日が傾き影が一日の中で一番長くなる時刻。セルピルとセロがお互いのモンスターボールを投げつける。セルピルは、ナライを初めてバトルフィールドに出す。しかし、セロが出したポケモンはボールから出たはずなのに姿を見せない。二人がきょろきょろと探してみると、セルピルの背後に夏の熱気とは異なる暑さが当たっていた。セルピルが恐る恐る振り返ると。
「ヨワ~!」
「いやああああ!!」
セルピルが驚き叫んだことが成功してセロのヨマワルはケタケタと笑った。
「こらっ、ワマっち!セルピルが怖がっているだろ。戻って」
ヨマワルは笑いながらセロ側のバトルフィールドに着きようやくバトルを始められる。セルピルたちはファトゥラシティへ向かう道中休憩と運動がてらにポケモンバトルをしていた。ナライを出したのは、お互い捕まえたばかりのポケモンでバトルしようとセロが提案したことだ。しかし、セルピルは少しミスってしまったと思った。
なぜなら、ヨマワルの特性はふゆう。地面から浮いているため飛行タイプポケモンのように地面タイプの攻撃を容易に回避できるのだ。しかしすでに受けてしまったのだから変更できないので、地面技以外の攻撃で戦わなければならず、その作戦を考えなければならなかった。
そしてバトル開始というときに互いのポケモンは、一歩も前に動かなかった。ナライは元々が動かないこともあって、動きが鈍いのもあるがヨマワルが動かないことは不気味だった。その懸念はすぐに現実となった。ナライの後ろに伸びる影が、ほとんど動いていないにも関わらず先ほどよりも少しだけ大きくなっていた。そしてその影がギラリと光った瞬間、セルピルが叫ぶ暇もなくナライは先制攻撃を受けた。
相手に気付かれずに先制攻撃できるヨマワルの技かげうちだ。先制されたものの、ナライはひるんでおらず自慢の顎でかみくだくで攻撃しようとする。だが、ヨマワルがすっと攻撃を避けてしまい目の前の岩をかみくだくで粉砕してしまった。
「うひ~ナックラーの顎って強力なのは知っていたけど、岩を粉砕するほどなんだな」
セロがナライの顎の強さにたじろぐが、慌てずヨマワルにあやしいひかりを命じる。ヨマワルの一つ目が青く変化してナライがそれを見るとナライは手あたり次第、近くにあった岩を砕き始めた。
「やられた。混乱しているわ。ナライ、ワマっちはあっちよ!」
セルピルは容易くヨマワルに混乱させられたことを悔しがりながら、ナライに攻撃する方向を指示するがナライは全く言うことを聞かない。一方でヨマワルは、ナライが明後日の方向に無我夢中で岩を壊す行動を見てケタケタと笑っていた。
「ワマっち。笑ってないでおにびの準備しといて」
ヨマワルは笑いを抑えながら、手の上で小さな青い火を形成し始める。おにびは相手にまとわりつかせてダメージを徐々に与え続ける技だ。今ナライが岩を壊し続けていた反動によるダメージにおにびも加われば
セルピルは相手が追加ダメージを与えようとしてるのをわかっているものの、全く言うことを聞かないナライに向かって叫ぶしかできなかった。そして、ヨマワルとナライとの距離が岩を挟んだ間の所まで来た時にセルピルは叫ぶ。
「ナライ!右よ!」
ナライは命令通りに右に飛んで攻撃する。しかしその先には岩がありヨマワルに当たらないと思われたが、ナライは岩を砕きその勢いで岩の影にいたヨマワルにかみくだく攻撃をした。不意打ちと弱点である悪タイプ技に加え、ナライ自身の攻撃力の高さでヨマワルは一発K.O.となった。
まさかの一発K.O.に開いた口が塞がらないセロであった。そして状況を飲み込み急いでヨマワルを回復させる。セルピルはナライを抱えながら、ヨマワルの介抱を手伝った。顔の
