ポケットモンスター ノース・サウス   作:wisterina

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第二十七話『怪奇!?礼拝堂で大乱戦』

 セルピルたち一行が石の階段を登り始めると、今度はヒトモシの集団が襲い掛かってくる。スレイマンがとっさに手持ちのヘラクロスを出して追い払い、ヒトモシたちが追いかけてくる前に扉の間へとかけ始める。

 石の扉に手をかけると、扉はギギギッと重く低い音を立てて開き始める。中は天井からつるされた巨大な照明が垂れ下がり、ろうそくに灯された青白い炎が礼拝堂内を照らす。どうやら今はゴーストポケモンたちが襲ってこないので一安心すると、スレイマンが礼拝堂内を見渡して静かに驚嘆の声を上げた。

「なんと、こんな見事な造形の彫刻がこの町にあるとは……外観とは大きく異なるのに」

 スレイマンが最初に指摘したのは、セルピルたちが開けた扉からだった。振り返ると、ただの重厚長大な扉と思われていたのは見事な草ポケモンと植物が交り合った彫刻が掘られていた。下にはナゾノクサなどと交わった草葉のようなの彫刻が、上に行くとチェリンボ・タネボーといった実を表すものが、そして最上段にはロズレイドやラフレシアといった花を表す彫刻が掘られていた。礼拝堂を支える円柱は、一本一本丁寧に幾何学模様の彫刻が掘られ、その奥には、ドームがありもし太陽の光が差し込めばそこはとても幻想的な雰囲気を醸し出していただろう。

 そんなスレイマンの解説を聞き、セルピルたちは頷きながら彫刻のすばらしさよりも綿々と語り続けるスレイマンの話の方に感心していたが、ガリプと警官たちは全くその気配を見せなかった。

「そうかな?無駄にだだっ広い礼拝堂なだけじゃねぇか?ここ結構響くから、俺時々ほえるの練習に使っているけどよ」

 警官たちも同じような反応を返して礼拝堂内を進んでいく。スレイマンは、「地元の人だからこの素晴らしさが当然の物だと感じているのだな」とつぶやきながら彼らの後について行く。

 一歩一歩歩くごとに、足音が反響し幻想的な雰囲気をより一層高めてくる。だが、その反響音がゴーストポケモンたちに聞こえて襲って来ないか不安でたまらなかった。先ほどのバトルからしても戦力的には問題はなかったが、後ろから急に現れてくるかもしれいない見えない恐怖に怖れていた。セルピルは、気を紛らわせるために、セヘルに話しかける。

「セヘルちゃん。メレシー見つかるといいね」

「はい、そうですね。それよりもポケモンたちが音に気付いて襲ってこないかが気がかりですけど」

 自分よりも年下に見えるセヘルが、意外と冷静に状況を分析していてセルピルは口をへの字にした。

「誰ぞ」

 ドームの奥から声が響き正面の方を見ると、人影があった。黒のトルコ帽を被り濃い褐色の肌と首元まで伸ばしたあごひげが特徴的だった。その力強い声と風貌からまるでストイックな修道士のような人物であった。

