ルイズは少し、気持ちを切り替える事にした。キュルケに魔法を披露した事の無意味さに、ようやく思い至ったのである。
思えば彼女とは今年度から同じクラスなのだから、授業の中でいくらでも披露する機会は訪れるのだ。
ルイズの精神状態はこのときやっと、正常に戻ったと言える。
見せびらかしたのが隣人だけ、というのが不幸中の幸いであった。何て情けない話だろうか。キュルケに対して、二重に借りを作った様なものだ。
ここはひとつ、頭を切り替える必要がある。寄り道をして、顔でも洗ってから食堂へ向かう事にした。
「貴女もしない?サッパリするわよ。ああ……その前に顔を拭くものが必要よね。ちょっと待ってて。」
「その気持ちだけ受け取っておくわ。わざわざ……」
「いいのいいの。貴女が使う使わないじゃなくて、ゲストをもてなそうとする姿勢が大切なのよ。」
「何を無駄なことを。」
「私が初心に還るために必要なことだから。協力して?」
こうしてルイズは、アウストリの広場から寮へと戻る素振りを見せた。その時の事である。
奇妙なものが目に入った。
フラフラと、洗濯物の山が二足歩行しているのである。すわ妖怪か、と身構えてしまうほどだ。
だが、ルイズは頬を緩めていた。
全く……朝っぱらからスゴイ奴がいるものだ。普段のルイズなら夢の中な時間帯に、当然の様に起き出して仕事を始めているとは。
おまけにこの洗濯物の量はどう見ても、積載過多だろうに。よくぞこれでまあ、洗濯カゴの底が抜けないものである。
……こんな頑張り屋さんには、1人しか心当たりが無かった。
ルイズは気がつくと、身体の位置をずらしていた。こうでもしないと、同居人の暴挙を止めようがないと思ったのである。
「パチュリー、間違っても攻撃とかしないでよ。」
「間違えずに攻撃するから、安心して。」
「そっちのミスは、元々心配してないの。そうじゃなくってね?」
ルイズは動く洗濯物と化したその人物を、掌で示した。
攻撃・殲滅すべき対象では無いと、パチュリーに教えるためである。早とちりで攻撃なんざされた日には、たまったものではない。この相手の正体は、山みたいに積み上げた洗濯物を抱えた女中さんなのだ。
「紹介するわ、メイドのシエスタよ。」
ルイズは少し誇らしげに、顔すら見えていない人物を紹介した。彼女としては『こんな状態でも誰だか分かるのよ、私もちょっとしたもんでしょ?』というくらいの気持ちでやった事なのだろうが……如何せん相手が悪かった。
「……実際こうして目にしてみると、メイドという生き物は業が深過ぎるわね。素顔を隠さないと、生活出来ないなんて。」
「いい加減にそれ、やめてくれない?何を勘違いしてるか知らないけど、あの子を見下している様に聞こえるから。」
「私は見下げも見上げもしないわよ。」
「そりゃあそうでしょうけど、言い方ってもんがあるでしょうに。」
「あ、その声はミス・ヴァ……アワワワ?!」
ルイズが喋り終えた所に、洗濯化物が襲いかかってきた。
おおかたスッ転んだのだろう。そりゃ、視界が塞がっていたんだから当たり前だ。自分に向けて衣類の数々がハラリハラリと舞い落ち……る前に、ルイズは素早く念力の魔法を使った。
洗濯籠を受け止めたのである。
まあ、それだけの事ではあるのだが…
「あ、ありがとうございます……ミス・ヴァリエール。魔法まで使って頂いて……ごめんなさい、すぐに受け取りますね。」
どうやらこの黒髪のメイドにとっては、そうでは無かったらしい。
恐縮させてしまった。
ああ、そう言えば。
私はメイジである前に、貴族だった。
ルイズはその事に思い至り、冷水を浴びせられた気分を味わった。
「おはよう、シエスタ。これは練習の一環だから、貴女が気にする事ないのよ。それよりも…貴女に紹介したい人がいるの。」