「うん。もう大丈夫みたい。ごめんねセルピルにも手伝ってもらっちゃって」
「こっちのセリフよ。ワマっちもあなたもバトルの練習に付き合ってくれてありがとね」
だが、セロが次に口に出した言葉はお礼ではなかった。セロは眉をひそめて言った。
「……なんで、名前呼んでくれないの?」
それを言われてセルピルは言葉を詰まらせた。
「セルピルさ。いつも僕のことをずっと名前で呼んでないよね。ねぇどうして?どうして?」
「それよりも、早く寝るところ探さないと夜になるわよ。早く移動しましょ」
セルピルはナライをボールに戻して、セロの質問をはぐらかして自転車にまたがり走り出す。セロはセルピルの後を追いかけながらどうしてさと連呼したが、セルピルは無視し続けて夜ごはんのことや寝る場所のことを考えながらペダルをこいだ。
すると、道路の脇でスキンヘッドやモヒカンの男たちが何やら騒いでいたのを見つけた。見た目と大型のバイクがそばにあったことからあまり関わらないほうがよいと判断して通り抜けようとしたが、後ろについてきたセロが急に彼らの方へと方向転換したのだ。セルピルはその行動に一瞬唖然としてセロのが向かった方向を向くとその理由が分かった。ステンノーとその部下が彼らのバトルを中断させていたのだ。
セルピルは、先のヴァディタウンの一件でフリーが一枚かんでいたことや暴走族たちに絡まれることを懸念してセルピルもセロの後を追うことになった。
フリーの手持ちのポケモンだろうかサンドパン二匹が不良たちのベトベターを抑え込み、白い服の団員とステンノーが暴走族たち五人を囲んでいた。一般にイメージされる暴走族との立場が逆転していた。そしてステンノーがいつもの口癖と芝居がかったよく通る声で話し始める。
「あっらいけませんわ。ポケモンたちを無理やり怪我させるなんて野蛮ですわ」
「なんだいおばさん。いきなりバトルの最中に割り込むなんてマナー違反じゃない。アタイらは飯のマナーも道路のマナーも悪いけど、ポケモンバトルのマナーだけはいいようにしてんだよ」
暴走族の中にいたバンダナを巻いた十代後半ぐらいの女性が悪態をつきながらステンノーに詰めかけようとするが、部下に阻まれステンノーは気にせずに話を続けた。
「あっら、哀れなメリープちゃん達ですね。ポケモンたちを傷つけるということを意識しない無知が、性格まで歪めることになるとは」
最後の言葉にモヒカンの男が
「ほら、すぐに喧嘩をする。ポケモンを大事にしない人はその性格も現れるのです。ですから――」
「ポケモンを大事にしていないのはどっちだ!」
ステンノーと部下たちが聞こえてきた非難の声に反応して振り返ると、セロがドリフトしながら自転車をフリーの前に止めた。突然の
「どういうことだ!何を根拠にそんなことを言うんだ!」
「知っているんだぞ。お前たちの仲間がヴァディタウンでゴーストポケモンたちを怪しい機械で操っていたのを見たんだ!」
セロの一言で暴走族だけでなくフリーの団員もざわつき始めた。そして、スキンヘッドの暴走族が
「なんだよ!てめえらのほうが悪質じゃねえか。つか犯罪だろうが!!」
「アタイらに高尚なことをペラペラしゃべって自分たちはいいって何様だい!」
「あっら、ブッスシティのお嬢さんではありませんか。どうかこの子を止めてください。悪質な誤解を広めようとして言るのですの」
セルピルは、ステンノーに協力しようなどと目の前のスキンヘッドの毛ほどにもなかった。ブッスシティでの一幕やエシリタウンでのもやもやをつくり、果てにはポケモンバトルは野蛮と誹りながらヴァディタウンでポケモンを操っていた輩にそんな義理はなかった。
「私も見ました。フリーの団員服を着た男女の二人が礼拝堂の塔の中にいて、バトルという愚かなことにかまけているからポケモンとの信頼が築けないって言いましたし」