「ミュケーナ博士ではないか。よくぞここまで参られた」

「グアバ。あなたこそよくご無事で」

「ああ、礼拝堂の本堂で暴れていたポケモンはすでに追い払っている。吾輩のポケモンが巡回しているから急に出てきて襲われる心配もない」

 地元の人間としてグアバに大きい顔をされたくなかったのか、ガリプが不機嫌そうにしてグアバに突っかかる。

「おっさん。まるで自分ちの庭みたいなこと言っているけどよ。俺たちの方がここのことよく知ってんだぞ。大体ポケモンたちが襲ってくる原因もわかってんのかよ」

「混乱の原因となる場所はすでに分かっている。墓室の塔の上だ」

 セルピルの背中にようやく引いていた汗が再び噴き出てきた。墓場を抜けた先にも墓なんてこりごりだった。

「だったら今すぐ行けば解決するじゃないか。早くジム戦したいし、今すぐ塔に登ろうよ」

 セロがそう言うと、グアバがぴしゃりと黙らせた。

「小僧、そう容易くできるものではないわ。元凶となる場所に近づくごとに操られたポケモンが増え、しかも強くなっているのだ。しかも進化系のも含めてな」

 それを聞いた博士が前に出て、グアバに問いかける。

「グアバ、どういうことですか?何か知りえたことがあるのですか!?」

「学者としては納得できるものではない報告ではあると思われるが、いいだろう。元凶となるところから遠くなるにつれて弱いポケモン・未進化のポケモンにのみが襲い掛かってくる。だが、近づくと進化したポケモンも操られるようになる。幸いこのホールと奥の旧病院にいるシャンデラやゲンガーはその範囲外らしい」

 博士が言う前に、スレイマンが先に総括して言ってのける。

「つまり、原因となる場所に近づくと強いポケモンが大勢で立ちふさがり、突破できずに立ち往生ということですかね」

「加えて言うと、大勢では行けぬのもある」

 ほぼ全員がその意味を把握できなかったが、警官とガリプは事の次第を理解していたようだ。

「塔を登るとこが螺旋階段になっているからだろ。せいぜい一人しか通れないし幅も狭いから大勢で行くのは危ねぇからだよな」

 グアバは、然りと短く答えた。

「外から塔に入ることはできないのですか?たしか最上階には欄干があったはず。ゲンガーやシャンデラに乗せてもらって上に登れば」

 先輩警官が尋ねると、グアバはこんどは首を横に振って答える。 

「外ではランプラーが塔の周囲を見張っている。一度試したが、すぐに増援がやってきて撤退した。やつらは壁をすり抜けてやってくるからな」

 整理すると、まず塔の中は一本道で多くの人やポケモンが展開できず、しかも相手はゴーストポケモンだから浮遊して攻撃してくるから集中放火される。外からでも侵入できるが、ランプラーたちが見張っていて塔の中のポケモンを増援のために呼んでくる。どちらの方法でも塔に登るのは難しいということだ。

「奥の病院は中央の部分だけしか確保できていない。墓室への通路は今ポケモンたちが行く手を塞いでいる」

「病院?」

 セルピルの疑問にガリプが返答した。

「ここの礼拝堂は、結構昔。たしか百年前の戦争よりも前にアニヤを治めていた王様のお妃様が建てられたんだ。昔は病気で亡くなることが多かったからその治療と亡くなったポケモンや死者の魂を労るのために建てられたんだ。墓室に埋葬されているのはそのお妃様なんだと」

 セルピルたちが礼拝堂に直結している病院内に入る。病院といっても現代のような白い布で仕切られた清潔なところではなく、青い火の下で広い空間に対して古いベッドが六つだけ点在しているというスペースの無駄遣いしているものだった。その両側を石の壁で遮られている。おそらくどちらか側が塔につながる部屋なのだと分った。

 ベッドの上には、進化系のゴーストポケモンたちが困り果てた様子で座っていた。セルピルは、ゴーストポケモンたちが傍にいることに怖さによる苦手意識があったが、彼らを見ているとそんなことを思っていられなかった。彼らも被害者だからだ。けどその中にはメレシーの姿はなかった。

「グアバさん。メレシーは見かけませんでしたか?あそこいる姉弟のポケモンが礼拝堂に入っていったみたいで」

「メレシーか?見かけはせんかったが、病院内の奥に入っていったかもしれんな」

 セルピルが姉弟の方を振り向いてみると、二人でぼそぼそと何か話していた。その表情は、心配よりも周囲の気を配らせているようであった。

 突然、部屋の中で叫び声が聞こえ振り返ると、セロが金色の棺に包帯でグルグル巻きにされてその棺の中に入れられていた。どうやらセロが座った場所にデスカーンがいて、驚いたデスカーンがセロを取り込んでしまったのだ。慌てたセルピルとスレイマンが棺を無理やり開けてセロを救出した。

