星奈「25話よ」
みゆき「今度は私も登場するよ♪」
みゆき「あ!?黒井さん起きたんだね!良かったー」
星奈「星空・・・みゆき・・・?」
今、私の目の前にいるのは私にとって倒すべき敵で今は会いたくない奴、キュアハッピーこと星空みゆきの部屋にいるのだ。
星奈「あんた、なんっツッ!」
みゆき「黒井さん!大丈夫?今は安静にしとかないと」
ラストの戦いのダメージがまだ残っておりそのせいで傷が痛みだした。
ー10分後ー
みゆき「あの時、私が友達と別れて家に帰る途中黒井さんが浜辺で打ち上げていたときは驚いたよ」
浜辺・・・あの時、アマノガミと頭の中で話をしている時に私の体は浜辺に打ち上げられてコイツの家で看病してもらっているのが正直驚いている。
みゆき「ねえ黒井さん、黒井さんはなんで倒れていたの?」
星奈「・・・・・・」
どうする?このまま話を続けると加音町でプリキュアもどきと戦っていたことは話せない。もし話したら私がコイツに正体をバラすのと同じだ。
星奈「別に・・・」
みゆき「別にって黒井さんこんな寒い時期に冷たい海に打ち上げられたことって大変なんだよ!何があったの?」
星奈「別にいいでしょ!!」
みゆき「よくないよ!」
星奈「なんで私にそこまで突っかかるの!?」
みゆき「だって・・・・・・・・・友達だもん」
星奈「!?」
育代「みゆきーご飯よー!」
みゆき「はーい!黒井さんも行こう♪」
星奈「はあ?なんで?」
みゆき「ちゃんとお母さんに黒井さんの分も作ってるはずだよ」
星空みゆきは私の背中を押して2階から降りていった。
私は星空みゆきに連れられ、下の階に降りた時、星空みゆきの母親がいつのまにか4人分、つまり私の分も作ってくれたのだった。
育代「黒井星奈ちゃん・・・だったかしら?みゆきに頼んで貴方の分も作ってあげたから」
星奈「は・・・はあ」
博司「母さんが腕によりをかけて作ってくれたからね♪」
星奈「はあ・・・・・・」
星空みゆきの家族は・・・みんな笑顔だ・・・でも私にとって眩しい・・・眩しすぎるのだ・・・
「「「いただきまーす!!」」」
星奈「・・・いただきます」
カチャカチャ カチャカチャ
パクッ
博司「うま~~い♪やっぱり母さんの料理は世界一だな~」
みゆき「おーいしーい♪お母さんのご飯とっーてもおいしい♪」
育代「もう、二人ともー」
星奈「・・・・・・」
星空みゆきとその家族の食事はとても賑やかで楽しそうな雰囲気だった。私にとってそれはつらい光景でもあった。
みゆき「どうしたの?黒井さん美味しくなかった?」
星奈「いや・・・そういう訳じゃ・・・」
美味しいと感じても出来ないのだ・・・笑顔という感情が・・・
育代「星奈ちゃん・・・・・・あなたの家族はどうしてるの?」
星奈「家族・・・・・・」
私の家族は・・・
『お姉ちゃん!!助けて!痛い!痛いよー!!』
『星奈!逃げてーー!!』
『星奈ーー!!』
『星奈ちゃん!!』
『星奈ーー!!』
星奈「・・・いません」
みゆき「えっ?」
星奈「私の家族は・・・ある事故で私以外家族は亡くなっているんです」
みゆき「うそ・・・」
博司「そんなことが・・・あったなんて・・・」
育代「星奈ちゃん・・・ごめんなさい!私・・・星奈ちゃんの過去も知らずについ調子に乗って・・・」
星奈「いえ・・・育代さんは悪くありません・・・私がつい過去を話したから・・・」
あの楽しい空気が・・・一時的に悲しい空気に変えてしまった。
みゆき「星奈ちゃん♪」
星奈「ぶっ!」
星空みゆきが私のことを“星奈ちゃん”と呼ばれて思わず吹いた。
星奈「な・・・何・・・?」
みゆき「今日は・・・ここに泊まっていいよ」
星奈「え・・・」
私がコイツの家にお泊まり・・・・・・それは断然拒否する。
星奈「いや、いいわ」
みゆき「そういわないで泊まろうよ!お母さんはいいでしょ?」
育代「ええ、いいわよ♪」
ズルッ!