ルイズは優雅な仕草で真横に手を向けた。洗濯カゴを、ユックリと洗い場の上に置いた後で。
「こちちがパチュリー・ノーレッジよ。……まぁ、東方から来た凄腕のメイジだと思ってくれれば良いわ。貴族ではないから怖がらないで大丈夫よ、けれども礼儀だけは尽くして頂戴ね?私の大切な客人だから。パチュリー、此方がシエスタよ。妙な思い込みは捨てて、この子の言動から全てを判断してね。」
難しいだろうけどね。
ルイズはその思いを、努めて表情に出さない様にした。
「あぅ……ミス・ノーレッジ、はじめまして。シエスタと申します。こちらのトリステイン魔法学院で、メイドをやらせて頂いていまふ。」
「おはよう、シエスタ。パチュリーでいいわよ。」
噛み噛みじゃない。
ルイズは思わず苦笑いを浮かべてしまい、そのまま浮かんだ疑問をパチュリーにぶつけた。
「随分と普通な挨拶じゃない。一体どういう心境の変化なの?」
「……警戒するのがバカバカしくなったのよ。コレは何て言うの?人違い?」
「筋違いよ、恐らくは。勘違いは今更でしょうし。……まぁ、こんな感じで世間知らずな所があるけれど、悪い人じゃないのは分かって貰えたかしら。何よりも、貴族とは全然違うでしょう?」
「はい!よろしくお願いしますね!困った事があったら、何でも言って下さい!」
ルイズはここで、思いついたことをすぐさま口にした。
パチュリーがこれから先を口にした途端に、折角の雰囲気が台無しになると思ったのだ。
「それなら早速私から、お願いがあるのよ。この子にタオル持って来てくれないかしら?眠そうな顔してるでしょう、顔でも洗わせてあげようと思って。」
「はい、喜んで!」
満面の笑顔で頷くシエスタを見送ると、ルイズは首を傾げた。そう言えば、と思う所があったのである。
このパチュリーを一瞬で信用させるとは、シエスタは実は大物なんじゃなかろうか?
ルイズの生まれ育った家庭は……というよりは、母親がメチャクチャ厳しい。
このトリステイン魔法学院への入学理由を聞かれたら、ルイズは躊躇うことなくこう答えただろう。
「母様から逃げ出すためです。」
面接試験がなくて、何よりであった。傍からはフザケている様にしか聞こえない。
しかしそれくらい、当時のルイズには母様がおっかなかった。入学後の三年間を劣等生として過ごすくらいは、あの人の恐ろしさに比べれば何てことは無いと、本気でそう思っていた。それほどおっかないのである。
だからその……ルイズとしては非常に癪だったが、彼女は生粋の令嬢な割に洗濯のノウハウがあったりする。ワインをフッ溢す等の不始末は、悉く自分の手で償わされたからだ。
だからこそその経験を、ここに来て活かしてみたくなるとは思わなかった。
ルイズは今、念力だけを用いて洗濯にチャレンジしているのである。
そもそもシエスタにパチュリーが使いもしないタオルを取りに行って貰ったのは、この状況を作り出す為でもあった。
やらせろと言っても、恐縮してやらせて貰えないだろうから。
「平民の仕事は、魔法の下位互換……こんな事言ったのは、一体何処のバカかしら。」
ルイズの挑戦結果は、儚く終わりそうだった。
ある程度の硬さがあるものを運搬するのと違って、衣類の様な不定形軟体を洗おうとする試みは、メチャクチャ難しかった。
全然できない。
ようやく出来た事と言えば、二点保持してバシャバシャ水に漬けるくらいだった。
全然汚れが落ちていないので、誰がどう見たって手でやった方が速い。
タオルを片手に戻って来たシエスタもこの点、意外と容赦無かった。
悪意が無いのはパチュリーと一緒だが、笑顔で心を抉って来たのである。仕事の事になると見境なくなるタイプの様だ、やっぱり大物だ、とルイズは確信した。
