A Dear Night.   作:ゴミ箱

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A Dear Night.day 1

洋菓子屋「HEART」

その店がバイトを募集していた。

働いて居なかった彼はその店に雇われる事になった。

 

バイト内容は夜の警備。

夜の11時~朝6時まで店の中を徘徊し続けると言うお仕事だ。

警備をするのにあたり、使用する様にとこんなアイテムを渡された。

懐中電灯、斧。

銃は持参していた。

彼はちょっと甘くみすぎていた。

これで命を落とす可能性があると言う事を知らなかった。

知っていたら彼は死ななかっただろう…

 

 

11時00分

彼は裏口から店に入り警備を始めた。

裏口から廊下を懐中電灯で照らす。

そこからすぐ左に行くとそこは厨房だ。

洋菓子店なのでやはり小麦粉やら菓子の素材が沢山ある。

ケーキやクッキーの余りもラッピングされていた。

そこで何かに気がついた。

物音がするのである…

どうやらそれは奥にあるお子様用スペースからの様だ…

泥棒が入ったのかもしれない…

彼は静かに確認する為2部屋先のお子様用スペースを目指す。

だがどうやらそれは確認する必要もないようだと彼は悟った。

なぜなら厨房の横にある売り物を売る様な部屋。

そこで…信じられない。信じたくはないが…

一体の人形が動いていた。

それは店のキャラクターの一体。

名前は「ハナコ」と言う小さな女の子形をしたキャラクターだ。

その人形は人と同じくらいの大きさで

部屋の隅に置かれている筈であった。

だが、彼女は動いている。

幻覚か、わからないが…

近づいて干渉を試みるが。

だめだった。

やはりこういう物には手を出すものじゃない。

彼女は彼を視界に入れた瞬間に顔色はガラリと変え。

襲い掛かってきた。

昼間はあんなに可愛らしい顔なのに。

夜になるとこんなにも怖い顔になるのだな。

彼は即座に逃げた。

しかし少々パニックに陥り裏口とは真逆。

そう、お子様用スペースの方面に進んでしまった。

彼女は扉を閉めると1分程扉を叩き、どうやら違う部屋に行ったようだ。

気づくと時刻は12時を廻っていた。

今彼がいるのは、廊下だ。

品物を売る部屋からお子様用スペースに行く為の…

どうやら…覚悟を決めて行くしかなさそうだった。

彼はそうっとお子様用スペースに入る為の扉を…

開いた。

中には誰もいなかった。

その代わり、電気が付いていた。

一つだけ。

そこを見渡しても何も誰も居なかったので、ほっと一息ついた。

するとお子様スペースの遊び場かあらステージへと何かが移動する気配を感じた。

見ると何もいなかった。

が後ろから声がした。

「ねえねえ!君は誰!?」

後ろを振リ返ると、そこには誰もいなかった。

しかし声はどうやら視界の下から聞こえてきた。

「下だよ下!」

下を見ると背の小さな人形(?)がいた。

どうやらイヌ科である人型の人形の様だが…

こんなキャラクターは見覚えがない…

「もしかして新入り君??」

ここで頷いておかなければいけないと思い

彼は即座に頷いた。

「やっぱり!じゃあさじゃあさ!みんなに君の事紹介しなきゃね!」

声が少々高く中学生から小学生くらいの声を発するそのキャラクターは

嬉しそうにそう言い僕の手を引き、お子様スペースの横の部屋へと行く。

と思いきやそこで止まりこんな事を言い出した。

「あ!そうだ!しなきゃいけない事があるんだ!」

そう言いキャラクターは品物を売るあの部屋の方向へ走り出す。

「ごめん!ここで待つか色々見回るかして待ってて!」

と言い行ってしまった…

助かった気分と共に孤独感に襲われる。

仕方がないので裏口え遠回りして目指す…

お子様スペースの横の部屋。

そこはパーティールームの様だ。

だがそこにはどうしても入りたくなかった。

なぜならそこには人形2体がいるからだ。

