艦隊コレクション ~暁の水平線の果て~    作:カッパ中尉

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1.第一次ケッコンカッコカリを行う
2.響とより親密になる
3.DMMの交換玉ミッションによってGAMEポイントが貯まる
4.結婚指輪と交換する
5.第二次ケッコンカッコカリを行う
↑今ここ
ということで、うちの鎮守府で起こったことを自分なりの解釈を交えて
書き連ねます!
重婚してるところって実際、どんな感じになっているのか
私、気になります!


#5 私と修羅場

「クッソー、またかっ!」

”Mission failed”の文字が出たテレビの前で私は天井を見上げていた。

某ロボットゲームの鬼畜難易度のミッションの結果表示だ。

「仕事は良いのかい?司令官」

何度も目にする呆れ顔で響きが言った。

「このミッションクリアしたらやるから!」

「そういって、先月からずっとやってるよね?」

こんな何気ない会話のやり取りを今日もやっているのだが、俺はあることに気づいた。

どうやら響が怒っている。

怒る、というより妬いている、と言ったほうが近いかもしれない。

とにかく彼女の態度がどことなく素っ気ないのだ。

最近になって自分が鈍感であることに気が付いたので誰かに相談してみる事にした。

だが、ことがことだけに相談できる相手は限られてくる。

下手に誰かに喋って拡散されるわけにはいかない。

そこで私は適任だと思われるある一人を思い出した。

「・・・で?」

「そういうことだ。頼む、電!」

第六駆逐隊の末っ子、電だ。

「駄目か?」

「駄目じゃないのですけど・・・」

電はジトッとこちらを見ながら続けた。

「窓からじゃなくてキチンとドアから入ってきてくれますか?心臓に悪いのです」

「・・・善処します」

 

「最近、響ちゃんに何かしましたか?」

ちゃぶ台を挟んで私はいつの間にか正座をしていた。

まあ、面と向かってこういうことを話すのだ。

緊張のせいだろうが。

「響に、かぁ・・・」

ここ最近で話していた内容、周りで起こったことを頭の中で思い出していた。

「・・・考えていても埒があかないのです!特に司令官さんの場合はっ!!」

口に出して言え、ということなのだろう。

「えーと、まずは瑞雲事件が起こった」

ある航空戦艦さまが艦載機を巡って起こした暴動だ。

聞くだけだと物騒に聞こえるが、さして被害はない。

たまに起こる行事のようなものだからである。

「・・・他には?」

なぜだか、尋問されている捕虜になった気分だった。

「他にはぁ・・・、由良さんの改二姿が増えてきた」

ようやく、由良嫁提督たちの夢がかなった出来事だ。

演習組によく、由良さんが顔を出していた。

(私は持っていないが・・・)

「それも関係なさそうですね、次」

なんだか、反応が冷たい気がするが気にはしない。

「これ以外・・・?」

いろいろな出来事が頭の中に湧き出てくる。

これは?いや、あれは?といった様子でさしずめテスト前の高校生だ。

悩みに悩んだあげく、ひとつだけフッと思い出した。

「北上とケッコン(カッコカリ)した」

自分ながら、これがポロッと出てきたことに驚いていた。

言い終えて、電の方を見ると彼女はポカンと口を開けて目を見開いていた。

動揺を隠しきれていない、といったご様子だった。

「電ちゃん?電さぁん」

ハッ、と我に帰ったのか目をパチクリさせていた。

そして、ちゃぶ台をひっくり返しかねない勢いで乗り上げてきた。

「それなのです!!」

どういうことなのか、とっさには理解できなかった。

「多分、響ちゃんはそれが原因で司令官さんと少し距離を置いているのですよ!」

まだ私が理解できていないのを察したのかもっと詳しく説明してくれた。

「響ちゃんにとってケッコンは特別な司令官さんとの思い出だったと思うのです。だから、北上さんに指輪を渡したのが気に入らないのではないでしょうか?」

私の憶測なのですが、と付け加えた電の言葉に俺は心を貫かれたように感じた。

私は鈍感ではあるがなぜそういった感情になるのか理解できた。

「・・・そういうことか」

ようやく、分かったのだ。

彼女がなぜ私を避けていたのか、そっけなかったのか。

「確かに俺はバカだな」

艦娘の心身的ケア役でもあるくせに、むしろ傷つけてしまっている。

それは大きな矛盾点であった。

だが、まだやり直せる問題でもあった。

「ありがとな、電。相手してくれて」

よいしょ、と重い腰を上げて立ち上がる。

「もう大丈夫ですか?」

「ああ、もう平気だ」

優しく微笑む彼女を尻目に出て行こうとした。

すると、電がいたずらっぽく

「机の中のあれを使うときじゃないですか?」

と囁いた。

「なぜ、そのことを・・・!」

あのことは誰にも言っていないはずなのに・・・私は驚愕している。

「そんなことより、早くしないと陽が沈んでしまいますよ」

時は夕方近く、海のほうを見ると空が赤く輝いていた。

「・・・そうだな」

少しモヤモヤした気分ではあったがそれを振り切って私は窓を飛び出した。

 