「お手伝い頂けるのは大変有難いのですが……それなら干すのを手伝って頂けませんか?そうしてくれると、私としても非常に助かります。」
要はお払い箱である。
水の系統魔法を覚えていればこうはならなかったのだろうが……ルイズにもプライドがある。数時間前に極めると決めたばかりの魔法から、イキナリ浮気するのは性に合わない。
ルイズは割り切った。
シエスタが次々と洗い上げて行く衣類を四苦八苦しながら、物干し竿に引っ掛けていく事だけに集中した。
そうして全てが終わる頃には、シエスタの意外な一面を垣間見る事になった。
「ひ、酷いじゃないですか、ミス・ヴァリエール?!私のやる事が無くなっちゃいましたよ?!わ、私はこれから、一体どうすればいいんですか?さっきのペースでは、まだまだ干すモノがある筈だったのに……私を油断させて、こんなことするなんて……やっぱり貴族様は怖いです!残酷です!私の仕事を返して下さい!」
手助けとは、簡単なようで奥深いものである。
何と、喜ぶどころか仕事をよこせと不満をブツけられてしまった。
ルイズの学習速度は、シエスタのスケジュールを狂わせてしまった様である。
この子はアレだ、根っからの仕事人間なのだ。
まさか平民から受ける人生初の苦情が、こんな前向きなものだとは思わなかったルイズである。最早苦笑いしか浮かばなかった。
「アンタやっぱ良い度胸してるわよ……そうね、とりあえず場所を変ましょう。私達もこの後、食堂に行くつもりだから。貴女の先輩にお願いして、仕事を分けて貰うのはどうかしら?」
「ご、ごめんなさい……そうですね、今の時間なら、きっと朝食の用意で大わらわですよ。やりがいあります!」
一瞬肩を縮こませた後に目を輝かせ始めるシエスタを見て、ルイズはジト目になってしまった。誰に対してとは、聞くだけ野暮だろう。
「貴女も少しは見習ったらどうなの?見なさいよ、この輝かしいばかりの勤労意欲を。朝日より眩しいじゃない。」
「私は後で働くから。」
「……ハイハイ、貴女みたいな人はみんなそう言うのよ。食堂を検査するんだっけ?まぁ……普通に考えれば立派な仕事なんだけど……貴女なら楽勝な気がするのよね。」
「検査だけならね。」
「……嫌な予感しかしないわね。」
こんな具合で食堂に向かうと、やはり食堂の10メイルくらい手前で一悶着あった。いつもの様に普通に近づこうとするルイズを、パチュリーが引き留めるのである。それもかなり強引に。
ルイズは一歩も動けなくなった。原理的には同じ念力なのだろうが、まるで別物だ。
「ちょっと、放してよ。」
「ダメよ。この施設が絶対に安全だと言い切れるまで、入場は許可出来ないわ。」
「……そういう貴女に検査する素振りが無いのは、私の気のせいかしらね。手っ取り早いとか言って、イキナリ消毒から始めるつもりじゃないの?」
「何か問題が?」
「……ほんっとに、ミスタ・コルベールはヒドイ先生よね?お陰でどんどん悪知恵つけていくんだけど。中で働いている人に、迷惑かかるでしょうが!……そもそも消毒って、一体何するつもりなのよ?」
「焼却よ。迷惑も何も、感じる暇は与えないから安心して。痛みを感じる前に、灰にするから。」
そうして、パチュリーの身体が真紅に輝き始めた。何だか分からないが、ヤバイこと間違いなしである。
燃やすと言ってこの色は、シャレにならんだろう。
ルイズは一先ず、シエスタに注意を呼び掛ける事にした。パチュリーの拘束が外れたので、少し余裕が出来たのである。
「……まあ、いつもという訳じゃないけど、時折こんな事になるから。その時は私を呼ぶ様にしてね?」
「な、何を呑気なこと言ってるんですか、ミス・ヴァリエール?!そんなこと言ってる場合じゃないでしょう?!」
「……慣れ?」
