収束へと向かう。
杏子の魔女化。マミの自殺を経て、沙々に復讐を果たす群雲。
キリカの
見滝原中学で起きた魔女結界での決着は、ほむらと群雲以外の全滅という最悪の結果となった。
時間遡行するほむらと、ただ独りでワルプルギスの夜に破れる群雲。三度、ほむらは群雲は置いて行った事になる。
概要
暁美ほむら?週目。彼女が繰り返した時間軸の一つの話。(※1)
公式スピンオフ作品“魔法少女おりこ☆マギカ”を軸に、群雲と杏子の悲恋を基本プロットに。(※2)
また、オリ主介入による悪循環をベースとしている。
キャラクター紹介
美国織莉子
魔法少女おりこ☆マギカの主人公。未来予知による破滅を回避する為、まどか殺害を目標とする。
千歳ゆまへの契約幇助に、呉キリカに指示した魔法少女狩り。そのすべてがまどか殺害へのデコイであったが『守護者』によって、その未来を予知する事が出来ず、行動に移せないでいた。
キリカに“時間”が無くなった事で強攻策にでるが、結果として群雲に
自分の見た“未来”がいつしか“まどか魔女”ではなく“ワルプルギスの夜”によるものに変わっていた事に、最後まで気づく事はなかった。(※3)
呉キリカ
美国織莉子の相棒。黒い魔法少女と呼ばれる魔法少女殺し。
織莉子に尽くす為だけが行動原理で、それ以外を完全に切り捨てている。
孵化直前の状態を逆手に取り、見滝原中学に“自分の魔女結界”を形成。しかし、目の前で織莉子が死んだ事で魔女化。群雲に討伐される。
千歳ゆま
魔女結界で杏子に救われ、彼女を慕い魔法少女になった。“見滝原の
優木沙々
洗脳魔法により、魔女を従える魔法少女。縄張り目的で見滝原に訪れる。
チームリーダーであるマミを洗脳し、ゆまに単独行動させてキリカによる殺害を誘発した。
その事に気付いた群雲に追い詰められて魔女化、討伐される。
巴マミ
見滝原を縄張りとするチーム“見滝原の
度重なるメンバーの不幸と、魔法少女の真実に心が折れてしまい、最終的に群雲に殺される。
鹿目まどか
原作主人公。魔女結界に捕らわれ、使い魔に殺されてしまう。(※4)
美樹さやか
名前だけの登場。魔女結界で命を落としている。
志筑仁美
名前だけの登場。魔女結界で命を落としている。
上条恭介
さやかが契約していない為、入院生活。魔女結界に捕らわれる事はなかったが、ワルプルギスの夜の来訪で命を落としている。
暁美ほむら
まどかの『守護者』。しかし、それ以外を切り捨てていた結果、織莉子に対して後手に回ってしまった事で、まどかを守りきれずに、時間遡行する。
佐倉杏子
本作ヒロイン。(※5)
最も群雲に翻弄された少女でもある。
自分の過去に救済を示し、単独でキュゥべえと渡り合う群雲に惹かれている事を自覚するも、ゆまの死により絶望。
群雲の物になる=群雲に殺してもらう事を前提として魔女化。
群雲琢磨
本作主人公にして、狂言回し。(※6)
ほむら来訪の一年程前からマミと共同生活を開始した。
杏子とゆまの合流と、銃闘士の全滅、沙々、おりキリ組との戦いを経て、ワルプルギスの夜に単独で挑み、敗北する。
魔女化杏子殺害後に、群雲が見る杏子は電気信号を操作した『意識した幻覚』であり、他人には認識されない。
織莉子より【
独自設定の解説
魔人と魔獣
有史以前から人類と接触していたインキュベーターが、現在の“魔法少女システム”確立前、云わば“テストケース”の際に用いていた“契約者”の総称が魔人
その魔人の
第二次成長期の少女による、希望と絶望の相転移からのエネルギーに注力した結果として“魔人”の呼称が“魔法少女以外 劣化魔法少女”に意味が変わっていった
また、魔獣が具現化するほど瘴気が蓄積される前に、魔女が孵化する為に回収してしまう為、その目撃例も激減する
インキュベーターが突き詰めた結果が“魔法少女システム”ならば、そのシステムが確立する前から“魔獣が存在していた”のではないか
だからこそ“原作アニメ最終話”で“魔法少女システム”が変質した結果、魔獣が“再び”現れるようになったのではないか
そんな独自考察から、突き詰めていったのが“魔人”の設定である
(※1)何週目なのかは不明(原作設定より) 描写はしていないが、繰り返した間も群雲は魔人であった可能性はある ただ、ほむらと出会わなかっただけで
(※2)千歳ゆまの存在はかなり大きい 正式な年齢設定は不明だが“魔法少女”で群雲と同年代or年下という数少ないキャラでもある
(※3)織莉子は途中から“まどか殺害”と“殲滅屍殺害”に未来予知を割いており“今予知している見滝原の崩壊が【誰】によるものなのか”まで至らなかった 最初に見た“まどか魔女による崩壊”から“見滝原の崩壊=まどか魔女によるもの”という【先入観】が植え付けられてしまったものである
ちなみに、おりこマギカ『別編』において、彼女は世界を崩壊させる魔女“ワルプルギスの夜”を打倒する事を目標にしている
(※4)見【殺した】為、群雲は嘘を言っていない ちなみに描写的には「百五十三章」で、群雲はまどかの遺体を通り過ぎている
(※5)元々、ヒロインを設定していなかった為、明確に描写を始めたのは第三幕から
(※6)主演でありながら、要所では解説役を努める事になっているのは、契約者の中で一番“インキュベーター”と接触している為でもある
(※7)殲滅屍(ウィキッドデリート)は、織莉子命名(彼女が最初に発言) 群雲はその呼び名を活用しているに過ぎない
(※8)【】(墨付き括弧)である理由がこれ 別人格ではなく、心のバランスと保つ為の“役名”の方が近い
「構想的には、ここまでで“前半戦終了”らしいね」
「【前半戦ながっ!?】」