星空みゆきの母親って微妙なところに抜けてる気がする。
みゆき「じゃあ、私星奈ちゃんのパジャマ用意するね」
そう言って星空みゆきは寝間着を取りに行くため二階に向かっていった。
バシャバシャバシャバシャバシャバシャ
今、この部屋にいるのは私と星空みゆきの母、星空育代父親の星空博司は先に風呂に入っている。
星奈「あの・・・」
育代「何?星奈ちゃん」
星奈「みゆき・・・さんっていい人ですね・・・」
育代「ええ、知ってる?あの子が笑顔が出来る理由」
星奈「え?」
育代「昔のあの子は人見知りでよく家の中でおとぎ話の絵本をよく読んでいたの。ある時パパの仕事の関係でおばあちゃんが家にお世話になってる頃にあの子の話だと一人の女の子と友だちになったことでみんなと仲良く笑顔を出すことが出来たの」
星奈「その女の子って・・・」
育代「みゆきの話だとその子は“スマイルちゃん”って子だったけど名前はみゆきが勝手につけたらしくてその子についてはあまりわからないの」
星奈「スマイル・・・・・・」
星奈『そんな・・・出来ない・・・・・・私・・・笑顔が・・・・・・出来ない・・・・・・』
ハッピー?『あなたの笑顔ゲット♪私はハッピー♪あなたはアンハッピー♪きゃははははははははは』
星奈「そんなのは・・・只のまやかしよ・・・」ボソッ
育代「星奈ちゃん?」
星奈「育代さん・・・」
育代「“育代さん”だなんていいのよ普通におばさんって呼んでも・・・」
星奈「いえ・・・育代さんっていうほうが礼儀正しいと思って」
私は心の中で何かを迷っていたが私は意を決意して育代さんの方を向いた。
星奈「例えばの話をしていいですか?」
育代「例えばの話?どんなのかしら?」
星奈「あなたの娘は学校では友だちと仲良く生活し勉強と遊びをやりくりしながら過ごす娘です」
育代「うんうん」
星奈「もしも、私達の知らない間に何かを秘密にしているのかもしれない・・・」
育代「何かって?」
星奈「例えば、正義のヒーローとか」
育代「・・・・・・」
星奈「その秘密は私達さえも知らない悪の軍団が存在し、それをやっつけようとあなたの娘とその友だちが力を合わせて戦っているのかもしれない・・・・・・」
育代「・・・・・・」
星奈「その正義の味方はあちこちの町で滞在し、別々の街で悪の軍団と対峙している」
育代「・・・・・・」
星奈「だけどもし・・・その力は本当は悪の軍団の物であり彼女達が戦っている敵は正義の味方を強くするためのエサに過ぎなかった」
育代「・・・・・・」
星奈「正義の味方だった者達の力は本当の悪の親玉を復活させるための人形に過ぎなかった。」
育代「・・・・・・」
星奈「そしてそれが後の世界の悪魔になることはあなたの娘とその友だちは知らなかった・・・」
育代「ねえ、星奈ちゃん・・・」
星奈「はい?」
育代「あなたは・・・今のこの世界をどう思う?」
星奈「・・・・・・・・・正直言って・・・・・・残酷です・・・・・・」
みゆき「星奈ちゃーん♪」
ガシッ
星奈「ちょっ!何?」
みゆき「お父さんが上がったから今度は私と星奈ちゃんが入りに行こうよ♪」
コイツと二人きりで・・・冗談じゃない・・・コイツと風呂に入るなんて絶対にイヤ!!
星奈「悪いけど私は一人で入るからお先にど「そんなこと言わずに入ろうよ♪」ちょっと!」
みゆき「お母さーん私達先に入るけどいいよね?」
育代「ええ、いいわよ♪」
ガーーーーーーーーーン!!