「・・・・・・」

私は自分のこの変な気持ちを知っている。

知っているのだが、心がどうにも落ち着かない。

それは、リランカ諸島を解放した時に北上さんの左薬指にはめられた指輪を見た時からだ。

「妬いている、のかな」

波が打ちつける埠頭で私は一人、座っていた。

日没を告げる海の向こうは果てしない赤で染まっていた。

確かに、司令官が誰のことを好きになろうとも私は止めることは出来ない。

でも、そうなてしまうのは嫌だ。

どうにも上手くいかない気持ちをここ最近溜め込んでいた。

直接言えばいい、そう考えたこともあったのだが、気まずい雰囲気になるのがいやで言い出せないでいた。

あの太陽のように、私もこのまま沈めたい・・・。

「響」

そんなことを考えたとき、背後から司令官の声が聞こえた。

私は突然のことに少し驚き、肩をすくませた。

振り返ると司令官は、ハァハァとなぜか息を切らしてそこにいた。

「ど、どうしたんだい」

「隣、座るぞ」

質問を無視して横に腰掛ける。

話す好機だったが、どうやって切り出していいかが分からなかった。

すると、海を眺めたまま司令官が話し出した。

「懐かしいな、ここって俺と響が初めて出会った場所だよな」

「そういえば、そうだね。うん、ここ」

思い返すと自然と言葉が出てきた、笑顔にもなれた。

「初対面は、こんなにロマンティックじゃなかったけどね」

「あの時は俺がいろいろあったからだろ!・・・お前たちにも」

微笑を交わしながら話すのはやはり心地いいものだった。

この人はいつでも優しい。

さっきまで悩んでいたのが馬鹿みたいだ。

「ところで、響?北上のことなんだが・・・」

唐突に問題の話が振られてきてさっきの喜びはすぐに消えた。

「黙って、指輪を渡したりしてすまなかった!そのことで・・・!」

続きがあるようだが、私はそれを手で制した。

「分かってるよ、戦力増強のためでしょ?仕方ないよ、でも・・・」

それの後に続く言葉は心の中に収めた。

これ以上掘り返しても意味はない。

司令官が謝ってくれた、それだけで充分だ。

 

「少し、寒くなってきたね。早く中に入ろう、ボルシチでも作るから」

と言って立ち上がろうとした時、急に手を捕まれた。

さっきから小さなことで驚いているが今度は何をするのか、全く検討も付かない。

「侘び、って言ったら怒るかもしれないけど・・・、これ」

そう言って何かを差し出してきた。

それは、紺色のどこかで見たような形状の箱だった。

「渡すタイミングがなかなか見つからなかったんだ」

箱の中から出てきたのは白い小さな輪っかだった。

私には、一目でそれが何か分かった。

「北上に渡したのは戦闘効率が上昇するためのモノだ。でも、これは俺のお前への想いそのモノだ」

それを言った時から響は下を向いてしまった。

さすがに怒られるか、と危惧していたが、その心配は無用だったようだ。

雨も降っていない海に小さな波紋が広がっていたからだ。

しばらくして顔を上げた響はこちらを見ることなく

「Спасибо、これは力を感じる・・・!」

そう言ってくれた。

 




読んでいただきありがとうございます。
前書きにもあったとおり、今回の話は我が艦隊で起こった出来事を基に私の想像8割でお送りしました。
実際、他の鎮守府などで重婚してる提督がいらっしゃいますが
そこってどうなってるんでしょうかねぇ・・・。
想像できませんが、平和にやれていることを願います。
当初、考えていた台詞が多く入れられなかったので次回は趣味もりもりで行こうかと思ってます。
あとは、そうだなぁ・・・シリアス先輩なんかにもお仕事させようかなぁなんて思ってます。
ということでしばらくは日常パートにしようかな。
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