まさかの追撃にステンノー達は孤立無援の状態になった。それに反撃するかのように、団員の一人がセルピルたちを指さした。
「でたらめだ!二人ともこいつらの仲間なんだ!」
「うんだとぉてめえら。俺たちゃ、学校は卒業したけどよセンコーになった覚えなんざねぇぞ!」
モヒカンの男が
「セルピル危ない!!」
セロはセルピルを自転車ごと押し倒してサンドパンの攻撃から身を挺して守った。しかしその攻撃はベトベターが体を伸ばして受け止めていた。その攻撃がどくばりだったこともあり被害はなかった。
そしてベトベターが体の中にある黒い塊をもう一匹のベトベターに向かってなげつける技を使う。その塊が空中に飛んだとき、塊から滴り落ちた液体がステンノーが羽織っているジャケットの襟元の羽に落ちると、ジューという嫌な音がステンノーの耳元で鳴り悲鳴を上げた。
ベトベターが投げつけたものは、くろいヘドロという毒のあるヘドロの塊だった。その毒のヘドロがステンノーの服に着いたものだから団員達もてんやわんやとなった。
「あっらー!あっらー!服にヘドロが!毒が!!撤収!!」
大慌てでステンノーらフリーがそばに止めてあったワゴン車に乗り込んで逃げるように去っていった。スキンヘッドの男がセルピルとセロを引っ張り上げ、ベトベターたちの頭をなでた。
「よくやったなベトベターたち。坊主どもあんがとよ。どうだ、一緒に飯でも食わねぇか」
セルピルはまた厄介ごとに絡まれそうになることを恐れ、遠慮したが彼らは引き留めようとする。
「遠慮すんなって、今日はカレーだぞ」
カレーという単語を聞いてセロの目が輝き、引こうにも引けなくなってしまった。
辺りが暗くなるとセルピルとセロはただで食べさせていただくわけにもいかなかったので、彼らと一緒にカレーをつくる手伝いをした。セルピルは野菜や肉を切って大きな寸胴にカレーの材料を煮込み、セロは初めて見る飯盒で米の炊き方を教わりながらつくった。
カレーを一緒につくったのが功を奏したのか、彼らと距離が近くなり意外と見た目と言葉に似合わず彼らは気さくだった。カレーができた後も、彼らと会話を弾ませながら、カレーの香しいスパイスの匂いを漂わせて食べ始める。米は水が少し少なかったためか単体では固めだったが、具が少ないカレーのルーと合わせるとちょうどいい塩梅だった。
そして、極力フリーのことを話さないように会話をしていく中で、彼らがカントー地方から来たことがわかり、聞いたこともない地方のことに興味を示したセルピルが質問する。
「カントー地方ってどんなところなんですか?」
その質問に暴走族たちは頭を悩ませた。モヒカンの男がなんとかその質問を返せた。
「どんなところだってもな。昔はシオンタウンが恐怖スポットだったり、ロケット団つー奴らが街を占拠したりと
「おつきみ山とかあるじゃんか。ピッピのお月見ダンスは見れば幸運になるとかさ」
そう言ったのは、バンダナを頭に巻いた不良たちの中で紅一点のリコだった。リコは、セルピルと一緒にカレーの具材を切る担当で名前を知っていた。
「でもアニヤ地方って結構自然が多いよな。街が結構な距離で離れているし。それによ、アニヤ地方ってジム少ねえよな。カントー地方以外のジムもみんな八つだからここに来たときジムの数が少なくて驚いたぜ」
モヒカンの男がそう言ったが、無理はなかった。実はアニヤ地方とオリント地方のポケモンジムは、ここ数年に最近できたばかりだからだ。しかも、アニヤ地方とオリント地方のポケモン協会は、同じところで管理されていることもあって二つの地方を合わせて八つのジムがあるという体裁を整えているのだ。