一体はシェパードの様な人型の人形。

もう一体は柴犬の様なそれも人型の人形。

一体目は「ジン」二体目は「キー」と言う。

部屋を覗くとその二体は確かにそこにいた。

良くは見えなかったが多分動いてはいなかった。

今のうちだと思いその部屋を静かに素通りしようとした。

しかしそれは叶わなかった。

「おい、そこの。」

彼はビクッとし停止してしまった。

「見たことない生地だが…何者だ。」

彼は停止したまま動けなかった。

するとキーもまた喋りだした。

「あいつ、着てないぞ」

考える暇もなくこう言ってきた。

「確かにあいつ、着てねえ。」

「革を着てねえぞ」

革?革とはなんだろうか。

革ジャンみたいなのを着なければいけないのだろうか?

と考える時間もなかった。

ジンとキーが動き出し彼に近づいてくる。

彼は必死に逃げるように体に司令し、

どうにか動くことができた。

パーティールームから大きな廊下へと抜け

時計を見るともう2時半だ。

一体どれだけの時間集中してたのか。

そんな事より後ろからは彼らが来てる。

彼は逃げ出そうとした。

「ああ!待って待って!」

すると声が聞こえた。

さっきのキャラクターだった。

「ごめんごめん!寄り道は終わったし見回りしよ!」

そんな暇はない。

そんな暇はないがここでこのキャラクターに悟られたら。

捕まってしまう。

終わってしまう。

「こっちの部屋見てみようよ」

手を惹かれ部屋に転がり込むように入る。

そこはどうやらパーティールーム2の様だった。

廊下へ耳を傾けると

「いない。探す」

「いない。探す」

と言い二体はどこかへ行ってしまった。

助かった。

「ここはね、お菓子を食べながらイベントを楽しめる所だよ」

「ほら、あそこにマイクとかあるでしょ?あそこで有名な人とかが喋ったりするの」

まれだがそう言う話は聞いたことがあった。

その他にも貸し切りで宴会をするだとか言う話もあった。

「面白いでしょ?さぁ次行こうか?」

手を惹かれ次に訪れたのはトイレ。

「臭いね、ちゃんと掃除されてるのかな?」

とても共感ができた。

そして次に連れて行かれたのはボイラー室。

「ここで生活するのはちょっと苦しいかもしれないね」

「でも君はここを知らないみたいだしきっと違う所で生活してたんだよね」

どうやら配置された所を指している様だ。

時間を確認するともう4時だ。

早いものだ…

あと少し。

するとキャラクターがポケットから…

どうやらさっきの厨房にあった余りのクッキーを出した。

「君はクッキー好きかな?」

頷くと喜んで彼の手に乗っけてくれた。

「おお、じゃああげるよ!」

笑顔でくれたので安心感が増したのである。

このキャラクターは敵ではない様な気がする。

それより敵だと思いたくない。

それ程このキャラクターには助けられた気がする。

「さあ次行こうかね」

また手をひかれる。

すると、遭ってしまった。

ハナコだ。

ハナコが歩いていた。

それにキャラクターが話し掛けようとしている。

ダメだ、ダメだ。

いけない、お願いだからやめてくれ。

「あ、シー、静かに。」

「静かにしててね、見つかっちゃうから。」

理解が出来なかった。

キャラクターは彼と同じ立場にあるのかも知れない。

隠れて静かにして、動かない。

するとハナコはどこかへ行ってしまった。

「はぁ、危なかったね」

「よしじゃあ次に…うわぁ!時間!大変だ!もう5時42分だ!」

気づくともうこんな時間である。

「ああ!続きはまた明日ね!僕持ち場に帰らなきゃ!」

とキャラクターは走って行ってしまった。

彼は裏口に走って向かう。

走って走って走ってようやく辿り着いた。

そこで時計を見ると5時50分だった。

後10分…

ここで待機しよう…

こうしてバイト一日目が終わった。




誰得物語です。
気分次第で続きます。
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