 セルピルが心配してセロに呼びかけると、本人は「案外広くて寝心地良かった」と呑気な返答をしたので呆れてしまった。

「デスカーンは、忍び込んだ盗賊をお仕置きするために包帯で捕まえて棺に入れるんだよ。自分も小さいころにここに忍びこんでデスカーンの包帯に巻かれて一晩棺に入れられたんのだよ。まあ、今回は驚いた拍子に入れてしまったからすぐに開けてもらえたんだね」

 若い警官が、その様子を見て昔の自分のことを思い出して頬を緩ませながら、デスカーンの頭をなでて落ち着かせていた。

 ふと、セルピルの脳内に何か一本の光の道が啓いた。それはいくつもの分かれ道が一つの地点にたどり着くように広く真っすぐであった。セロがセルピルがハッとした表情を見て尋ねる。

「セルピル?もしかしていいこと思いついたの!?」

「うん。けど、子供の浅知恵だし」

「ねーねー!セルピルが良い考え浮かんだって!」

 セロが大声でセルピルのことを叫び、慌てて止めようとするが、すでに全員が一斉にセルピルの方を向いた。そしてグアバがその力強い声を礼拝堂と病院内に響かせる。

「娘よ答えてみよ」

 セルピルがみんなを集めて、作戦の大まかな概要を説明し始めた。説明を終えた後、セルピルは脚が震えながらもデスカーンやゲンガーに近づいて話しかける。

「あなたたちも、平穏を取り戻したいでしょ。私たちに力を貸して」

 

 塔の周囲には目が赤く光るランプラーたちが浮遊して監視をしていた。それはさながら、塔を守るかがり火にもさまよえる魂の火にも見えた。一匹のゲンガーがゆっくりと浮遊し、その背中にはガリプが乗っていた。

「ガオー!ガオー!」

 ガリプのほえるの鳴きまねに反応したランプラーたちが襲い掛かる。それに呼応して、塔の中からゴーストやジュペッタなどが壁をすり抜けて一斉にガリプに襲い掛かってくる。

 すると、塔の真下から警察官二人のガーディたちやパンプジンがゴーストやジュペッタたちを迎撃した。それを見たランプラーが塔の中のポケモンに増援を呼んで迎撃に向かう。ポケモンたちが塔から出てくるのを見計らい、先輩警官が電話で連絡を入れると同時に本作戦を実行に移した。

 セルピルたちが塔の内部に入る前に、シャンデラたちが放つはじけるほのおによる一斉放射で塔の中で浮遊しているゴーストたちに攻撃する。

 作戦のあらましは、まずガリプが練習で鍛えられたほえるの鳴きまねでランプラーたちにわざと見つけさせ操られたポケモンを引き付ける。そして下にいる警官たちのガーディとパンプジンが迎撃して塔からの増援を増やせる。これが第一段階。

 第二段階が本作戦。塔の内部にいるポケモンを外にいるガリプたちが引き付けたのを見計らい、シャンデラのはじけるほのおでポケモンたちの戦力減と混乱を招く。その隙をついてセルピル・セロ・グアバ・スレイマンの四人が一気に塔の階段を駆け上がるというものである。階段はたしかに大人一人なら狭く歩きにくいが、まだ体が未成熟かつポケモンを扱えるセルピルとセロなら、体の余裕が利いていた。

 セルピルの作戦通りに事は進んだ。はじけるほのおが狭い塔の内部にピンボールのごとく跳ね返り、ゴーストポケモンたちがばたりばたりと撃ち落とされた鳥のごとく塔の下にへと落ちてゆく。幸い下にはデスカーンたちが包帯で受け止めてくれて大事には至らないが、その被害は拡大の様相をみせる。それを見てグアバが称賛する。