みゆき「それじゃ行って来まーす♪」
星奈「不幸よーーーー!!?」
育代「残酷・・・・・・か・・・・・・確かに・・・そうかもしれないわ」
育代の目から一粒の涙が出たことは星奈もみゆきも知らなかった。
ーみゆきSIDEー
私は星奈ちゃんと一緒に風呂に入り、私と星奈ちゃんは一緒に肩までつかり交代で背中の流し合いをした。
ゴシゴシゴシゴシゴシ
星奈「・・・・・・」
みゆき「星奈ちゃんの背中って綺麗だね」
星奈「あっそ・・・・・・」
みゆき(あれ?)
私が星奈ちゃんの背中を磨ってる時に真ん中の部分に小さな刺青のようなのがあった。
みゆき(星奈ちゃんの背中の真ん中についてるのなんだろう?)
私が見たのはハートのマークに真ん中に目玉が付いていて両方には蝙蝠と黒い羽を纏い隣に数字が書かれていた。
みゆき「1・・・1・・・1」
星奈「ちょっと」
みゆき「な・・・何!?」
星奈「なんか言った?」
私の声が聞いたのか、星奈ちゃんは私を睨みながら質問した。
みゆき「何でもない!何でもない!何でもない!」
星奈「・・・・・・じゃあ今度は私の番ね」
みゆき(ほっ)
ー星奈SIDEー
みゆき「星奈ちゃんおやすみなさい♪」
星奈「はいおやすみ・・・」
星空みゆきが明かりを消して自分の布団に入って眠った。今回、星空みゆきの家での1日は明日で終わる、年のために仲間との連絡は繋がり、迎えもやって来るらしいなんにせよ助かった。
みゆき「ねえ・・・星奈ちゃん・・・起きてる?」
ビクッ!
起きてたの?
星奈「ええ、まだ起きてるわ・・・」
一体、何よ
みゆき「星奈ちゃんってさ好きな絵本とかある?」
星奈「え?」
みゆき「好きな絵本・・・私の好きな絵本はシンデレラ・・・理由はシンデレラは意地悪なお姉さんにいじめられてもめげずに生きていて、大好きな王子様に出会ってハッピーになる話私大好きなんだ」
星奈「ふーん・・・」
みゆき「星奈ちゃんの好きな絵本は何?」
星奈「私の好きな絵本・・・」
『ほーら星奈お父さんが今から読んであげるね大好きな絵本を・・・』
星奈「・・・・・・星の王子様」
みゆき「星の王子様・・・それが星奈ちゃんの好きな絵本なんだね」
星奈「なによ・・・悪い?」
みゆき「全然悪くないよ・・・それもウルトラハッピーなんだね」
星奈「星空みゆき」
みゆき「へ?」
星奈「あなたは今の生活は楽しい?」
みゆき「楽しいよ」
私の質問に星空みゆきは即答した。
みゆき「だって私にはお友だちがいるあかねちゃん、やよいちゃん、なおちゃん、れいかちゃん、それにクラスのみんな・・・運動会の時はリレーで負けてお互い抱き合って慰めたり、文化祭の時はクラスのみんなでおとぎ話のキャラクターの仮装をしてコンサートをしたりウルトラハッピーだよ♪」
星奈「・・・・・・」
みゆき「だから星奈ちゃんも私の友「星空みゆき」え?」
星奈「あなたは・・・何もわかってないわ」
みゆき「わかってないって?」
星奈「あなたがそのウルトラハッピーの日常を過ごせるのは・・・・・・貴女が力を持ってることよ」
みゆき「え・・・」
星奈「いい、力を持った人間にはそれ相応の代償を支払うことになる・・・・・・何かを得るためにあなたは何かを捨てているのよ」
みゆき「何かを捨ててるって何を?」
星奈「答えは自分の胸に聞きなさい・・・」
それだけ残して私は寝た・・・
みゆき「自分の・・・胸に・・・」
私はあの時星奈ちゃんのあの言葉が引っ掛かった。その時私が次に星奈ちゃんと会うのはピエーロの決戦前だとはこの時・・・私は信じられなかった。
みゆき「あれ?なんか忘れているような」
キャンディ「キャンディの出番がなかったクルー!ひどいクルー!」
みゆき「あーゴメーーーン!!」
星奈「次は正月番外編と謝礼と重大発表やるわよ」