「慣れちゃダメですよ?!パ、パチュリーさんって、貴族様よりオッカナイじゃないですか!私達の仕事場が、七面鳥みたいに燃やされちゃうんですよ?!ミス・ヴァリエールまで毒されちゃ、ダメじゃないですか?!ちゃんと止めて下さいよぅ!」
「私を一緒にしないでよ。最早こうなったら、誰にも止めようが無いんだから……まぁ、やりようはあるから安心して頂戴。」
ルイズはそう言うと、ロケットの様な急発進を見せた。浮かぶときの感覚を90度変えて水平に、力任せにやったのである。
勿論そんなことをすれば、豪快にヘッドスライディングをカマス事になるのだが…
「…そこをどきなさい。」
「嫌よ。私はこれから、朝食を摂るんだから。」
今のルイズの位置取りは、アルヴィーズの食堂の真ん前にあった。さしものパチュリーも、これではルイズの身を案じて魔法を使えないのであろう。巻き込むつもりでやるなら、とっくの昔にやっているのだから。
ルイズはパチュリーが、色々と小細工しているのを知っていた。
長ったらしい詠唱をして威力を抑えようとしたり、無駄な発光で魔力の発散を図ったり。ルイズを巻き込む気が無いのは、一目瞭然だったのである。
だからこうすれば、パチュリーは自粛せざるを得ない。
これは、自身を盾にしたルイズの戦術的勝利と言えた。
彼女はシエスタが持って来てくれたタオルで鼻血と顔の泥を払うと、意気揚々と食堂の扉を開けて中へと消えていった。
「……どう見ても同類じゃないですか。食堂に入ろうとしただけで、何時間かける気なんですか?」
シエスタがボソリと呟いた言葉は、誰にも聞かれる事は無かった。
「二人で時間稼ぎをして、私の仕事時間を奪うなんて……、やっぱりメイジ様は怖いです。恐ろしいです。」
漸く辿り着けた筈の食堂で、ルイズは食事を摂っていなかった。
美味しそうな香りを嗅いだ瞬間に全てを忘れ去り、すぐさま食事を強請ろうとすら思ったのだが……思わず食欲を忘れてしまった。
パチュリーが、キュン死するレベルに可愛い事になっていたのである。
「コレは何?」
「何って……アルヴィ―だけど。ガーゴイル、自動人形よ。可愛いでしょう?」
「可愛いって……そんなレベルの話じゃないでしょう?」
確かに可愛いどころの話では無かった。
パチュリーが、小さな一体のアルヴィ―と見つめ合っているのである。相変わらずの鉄仮面だが、完全に目を奪われているとしか言い表しようがない。ミセス・シュブルーズ著のコモン・マジックの教科書を読んでいたとき以上に、熱中している。
至近距離で見つめ合う美少女と愛くるしい人形……これほど見る者の心を和ませる光景も無いであろう。
だが、相手はあのパチュリー・ノーレッジである。ルイズは釘をさすことにした。
「パチュリー……アルヴィ―が可愛いからって、持って行こうとしちゃダメよ?」
「この場で分解するのは?」
「そんなに気に入ったの?全く……もっと素直な愛情表現は出来ないのかしら。それ、人にやっちゃダメだからね?勿論そのアルヴィーにも。」
「そういう問題じゃあ無いのよ。コレを見て分からないの?」
そう言って、パチュリーはアルヴィ―のことを持ち上げた。ルイズの目にはどう見ても、アルヴィーの愛くるしさを指し示しているようにしか見えなかった。
「はいはい、確かに可愛さを超えた何かよね。ごめんなさい、もうお腹いっぱい。」
「……話にならないわね。確かに今の貴女のレベルでは、この価値に気づけよう筈も……」
「鼻血が出そうだから、もうやめて?」
アルヴィ―の可愛らしさに、完全に心を囚われてしまったようだった。これはもう、放置するしかないだろう。せざるを得ない。今のパチュリーに何かしたら、どんな事をし返されるものかわかったものでは無かった。
もう少し視点を広くとって食堂全体を見てみると……ルイズは目が点になった。