「娘。なかなかえげつなくかつ知己に富んだ作戦を思いついたな」

 セルピルはその言葉にありがたく思わなかった。確かに最初にポケモンの攻撃を塔の中に放つという作戦自体はセルピルの考えたもので間違いない。しかし、シャンデラのはじけるほのおがここまで甚大かつ被害が拡大するとは思わなかった。むしろポケモンたちが心配になるほどだったが、元凶を止めなければならない気持ちが優先していた。

 塔の中段まで到達すると、外にいたポケモンたちが侵入者がいることに気付き、塔の中へ戻ってくる。操られたポケモンたちが壁をすり抜けていざ攻撃せんとしようとしたところに、セルピル一行の後ろにいたデスカーンがポケモンを棺の中へ封じ込める。さらにスレイマンがテッカニンを出して採り逃したポケモンの迎撃に当たる。

「行って!ここは自分とデスカーンが食い止めます」

 その言葉に甘え、石の階段を駆け上がるとゴーストとゴースが先をたち塞ぎシャドーボールを放とうとしていた。それを見て、グアバがボールからヨノワールを出現させて二つの腕からシャドーパンチを放ち道を開く。セルピルとセロが階段を再び上り始めて後ろを振り返ると、グアバがさっきの所で別のポケモンを繰り出して戦っていた。

「外の操られしポケモンが集まってきよったわ。若人よ元凶を止めに行け!」

 セルピルとセロは、互いの目を見て頷き最上階を目指す。長い長い石の階段を駆け上がると、ようやく踊り場が見えはじめその横に扉があった。

 やっと着いたと安心したのもつかの間、目の前にムウマが天井から降りてきて驚き、危うく転びそうになった。セロがセルピルを支え、事なきを得たが周囲にはゴーストポケモンたちが二人を囲んでいた。セロが、ホイーガをボールからだして毒の液ベノムショックをムウマたちに浴びせる、

「行ってセルピル!早く!」

 言われるがまま、後ろを振り返らずに最上階への扉に手をかける。

 塔の最上階に行くと、そこにはセルピルがビィルタウンの発掘現場で見たものと色は異なるが同じ機械が怪しい光をちかちかと光らせていた。そしてその奥には一人の白いローブを羽織った女性がこちらを向いて微笑むように座っていた。

「あなたが、この機械を動かしているの!今すぐ止めて!」

 白い服の女性は品よく頭を左右に振り静かに物音を立てずに機械に近づきある部分を指さした。セルピルが女性が指さしたところに行くと、そこには赤いスイッチがあった。罠かもしれないと思いセルピルは女性の方を向くが、女性は黙って罠ではないと示唆するような顔でスイッチを押すように促した。

 セルピルは、このまま時間を食ってしまっては操られたポケモンたちがここにやってくるかもしれないと判断して、思い切りよくスイッチを押した。機械は、徐々に光を失い駆動音がゆっくりと勢いを失い静止し始めていた。

 耳を澄ますと、さっきまで炎の発射音やポケモンたちの叫び声がパタリと止んでいたので、どうやらポケモンたちはもう襲わなくなったのだと肩を撫でおろす。

「貴様!ここで何やっている!」

「怪しいやつめ!」

 突如塔の欄干から現れた白い服の男女。唐突に怪しいやつといわれて不服であったがセルピルは彼らの白い服装に見覚えがあった。それはブッスシティでエシリタウンで見た『フリー』の制服だからだ。

 フリーの男女は、ボールを地面に投げつけグラエナとアゲハントを繰り出した。セルピルは、イワンとボールからニチャモを繰り出すがダブルバトルの経験が全くなく、二匹を統制できなかった。

 グラエナが、ニチャモに向かっておんがえし攻撃による突進で攻撃するとそれの仇と言わんばかりにイワンがいわなだれを喰らわせようとするが、その隙をついてアゲハントが四枚の羽根を使ってぎんいろのかぜをイワンに当てさせる。特性ノーガードのためイワンは避けることもせずまともに攻撃を喰らってしまう。セルピルがアゲハントにひのこ攻撃するようにニチャモに命令するが、その前にグラエナがたち塞ぎ攻撃を代わりに受け、アゲハントに弱点であるひのこを与えられなかった。

