前回の続きになります。
ちなみに後半は、ネプギアちゃん視点になります。
それではどうぞ。
「……とまあ、こういう感じで……って、もう夜か」
5人でミーティングをしてたら、あっという間に夜になってた事に気づいたルル。
「さてと。夕飯の支度でもしようかな。ネプギアちゃん達はお風呂でも入ってきなよ」
「お風呂? この辺りにそんなのあったかな……?」
ルルの言葉にキョロキョロと辺りを見渡すネプギア。
自分達がいるのはバーチャフォレスト。
クエストで何度も訪れた事はあるが、ルルが言ってたお風呂はまず見当たらない。
「ごめんごめん。説明が足りなかった。
「「「「えっ?」」」」
その言葉を聞いて目が点になる4人。
ルルが指差した方に視線を向けると、緑色のテントが一張り鎮座していた。
そういえば、バーチャフォレストに着いた時にルルが組み立てていたのを4人は思い出した。
「一応、この周辺に特殊な結界を張ってあるから大丈夫だから、とりあえず入って?」
焚き火を一度消したルルは、ネプギア達をテントの中に入れる。
「ひ、広い……」
「ここってテントの中……よね?」
「広い……(キラキラ)」
「わー♪ キッチンと家具もあるー♪」
ネプギアとユニの感想がそれだった。
ロムとラムは
「僕の次元に売ってる特殊なテントで、見た目はテントで中は普通の一軒家と同じ広さなんだ」
「つまり……外見だけテントって事?」
「そういう事。外見だけじゃなくて従来のテントみたいに組み立ても出来るから、その辺も良い利点かな」
尤も家具一式とかは、この次元で買ったやつだけどと付け足しながら、ルルはユニに説明する。
「そこに調理器具があるでしょ? あれはラステイションで買ったんだ」
「ほんとだ……ラステイション製って書いてある」
ちなみに食器とかはルウィー製だよと付け足すルル。
そしてお風呂はこっちだよーと言いながら、ネプギア達を案内するのであった。
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「じゃあ僕は夕飯作ってるから、ごゆっくり」
私達をお風呂場に案内してくれた後、ルル君はキッチンがある場所に戻って行きました。
「もしかしてルル君が私達の着替えを買ってくれた理由って……」
「多分そうだと思います。私服とパジャマを選んでほしいとルル君が言ってくれた時点で、私は察しましたが」
私の予想に、ネプギャーちゃんが代弁してくれた。
実はバーチャフォレストに行く前にルル君が、着替えを買いに行こうと5人……正確には、ネプギャーちゃんを入れて6人で洋服屋に寄ったのを思い出した。
脱衣所の横には、プラネテューヌ製の最新洗濯乾燥機が置いてあった。
これ結構高いやつだよね!?
そんなこんなで……
「「「「「……」」」」」
お風呂場に入った私達5人は再び唖然としました。
なんと大浴場並みの広さだったんです……
「わーい! わたし、いっちばーんー♪」
「待って…ラムちゃん……!」
早速お風呂に入るロムちゃんとラムちゃん。2人共、あんなに驚いてたのに……
「こんなに便利なテントがあるなら、アタシも欲しいんだけど……」
「うん、正直テントの域を越えてるよね……」
ユニちゃんに同意する私。
というか、ルル君の次元のリーンボックスがいよいよ謎になってきたと思う……
歩いてシェアを獲得できるアプリ、闇の女神と闇の女神候補生、そしてこの便利なテント等。
「それなら私がルル君に訊いてきましょうか? ええ、そうしましょう」
「「ちょっと待って!!」」
「…いやん♡」
何食わぬ顔芸をしながら、ルル君のところに向かおうとしてるネプギャーちゃんを止める私とユニちゃん。
「あ、あんた……まさかその格好でルルのところに行く気!?」
「そうだよ! ネプギャーちゃんがそんな格好で行ったら、私までルル君に裸族だって思われちゃうよ!!」
「いえいえ、それはそれ。これはこれです」
そういう問題じゃないよ!?
ただでさえ私のコンパチキャラなのに、好きな人に裸族状態で質問をしに行かないよ!?
「ルル君なら、私が服を着てようが着てまいが、教えてくれると思います」
「「その自信はいったいどこから……?」」
謎の自信ありげな顔芸をするネプギャーちゃんの言葉を聞いて、私とユニちゃんはその自信はどこからくるのだろうと思いました……
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。