単純に皿を運んでいるだけに見えたシエスタの先輩達は、結構スゴイことをしていたのである。
「料理の盛り付けや、掛けられたソースの広がりを変えないように運ぶのがコツなんですよ。料理は食べられる前に、見られるものですから。」
実際にシエスタの先輩にやり方を教えてもらうと、思わず心が震えた。
そこまで気を遣って料理を運んでくれていたのか、という感謝と。
念力で同じことを手伝いたい、という欲求に。
「一枚ずつ、ゆっくりお願いしますね。急ぐ必要はありませんから。」
「分かったわ。先ずは空のお皿で練習してから始めるわね。これ以上、貴女達の足を引っ張るつもりは無いから。」
ルイズの真剣な頼み込みは、シエスタの先輩達の理解を得られたようだった。はじめのうちは、貴族様がこんな時間から何事かと大騒ぎになりかけたのだが……。丁寧に一から説明すると、困惑しつつも了承してくれた。
その隣ではシエスタが、貴族様の横暴です、私達から仕事を奪うつもりなんですと泣き始めてしまった。今は一人の先輩から、生暖かい目であやされているところである。ちなみにその後で仕事を分けて貰うと、何事も無かったかの様にケロリとしていた。
そうして、入念な予行演習を重ねて実際の配膳にも慣れ始めた頃。
ルイズは妙な事に気がついた。
ここアルヴィーズの食堂で出される食事のメインは、大皿で提供される。だからだろう、シエスタの先輩達も一枚ずつ運んでいた。これだけ繊細な扱いをしているのだから、当然に思える。
だがその後輩たるシエスタは、傍目にも4倍の仕事量を誇っていた。
何故かと言うと、お皿を片手に三枚、もう片方に一枚持って、テキパキと配膳しているからだ。
それだけではない。
よくよく見ると、食事中の人間を想定し、その邪魔をしないサーブの仕方をしている事がわかる。
正直、こんなところでメイドをやっているのが不思議なくらいに優雅で洗練された動き方だった。
「これはちょっと……対抗心をソソラレちゃうわよね…」
小物の運搬は、念力の十八番である。
いくらシエスタがその道のプロとはいえ、魔法には勝てないだろうという思いがあった。
だが……今のルイズには3枚運びが限度だった。
両手でやる事を片手ずつに割り振るイメージは比較的容易かったのだが……想像の中にしかない第三の手を動かそうとするのは、全く別物だった。肉体に依存しないイメージを構築する事は、想像していた難易度の遥か上を行った。ましてや第四の手とか、今の段階では想像すらつかない。
ドットのメイジながらに7体のゴーレムを操る同級生がいたが、アレは結構凄い事なのだろう。7体分の質量を一纏めに操るのは容易いが、分散して独立させるとなると……ちょっと見直してしまう。キザな優男のイメージが一変した。
というよりも。
ルイズは愕然とした。
メイジなのに。
魔法を使えるのに。
完全に負けている。
一体何が起こっているんだ?
ここは、単なる食堂では無かったのか?
ここには本来、食事をとるために訪れた筈である。
それが何故、こんな事になっているんだ?
パチュリーは相も変わらずアルヴィーの目と鼻の先で茫然自失としているし。
ルイズはルイズで、念力の応用の壁に直面させられるし。
ここは、果たして本当に現実の世界なのか?本当のルイズは実は眠っていて、明晰夢を見ているだけでは無いのか?いや、それにしてはこの美味しそうな料理の香りは、余りにも生々しい。
そうして、ルイズは茫然自失とする余り、念力で浮かせた三枚の皿を取り落としてしまっていた……
そして、その事に驚いたシエスタも全ての皿と料理を床に落としてしまい……
とうとうこの場の主を、引っ張り出す事になってしまった。
後編に続きます。今日明日には公開出来ると思います。