前回の続きになります。
それではどうぞ。
「はぁあっ!」
「そこっ!」
「ネプギアちゃんとユニちゃん、張り切ってるねー」
『そうですねー』
サイバネティックフォーム状態での模擬戦をしてるネプギアとユニを見て、ルルとネプギャーはのほほんと答えた。
「ルルくん……来たよ」
「ルルー、来たよー♪」
「あ。ロムちゃんラムちゃん、お疲れ」
そんな時、ロムとラムが結界内に入ってきた。
「ねーねー、ルルー。ネプギアとユニちゃんは何してるのー?」
ラムに訊かれたので、サイバネティックフォームの事、その状態での模擬戦をネプギアとユニはやってるんだと教えると……
「ネプギアちゃんとユニちゃんだけ……ずるい(うるうる)」
「……(ロムちゃんの上目遣い、反則過ぎない?)」
ロムが自分達ににも教えてとばかりに、上目遣いでねだってきた。
目が語っている……わたしとラムちゃんには教えてくれないの?と。素でやってるのか、それともワザと狙ってやってるのか?とルルは内心思ってしまった。
「それじゃあ今から2人にも、サイバネティックフォームのやり方を教えるね?」
「頑張って……覚える(わくわく)」
「わーい♪」
という訳で、ルルはネプギアとユニにも教えた通り、ロムとラムにもサイバネティックフォームのやり方を教える。早速2人はやり方を行使する。
すると、上空から白銀の雷がロムとラムの体に直撃したではないか。
「やっぱり、ロムちゃんとラムちゃんも呑み込みが早いなぁ……よし。ネプギアちゃん、ユニちゃん、一旦ストップ! ロムちゃんとラムちゃんが来たから4人でやるよー」
ロムとラムも呑み込みが早い事に感心しつつ、ルルは模擬戦を行ってるネプギアとユニを呼び、次の特訓に移る事に。
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「今から4人には、"力のコントロール"を覚えてもらいます」
「「力の……」」
「「コントロール……?」」
ルルに座禅させられ、そう言われた4人は首を傾げながらそう呟いた。
「うん。サイバネティックフォームや女神の力もそうだけど、それをちゃんとコントロールしないとアッサリやられちゃうからね……具体的にはマジェコンヌの時みたいに」
「「うっ……!」」
それを聞いたネプギアとユニはガックリと肩を落としながらうな垂れる。
要は『せっかく変身ができて力を得ても、それをちゃんと扱えなきゃ意味がないよね?』とルルは言ってるのだ。
実際にそうだったので、ぐうの音も出なかった。
「でもでも! コントールって、魔法を使う時のコントロールと一緒なんでしょー?」
「うーん……ほんの少しだけ違うんだよ。今からやる事って」
ラムの言葉にルルは、当たらからずも遠からずなんだよねーと答えた。
「とりあえず4人共、サイバネティックフォームになってみて」
言われた通りに、4人はサイバネティックフォーム状態になる。
「それじゃあ今から僕がいくつかの"感情"を言うから、ネプギアちゃん達は目を閉じたまま、僕が言った言葉を頭で思い浮かべてみてね? 瞑想を利用した特訓でもあるから。何か質問ある?」
「じゃあ、アタシいい?」
「はい、ユニちゃん」
何か質問ないかとルルが訊くと、ユニが手を挙げた。
「思い浮かべるって言ったけど……具体的にはどんなの?」
「そんな難しく考えなくて大丈夫だよ。思い浮かべる事は人によって違うから、集中しつつ気楽にやってほしいな」
ユニの質問に答えると、納得したのか頷き目を閉じた。ネプギア、そしてロムとラムも2人の話を聞いて、分かったのか同じく目を閉じた。
「まずは喜び……」
「「「「……」」」」
すると4人を纏うオーラが緩やかな輝きになった。
「怒り……」
「「「「……」」」」
ルルがそう呟くと、4人のオーラは先程とは打って変わり、火山が噴火するような輝きに変わった。
「心を静かに。落ちつかせて……」
「「「「……」」」」
今度はオーラが視認しにくい大きさまで輝きは小さくなっていった。
「その調子、次は楽しみ……」
「「「「……」」」」
4人のオーラはまるで活気を取り戻した輝きになる。
「からの、哀しみ……」
「「「「……」」」」
ルルがそう言うと、活気のあった4人のオーラは静かな輝きになった。
「そうそう。それじゃあ時間になるまで、そのまま集中ね?(……あれ? プラネテューヌの方角から凄い魔力を感じるな。もしかして、お姉ちゃん達も特訓してたりするのかな?)」
4人が集中状態になってるのを確認したルルは、魔力探知を発動。
すると、プラネテューヌの方角から凄い魔力を感じたのだ。それも4つ。自分の勘だが、姉であるベール達も自分達と同じ特訓してるのかな?と思うのであった。
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本日はありがとうございました。