それが気に入らない、俺の知ってる子じゃない!
俺の嫁になんてことをぉぉー!
酸素魚雷を食らわせるわよ!
といった方々は閲覧を控えてください。
それでも、見てくださる方はСпасибо!
カチカチと時を刻む古時計。
外からの海風は、横からのいい匂いを運んでくる。
ここは、私の鎮守府の司令室で私は山ほど積まれた報告書と格闘していた。
横にいる響も助けてはくれたのだが、長期の遠征のせいか、疲れ果てていつのまにか眠ってしまっていた。
ということで、この場所を珍しく静寂が支配していた。
今は、書類の山が半分ほど片付いたので少し休んでいたのだ。
チラと横を見てみたが、完全に熟睡しているらしい。
自分の机に顔を伏せてスーという可愛い寝息を立てていた。
時折、頭だけ寝返りをうってその無垢な寝顔をこちらに見せる。
いつもは大人びているが、こうして見れば唯の子供と何ら変わりなかった。
少し癒されたので、また仕事に戻ろうとすると強く扉を叩く音がした。
そして、音の主は勢い良く扉を開け放った。
「HEY!!ていと・・・」
とっさに口に指を当て、もう片方の指で響を指した。
金剛は物分りがよく、すぐに静かになってくれてた。
「ビッキー(響のことらしい)、寝てたんデースね」
いつもの半分以上声を小さくして話してくれた。
そうみたいだ、と私も金剛より小さく言った。
「きっと、何度も出撃したから疲れたんデースね」
金剛は、子を愛でる母のような眼差しで響を見た。
その顔に俺が一瞬でも見惚れてしまったことは告白するまでもないだろう。
自分に向けられている視線に気づいたのか金剛は不思議そうな顔をした。
「テートク、私の顔に何かついてるデースか?」
「いや、金剛が奥さんだったらそいつは幸せ者だな、と思ってな」
それを聞いた彼女は不服そうに頬を膨らませた。
「何かおかしな事言ったか?」
さらに膨らんだ。
「・・・それって、ワザとやってますカ?」
金剛の呆れ顔に俺は首をかしげた。
「何のことだ?きちんと言ってくれないと通じないぞ?」
その応答に遂に溜息までつかれた。
「・・・まあいいデース、私はこの書類を届けに来ただけデスから」
そう呟いた金剛は手に抱えていた大荷物を机の上に重々しく置いた。
「金剛さん、これは何の書類でしょうか・・・?」
サプライズで届いた追加任務に驚きながら聞いてみた。
それに彼女は悪意のない笑顔で答えてくれた。
「明日から始まる特別海域に出撃するための各書類デース!後は今月分の演習とかその他諸々」
その時、俺は絶望した。
今までにやった内容に更に面倒な物が増えたからである。
「金剛さん、こんな量俺一人では出来ないので出来れば支援艦隊の援護を・・・」
そんな切実な願いに対して返ってきた答えとは・・・!
にこやかな金剛の笑顔だけだった。
金剛が出て行ってからどれほど時間が経っただろう。
私は消えるはずもない山のように積まれた書類をただ眺めていた。
「・・・ハハッ、これは夢だ。きっと悪い夢を見ているんだ」
こういった類のものは渡された週の内に提出するのが掟ではある。
が、これは幾らなんでも大本営を恨まざるを得ないだろう。
「・・・今日はもう休もう、明日になれば気分が変わって島風のような速さで片付くかもしれんしな」
「そううまくいくとは思えないけど」
とても聞きなれた声が横から聞こえた。
「響、起きたのか」
「とっくのとうにね、司令官」
よく見ると何やら怒っているような気がする。
「何かあったか」
と尋ねてみる。
「・・・ほんとに司令官は変な所で鈍感だよね」
呆れ顔で響はそう言った。
私が鈍感であることは過去にも言われたことああったので納得できた。
「俺は何か響にしてしまったのか?」
自分が鈍感だと知った者の取る行動は相手を怒らせてしまった原因を聞くことらしい。
だから、私もそれに習い質問した。
対して響は呆れながらも笑って返してくれた。
「まぁいいよ。それでこの書類を倒せばいいんだよね?」
倒す・・・というのはあまりに物騒だが
「・・・まあ、そういうことだ」
了解、といつものようにクールに言って見せた後、机の上が綺麗になったのは夕方過ぎだった。
私はウーンと腕を伸ばし、固まった肩をほぐした。
ありがとう、そう言おうとした私は響がこちらを見ていることに気づいた。
彼女はいかにも悪いことを企んでいる、といった顔をしていた。
「な、何を考えているんだ・・・?」
悪い予感がしながらも聞いてみた。
「司令官、残業したからご褒美・・・ね?」
「残業じゃ・・・!」
ないだろう、そう言おうとしたがさっきのこともある手前、嫌とはいえない雰囲気だった。
「・・・分かった」
彼女が怒っていたのは自分のせいらしい。
それに秘書とはいえ、新たな書類を片付けてくれた。
それなのに礼のひとつもないのは流石に可愛そうだ、という考えに至った。
その後、食事処間宮にて響とその姉妹たちの分の食費を払わされたことをまだ私は知らない。
出来れば自然な形で響と提督、他の艦娘を交えたい!
という発想の元、産み出されたのが今回です。
男主人公は大体「鈍感」というのは良く見る光景なのであえて「自分が鈍感なことに気づいている」という設定にしました。
・・・しかし、そこに気づいてもどこが怒らせているのか分からない。
意味ないですね・・・
とにもかくにも第一艦隊所属の娘がまだ半分くらいしか出せていないので
まだまだ行くぞぉぉぉぉ!メルツェェェル!!
※でかつきとマックスが無事に出ました。
やったぜ