超次元ゲイムネプテューヌ~緑の女神候補生~   作:ゆるポメラ

41 / 46
ゆるポメラです。
遅くなって申し訳ありません。
個別特訓編になります。

それではどうぞ。


第40話 個別特訓 ラムの場合

「「「「はぁ、はぁ……」」」」

「4人共、お疲れ様」

 

息切れしてる4人に労いの言葉をかけるルル。

 

「それで今から個別特訓をするんだけど……」

「「「「こ、個別特訓!?」」」」

「……」

 

さっきの疲れは何処へやら。個別特訓という言葉に過剰に反応する4人を見て、本当は疲れてないでしょ?とルルは内心思った。

 

「順番を決めるから、じゃんけんして決めてくれない?」

 

それを聞いた4人はお互いに火花を散らしながら、鬼気迫る表情で……

 

「「「「じゃーんけーん……! ぽんっ!!」」」」

 

じゃんけんをし始めた。

ただのじゃんけんの筈なのに、4人の目は尋常じゃないほど怖かった。

 

「わーい! 勝ったー!」

「「「ま、負けた……」」」

 

結果的にラムが勝った。

ネプギア、ユニ、ロムはよっぽど悔しいのか、落ち込んでしまった。

 

「それじゃあ今から、4人を昨日僕が話した結界に送るね?」

 

それを聞いて頷く4人。

一応、ルルからミーティングをした時に軽く説明を受けていたのだ。

 

「それじゃあ時間がもったいないから、早速始めるよ。先にラムちゃんの特訓方法を教えるから、他の3人は僕が行くまで結界内で休んでてね?」

「「「う、うん……」」」

 

ネプギア、ユニ、ロムが頷いたのを確認したルルは、指をパチンと鳴らして結界を展開させたのであった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「……? えっと、ここがルルが言ってた結界内なのかな?」

 

眼を開けるとラムは謎の空間……正確にはルルから聞いた結界内に居た。

 

「周りに何も無いから集中しやすいでしょ?」

「わっ!?」

 

隣から声がしたので、振り返るとルルが居た。

 

「もー! 驚かさないでよー!」

「ごめんごめん」

 

頬を膨らませながら訴えてくるラムにルルは苦笑い。

 

「さて。ラムちゃんには今から条件付きの特訓をやってもらいます」

「条件付き?」

 

首を傾げるラムを見て、可愛いなーと思いつつもそうだよとルルは答えた。

 

「まず武器を使うのは禁止。あと属性解放状態も禁止。当然だけど魔法と女神化もダメだよ?」

「えー!?」

 

いきなり丸腰状態を宣告されたラム。驚いてる彼女にちゃんと理由もあるからとルルは続ける。

 

「ラムちゃんは僕達5人の中で、回避力が一番高いから」

 

そう。

ネプギア達4人に女神化しない状態で飛行訓練を教えた際、ラムが4人の中で一番速かったのだ。

ルルも飛行能力にはそれなりに自信はあるのだが、あくまでもそれなりで、総合的に飛行に要求される回避能力はラムが5人の中で一番だと確信したのだ。

 

「ところでラムちゃんは、『ヒットアンドアウェイ』って言葉は聞いた事ある?」

「『ひっとあんどうぇーい』?」

「……(可愛い)。『ヒットアンドアウェイ』ね? 簡単に言うと、一撃離脱……一気に接近して先に攻撃したら、敵の反撃が来る前に離れるって意味」

「それなら分かる!」

 

意味を解ってくれたところで、ルルはラムに実戦練習した方が早いかもと言って指をパチンと再び鳴らす。

 

すると空間の奥から足音が聞こえてきた。

 

「……」

「えー!? お姉ちゃん!? なんで真っ黒なのー!?」

 

足音の正体は()()()()()()()()()ブランだった。

 

「ラムちゃんが戦う相手は()()()()()()()。ちなみに強さは限りなく本物に近いから」

 

慣れてきたら、女神化したブランの影とも戦えるようにラムのギャラクシーギアで設定できるからとルルは付け足す。

 

「それで、ラムちゃんはコレを使って戦ってね?」

「?」

 

そう言ってルルが渡してきたのは、腕に付けるプロテクター。

 

「僕の友達が練習用に使ってるやつなんだけど、それは()()()()を生成する事ができるんだ。その名の通り、ラムちゃんの魔力が続く限り爆弾を生成できるから」

「これを使って、あの黒いお姉ちゃんをやっつけるの?」

「うん。大まかなルールを説明しておくと、ゲームと同じでこの空間限定で、ラムちゃんとブランさんの影に()()()()()が表示されるから、それがゼロになったら負けね?」

 

ラムが目を凝らして見ると、自分とブランの影に体力ゲージが表示されていた。

 

「それから体力ゲージの下にもう1つゲージがあるでしょ? それが()()()()()。ラムちゃんが今現在持ってる限界値」

「なんか全部、平均的ー……」

「今からやれば徐々に体力と魔力も伸びるから」

 

頬を膨らませながら拗ねてるラムを宥めるルル。

 

「あ! そうそう。魔力が無くなっても、()()は使っても大丈夫だから」

「? うん……?」

 

首を傾げながらも、特訓を開始するラム。

まぁ……ラムの事だし、直ぐに自分が今言った意味を理解してくれるだろうとルルは見守りながらそう思った。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。