そのことはセルピルもセロもジムが他の地方よりも少なかった事実に逆に驚いてしまった。そして真っ先に反応したのは好奇心旺盛なセロだ。
「そうなんだ!僕らジム戦しているんだけど、そんなにジムがあったら夏休みの間じゃ回れきれないや」
「へー、二人はジム戦しているのかい」
それを聞いて今度はジムの話題になった。カントーのジムリーダーは誰が強いだの、アニヤではどんなジムリーダーがいるだのすると、先ほどのモヒカン男が自信ありげに立ち上がり、セロに勝負を挑んだ、
「へへっ、なら俺のベトベターとバトルしてみてくれよ。俺のポケモン結構強いんだぜ」
「いいね。僕のラっちも結構強いんだよ。セルピルもどう?」
「私はいいわ。毒になるとポケモンがかわいそうだし」
すると、横からリコがセルピルの間に割って入った。
「バトルに傷と異常状態はつきものさ。でなきゃジム戦とかやってられないよ?何ならアタイのクサイハナとで練習がてらやってみるかい?毒の粉に眠り粉のタマムシデパートだよ」
リコが少し脅すような仕草でセルピルに話しかけると、スキンヘッドの男がリコに肘でツンツンとつつく。
「おめぇ、クサイハナなんてよく手持ちに持ってんな。ロゼリアとかチェリムとかドレディアとか、もっと女の子らしい草ポケモンいるじゃねぇか」
そういってきたスキンヘッドをリコは、手をつかみ肘を反対の方向に持っていき技をかけてきた。スキンヘッドが痛みに悶えながらもリコは何事もないように話し始める。
「クサイハナはね。可能性のつぼみなんだよ。でっかい花のラフレシアにもきれいなキレイハナにもなれるなんて夢があるじゃないか。アタシもそんな花になりたいからクサイハナ持ってんのさ。汚いのが好きな誰かさんと違ってさ」
リコが挑発すると、その持ち主であるモヒカンの男がリコに向かってメンチを切る。
「なんだと!俺のベトベターだって愛着とソンケーあんだよ。なんでもアローラ地方ってとこのベトベトンは臭くねーらしくてよ。俺も違う所に行きゃ役に立てるんだってことを教えてくれたんだよぉ」
「アキラ、それ今思いついたんじゃねぇの?」
「ちげーよ!!」
今度は黒と金の二色に髪を染めた男がモヒカンのアキラを茶化しながら、寸胴鍋からカレーをお替りする。そのルーの量は明らかに肉が多めにとっているとわかるほど赤いルーの下にある四角い物体がいくつも乗っていた。
「アツシ!テメー肉多く取んじゃねぇ!?」
「バイクも飯も早えものがちなんだよ」
そういうとモヒカンのアツシもセロもバトルの準備を一時中断して寸胴のもとへと走り出す。それにつられて男たちも我先にとカレーに手を伸ばし、あっという間に寸胴の底が見え始めた。リコが男どもの貪欲な食事にあきれ果てる。
「アタイらの分がなくなっちまうじゃんさ!ちょっとだれか追加の買い出しに行きなさいよ!」
だが、男どもはカレーを食べるのに夢中だった。唯一手伝ってくれたのは、セルピルだけだった。リコは仕方なしにセロの自転車を借りてセルピルと一緒に近くの店まで買い出しに向かった。
道路沿いにコンビニが一軒ポツンとあり二人はそこに入った。中にはあまり人が来ない時間帯だからか眠たそうにしている店員がレジに一人しかいなかった。目的の物があるコンビニの棚に向かうとセルピルがリコに話しかけた。
「リコさんたちはどうしてアニヤ地方に来たのですか?」
「アタイら?仕事も進学も嫌で同じ学校や近所の奴とつるんで走り回ってんのさ。まっ、ドロップアウトって奴よ」
「リコさん一人じゃきつくないですか?女一人だとなにかと」
するとリコがカレーのルーの箱を手に取ったときにぴしゃりとセルピルの言葉を止めた。
