とある昼下がり、その日の雑務を終わらせることが出来て私は響と二人、司令室にいた。
話すことも特にないが、提督としての任務を全うしようと思い話しかけた。
「響、雪風をどう思う?」
唐突に振られた雪風の話しに響は少し戸惑った様子だったがすぐに
「一緒にいると暖かな気持ちになっていい子だと思うよ」
まじめにそう返された。
「確かにそれは思うが、あいつの服を見てどう思う?」
それを聞いてから少し考えていた。
「寒そう、かな。海の上で戦ってると冷たい風とか吹くし」
またもまじめな意見だ。
確かに俺も初めて見たときの着眼点はそこだった。
だが、長い間一緒にいて見方が変わったのだ。
「エロくね?」
そういった瞬間、響がジト目に変わりやれやれ、といった感じでため息をついた。
「司令官はそれ以外のことは言えないのかい?」
「それ以外のことを言ったときは俺が病か、俺の偽者の時だな」
いかにも自信満々な俺の態度に響はもう呆れていたご様子だった。
「そういうのは司令官の部屋にある本の中だけにしなよ」
痛いところを突かれて頭が下がらないところでふと思い出したことがあった。
「そういえば、ウチの北上と大井って百合してないよな?」
「だからまた本の話は・・・!」
否定する響を抑えて続ける。
「いや、他の鎮守府の二人はイチャイチャしてたぞ?まるでカップルみたいだった」
これには響にも覚えがあるようで否定せず小さく頷いた。
「それとだ、金剛が提督のことをバーニングラブしていない」
「それは憧れの提督がただの変態だったからじゃ・・・」
「そして、極め付けがこれだ!」
人差し指を上に向けて熱心に語る。
「比叡の料理がメチャクソうまい」
それにはさすがの響も動揺していた。
「確かにそれは思った、ずっとそうだったから考えたことなかったけど」
「まぁ、あいつは才能はあったからな。それを見込んで間宮さんとこに修行に行かせたからなわけで」
つまり、努力というわけだ。
一連の話を聞いていた響ではあったがひとつ疑問点があるらしい。
話し終えた後も腕を組んで考えていた。
「それで・・・」
しばらく経ってから口を開き始めた。
「その話のオチってなんだい?ちょっと考えはしたけど全然分からなかった」
どうしてこの話をしたか、それはたった一つの答えだった。
「ウチって変わった鎮守府だなぁと」
「・・・・・・それだけ?」
呆気にとられた響きのほうを見て俺は「ああ」と答えた。
「どうして、こんなのが司令官になれたんだろうね?」
嫌味を言われるのは久しぶりだったが、それへの返し方は知っている。
「じゃあどうして、こんなやつと結婚したんだろうなぁ?」
ようやく笑顔になった彼女を見て俺は思った。
ああ、やっぱり響と出会えてよかったな、と。
対する響は気持ちが高ぶっているのか目を閉じ、唇をこちらに近づけてきた。
そんな背丈の小さい女の子が頑張っているとこちらもそれに答えなくては提督の名折れだろう。
響の頭に乗っている白い帽子を取り、頭を撫でながらこちらの顔を近づける。
目を閉じているのであとどれくらいの距離かは分からないがこの静かな時間がとてもいい。
海から聞こえる波の音と潮風の匂いだけがこの空間を支配していた。
コンコン
扉をノックする音に驚き、目を開けると響も俺と同様の反応を示していた。
唇はあと少しで届いていたが邪魔が入っては仕方ない、二人とも遠ざけた。
「も、もう任務はおわったんじゃあ?」
明らかに動揺して声が上ずる俺氏。
「た、確か建造完了の子がいたはずだからそれじゃないかな?」
顔を見せずに髪の毛をいじる響。
大型建造を回していたことを思い出し納得できる。
「さっきの続きは夜にな?」
たずねると響は優しく笑い、頷いた。
どうやら、提督の業務はまだまだ続くらしい。
そして提督自ら、水を指した張本人の顔を見るべく扉を開けた。
読んでくださりありがとうございます。
今回の話は無理やり書いてます。(というか全部がそう)
このサイトで艦これの小説を書きたいと思った理由はこの話が書きたかった。
実際それだけです(真顔)
最後はまとめてしまいましたが別に終わるわけではありません。
もっと別の娘の話を書きたいし、響とも色んなことをしたいし。
後書きに手をつけたのは次回の話から書き方を少し変えようと思っているためです。
それを報告するためにこの場を設けました。
これからも読んでいただけるとありがたい限りです。
響が好きな皆様、これからも響を見守っていきましょう!