超次元ゲイムネプテューヌ~緑の女神候補生~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
久しぶりの投稿になります。
遅れてしまい申し訳ありません……(土下座)

それではどうぞ。



第34話 得意属性

「じゃあ今から、得意属性の説明をするね? 分からない事があったら遠慮なく僕に訊いてね?」

 

休憩をし終えたルル達女神候補生5人は、後片付けを終え特訓の続きをする事に。

そして今はルルの指導のもと、ネプギア、ユニ、ロム、ラムの4人の得意属性の講義が始まるところだった。

 

「得意属性っていうのは、人間や女神が生まれた時から持ってる自然エネルギー……って説明すれば分かるかな? 現時点ではだけどね……」

「えっ? じゃあ具体的な事は分かんないの?」

「残念ながらね……僕の次元でもその研究をしたりしてるんだけど未だに未解明状態なんだ」

 

ユニの質問に苦笑い気味にルルが答える。

 

「じゃあ先ずは……ロムちゃんとラムちゃんの"氷属性"について説明するね。氷属性は使い手にもよるんだけど、基本的に条件さえ揃ってれば何でも出来ちゃう属性なんだ」

「「なんでも?」」

 

ロムとラムが疑問の声を上げる。

するとルルは説明するより、やってみた方が早いと2人に言い、やり方を説明する。

 

「とりあえず2人共、左手を軽く振ってみて? そーだなぁ……分かりやすく言うなら、魔法を使う時に杖を振るみたいな感じで」

「こう……?(おずおず)」

「こんな感じ?」

 

ルルに言われた通りに2人は左手を軽く振る。

すると、ロムとラムの全身に白銀のオーラが纏わりついたではないか。

 

「「す、凄い……」」

 

これにはネプギアとユニも驚きの声を上げる。

 

「…よし。じゃあネプギアちゃん、ユニちゃん。とりあえずこれでロムちゃんとラムちゃんを攻撃してみて?」

 

そう言いながらルルがネプギアとユニに渡したのは、武器屋でも売ってる剣だった。

 

「でもこれ……大丈夫なの?」

「大丈夫だよ。思い切り攻撃して大丈夫だから」

 

ユニが不安な表情で訊ねる。

いきなり剣を渡され、友達に思い切り攻撃してみてって言われれば躊躇うのは当然だろう……

 

「ロムちゃんとラムちゃんは、ただ何もしないで頭の中で"防御"って念じてみてね」

「怖いけど……頑張る(むんっ!)」

「分かった。やってみるー!」

 

ロムとラムはやる気満々。

その光景を見たネプギアとユニは、これはもうやるしかないと思った。

そして4人は距離をある程度離れ、構える。

 

「それじゃあ4人共、準備はいい?」

 

ルルが言うと、4人は頷いた。

木の葉が地面に落ちた瞬間、ネプギアとユニはロムとラムの懐に入り、剣を振り下ろした。

刃がロムとラムに直撃しようとした時、突如、氷の壁が出現した。

すると今度は刃が凍り始めたではないか。そして刀身全てが凍るとパリンッ!!と音が鳴り砕け散った……

 

「これが氷属性の特徴の1つ『刀身破壊』。空気中の水分を固めて氷の壁を作り出して、術者の身を守る。尚且つ、剣の類を一切受け付けず刀身を凍らせて破壊する……って感じかな」

 

ルルが何気なく説明する。

他の4人は驚きのあまり唖然としている。

 

「ねぇ、ルル。これ……チート過ぎない?」

「それがそうとも言えないんだよ。一見すると、そう見えなくもないんだけど、弱点が意外とあるんだ。"暑い時に使うと威力半減"、"武器がハンマーだと砕けやすい"ぐらいだからね……」

「それだけでも充分な気が……」

 

ユニの質問にルルが答え、ネプギアは苦笑い。

 

「ロムちゃんとラムちゃんの場合、そんな弱点は関係ないかもね。じゃあ次はユニちゃんの番ね?」

「やり方はロムとラムがさっきやった感じでいいの?」

「うん。同じ」

 

やり方を見ていたユニは、ロムとラムが行った時と同様に左手を軽く降る。

すると紅いオーラが全身に纏わりついた。

 

「じゃあユニちゃん。その状態のまま、向こうの岩を銃火器で撃ってみて?」

「あの岩を? まぁ、やってみるけど……」

 

ルルが指を差した岩は人が2人ぐらい座れる大きさだった。

彼は、その岩を銃火器で撃ってみろと言う……

言われるがままユニは、銃を構え岩に狙いを定める。

そして引き金を引くと……

 

 

ーードッガーン!!ーー

 

 

弾が岩に当たった瞬間、爆発音に近い音が鳴り岩は跡形も無く消し飛んだのだ。

 

「ちょっと……何コレ……」

 

あまりの威力に撃った本人は顔が引き攣っていた。

 

「火属性の特徴の1つ『火力増加』。銃火器限定だけど、1発1発があの威力になるんだ。練度を上げると、弾薬の数が無限になるのも特徴かな……」

「銃を使うアタシにとっては有り難いけど……1発でこの威力って……」

「あー……その辺は大丈夫。ユニちゃん自身で威力調整が出来るから」

「ならいいんだけど……」

 

これをエキシビションマッチで姉に使うとなるとどうなるか……想像もしたくなかったユニは、威力調整をしっかりマスターしようと思った。

 

「それじゃあ最後はネプギアちゃんの番ね?」

「う、うん……」

 

ついに自分の番が来たのか、ネプギアは少し緊張気味だった。

落ち着かせる為、深呼吸をし、左手を軽く降ると紫色の発光したオーラがネプギアの全身に纏わりついた……

 

「予め説明しておくと、雷属性は"速度"に関したものが多いから扱いには気を付けてね?」

「えっ? ルル君、それって────」

 

どういう事なの?とネプギアが訊こうとした瞬間……

 

「へっ……?」

 

目の前には何故か樹があった。

そしてネプギアが気づいた時には盛大な音と共に激突してしまった……

それを見たルル達が慌ててネプギアに駆け寄った。

 

「い、いたた……」

「ネプギア!? 大丈夫!?」

「ネプギアちゃん……大丈夫?(おろおろ)」

「だ、大丈夫……私も何がなんだか……」

 

自分でも何が起こったのかネプギアにも分からなかった。

 

「ねー、ルルー。どうしてネプギアは樹にぶつっかちゃったのー?」

 

何故ネプギアが樹にぶつかってしまったのか、ラムが訊く。

その質問にルルは……

 

「…今のは雷属性の特徴の1つ『電光石火』なんだけど、発動してる間は常に術者が動いてないと……その……今みたいに樹とかにぶつかっちゃうんだよ」

 

少し言いにくそうに答えた。

 

「き、気にしないでルル君! 私がちょっとドジっただけだし……」

「ほんとゴメン……今度、何かしらの形で責任を取るから……」

「へっ!? せ、責任って……もしかしてあんな事とかそんな事的なアレとか……

 

すっかり妄想モードに入ったネプギアを見て、ユニ、ロムとラムは……

 

「ネプギア。冗談は妄想だけにしなさい。それにルルにされるのはアタシよ……

「ルルくんに……そんな事をされていいのは……わたしだもん(ふんすっ!)」

「ロムちゃん違うよ! わたしだもん!」

 

 

訂正。こっちの3人もネプギアと地味に近い状態だった。

 

 




読んでいただきありがとうございます。
次回も投稿が遅れる事がありますが、今後もよろしくお願いします。
本日はありがとうございました。

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