 フリーの男がダブルバトルに不慣れなセルピルの無様な指示を見てあざけ笑う。

「無様だな!やはりバトルという愚かなことにかまけているからポケモンとの信頼が築けずこうなるのだ」

 セルピルは反論したかった。ただ、こういうバトルに慣れてなく一方的に向こうから仕掛けてきて信頼がどうとかの論点にすり替える根性に言ってやりたかった。だがそうしている間にも戦局は悪化していく一方だった。ついには、イワンがグラエナのバークアウトの波動で倒されてしまった。

 セルピルが控えのポケモンを出そうとする暇を与えるまもなく、二匹はニチャモに集中攻撃をかけてくる。 

「ラッタ、ひっさつまえば!」

 横から飛び出したセロのラッタが、グラエナに自慢の長い前歯によるひっさつまえばで突き刺した。不意打ちを喰らったグラエナは、ひるんでしまいニチャモに攻撃できなかった。

 片方が攻撃に参加できなくなり、挟み撃ちできなくなったアゲハントは急旋回して回避するが間に合わない。隙を逃さず、ニチャモが炎を体に纏わせたニトロチャージでアゲハントに体当たりする。弱点を突かれたアゲハントは戦闘不能に陥り、相手は二対一と逆に追い込まれてしまった。

「ありがとう」

「どういたしまして、残りもやっちゃうよ!」

 その言葉通り、セロはラッタに命令をかける。不利と見たフリーの男は、グラエナを戻そうとボールを取り出し戻そうとする。しかし、それが判断を誤らせた。セロが命じたのは逃げるポケモンの隙をついて強襲する技ふいうちだ。ボールに戻る瞬間、グラエナはラッタに強襲されてしまい戦闘不能に陥ったままボールに戻り男にとっては後味の悪い撤退となった。

「くそ!覚えていろよ!」

「絶対に覚えているからね」

 フリーの二人は捨て台詞を残して、欄干の方へと消えていった。セルピルたちが追いかけるともう姿はなかった。

「絶対あいつらよ。あいつらがあの機械を動かしたんだわ!」

「怪しい宗教団体だと思っていたけど。こんなことするなんて、僕たちで捕まえておけば……」

 すると横からスゥーっと先ほどセルピルにスイッチの場所を教えたローブの女性が現れた。女性はセルピルの肩を優しくつかみ静かになんとかするといった表情をして塔の中へと入っていった。不思議なことに、触れられた女性の手はひんやりと冷たかった。

 隣を見るとセロがどうしたことか青ざめた顔をしていた。セルピルは、セロが驚かすような人ではないので、首をかしげてた。

「どうしたの急に青い顔して?」

「なんでもない。なんでもない」

 セロはしきりに首が回るほど横に振り否定する。その様子が余計に怪しさを増したため問い詰める。

「なんでもないわけないじゃない。そうだ、中にいた白い服の女性も捕まえとかないと、あの人ずっとこの部屋にいたのよ。しかもずっと黙ったままで、あの人も絶対怪しいわ」

「見てないよ。女性なんて……僕がここに上がってきたときにはセルピルとあのフリーの女性しかいなかったもの。それに…………セルピルの肩に白い手が置かれていたなんて。絶対にないよ。そうだ見間違いだよ」

 それを聞いてセルピルは血の気が一気に引いた。全身がガクガクと急に震えだしあの白い服の女性と会ったことを振り返ると、確かに変だった。機械を止めたがっていたのに止めなかったのも、ずっと黙ったままだったのも、触れた手がひんやりと冷たかったのもすべては一つの答えにつながる。

 そしてセルピルとセロは、お互い手をつなぎ震える手で叫んだ。

「「お化けだーー!!」」

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