「それを言ってどうなるんだい?アタイらみたいな奴らにも丁寧に話して、セロって子には名前を呼ばない。大人しい良い子ちゃんにアタイのことを話しても変わるわけでもなし」
その言葉がセルピルの頭の中で跳ね返る。確かに、セロを友達としての関係に一枚壁をつくっていた。ただのクラスメイトである関係から名前を呼ぶ関係に踏み込むことを怖がり、セロの名前を言わなかったのだ。そしてリコの言う通り他の人に対しても基本丁寧に喋っている。だがそれはあくまで調子に乗ってしまわないよう、嫌われないようにする処世術なだけだ。
けど、自分は大人しい子なのだろうか。違う。セルピルは自分の心の中で反芻する。私は、親の言うとおりにしているんじゃない、するしかなかったサッカーも外に遊びに出るのも親という障害があったから。けど今はどうだろう、親に反抗してジム戦をしているんじゃないか。自分から変わろうとしている。
それに自分は良い子じゃない。博士の好意でビジネスクラスに乗ったことをまるで自分がしたことのようにレイに自慢したじゃないか。それに自分は自覚して処世術なんてしている。そしてセルピルははっきりと言った。
「私、大人しい良い子じゃないです!私、親が煩わしくて黙ってジム巡りしているんです。それに他人の好意を自分のことのように友達に話したり、調子に乗っているように見られないように丁寧に話して処世術する悪い子なんです!」
セルピルの訴えが、店内に響き眠そうにしていた店員がぱっちりと目を開けたほどだ。一方で、まじかで聞いたリコは大笑いした。
「いいじゃん!いいじゃん!良い根性してんじゃん。じゃあ教えてやんよ。うちの男どもはみんな突っ走ったら止まらないやつだからさ、だからアタイが手綱握って操り今を保ってんのさ。可愛がられる女を演じるなんざアタイの性に合わないしさ。セルピルもアタイみたい……には多分なれないけど、でかくなったらうまく男どもを操ってやんな。とりあえず、セロって子にやってみな」
「どうやってですか?」
「わかんないかな?相手の方から来てくれって頼んでんのにさ。少しだけ言うなら相手の懐に入っちまえば自分も相手もすっきりすんじゃない。もしわかったら電話番号交換して今後もアドバイスするけどね」
そう言われてもセルピルには、まだ理解できなかった。そして買うものを籠に入れてレジに通す。
元の場所に戻ってきたとき、アキラとセロがお互いのポケモンを出してバトルしていた。そしてちょうどラッタのひっさつまえばが決まりベトベターが倒されてしまったところだった。アキラはくやしさを爆発させて、地面にあおむけで倒れこむと駄々っ子のようにじたばたと暴れた。
それを見て、リコが買い物袋を
「また負けたの?懲りないね。それなんだからうちの中で弱いって言われんじゃないか」
「うんだとぉリコ!?さっきはたまたまやられただけなんだ!俺とベトベターはタフなんだ。もう一戦やってやらぁ!」
リコの焚きつけがうまくいき、アキラは体を起こしやる気を燃え盛らせた。
「お疲れ様。あなたやっぱりバトルしてたのね」
だが、セロは珍しく返事も返さずじーっとふてくされた顔でセルピルを見ていた。やはり名前を呼んでくれないから怒っているのだと理解した。だがそこに踏み込むのは怖かった。その時、リコの言葉を思い出してこういうことかとリコの言葉がようやく理解できた。セルピルは、このわだかまりを解消するために少しの勇気を出して、セロの中に入り込む。
「それで、またバトルするの。――セロ君」
すると、セロは白い歯を見せて笑い。
「やっと友達になれたね」
その後、セロは自分のことを呼び捨てで良いよと言ってまたバトルしに行った。セルピルが驚くほどの効果があった。そしてセルピルの肩に、リコの手が置かれよくやったとエールが送られた。
期限まであと、四十四日。