死の支配者と王種の竜人の異世界冒険譚   作:Mr. KG

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前回感想来ませんでした。ショックでしたが、同時に感想が来るよう
頑張ろうとも思えました。
それにお気に入り登録も増えましたからね。


3話 説明と出発

モモンガは自室のデスクで書類と向き合っていた。情報部隊から送られてくる情報は初めの頃より少なくなっているものの、未だ量は多い。

モモンガに届くのはザッハークが選んだ必要な量の必要な情報──現在は主に冒険者関連──だが、ザッハークが自分をモモンガの下につけたためそれ以外の書類も目を通さなければならない。

読み終えて頭に叩き込んだ書類をデスクの右端に積み、2cmほどの山を作ったところでモモンガは作業を一旦中断し、アンデッドの身となったが会社員だった頃の癖で体を伸ばして目頭を抑える。

もともと疲労などしていないのだから錯覚に過ぎないのだが、何となく楽になったように感じてふぅ、と形だけの息をついたところでコンコンコンとノックの音が響き、続いて来訪者の声が聞こえる。

モモンガがどうぞ、と入室の許可を出すと扉が開き来訪者──ザッハークが入ってくる。

と、そこでモモンガはザッハークの普段と違う箇所に気づく。

 

「ザッハークさん、眼鏡どうしたんですか?」

 

気に入っているようで常にかけていた眼鏡をかけていないザッハークにモモンガが問う。

ザッハークはそのモモンガの問いにああ、と軽く返答し、続ける。

 

「それだったら、今日来た件に関連してますから後で分かりますよ」

 

モモンガはその説明に納得し、本題のザッハークが来た目的に入る。

 

「モモンガさんの冒険者としての装備とお供が決まったので、知らせに来ました」

 

「本当ですか⁉︎」

 

モモンガの声が思わず弾む。早く冒険者として活動したかったのに加え、異世界に来てまで書類仕事をするのに若干辟易(へきえき)としていたのもある。

 

「ええ。とりあえず先に装備ですね。これは実際に見た方が早いでしょう」

 

ザッハークはそう言ってアイテムボックスに手を突っ込んで全身鎧を着用したマネキンを片手で軽々と引っ張り出して立たせる。

モモンガはそのマネキンを見て思わず目を疑う。マネキンが着用しているその鎧は穢れなき美しい純白。肩など各所が竜を模しており、胸には氷のような水晶が埋め込まれ、背には金糸で竜と王冠をかたどった紋章の描かれた赤いマント。

そう、それは───

 

「は………?いや……これは………」

 

ザッハークがワールドチャンピオンとなった際に運営から送られた鎧だった。

出て来たとしてせいぜい神器級(ゴッズ)だと思っていたモモンガはしばしフリーズし、ザッハークの怪訝そうな声に我に返り、

 

「ちょっと、これはさすがにやりすぎだと思うんですけど⁈」

 

と詰め寄るが、当の本人はそうですか?、と首を傾げる。

 

「ユグドラシルのプレイヤーが来てた場合を考えるとこれが最善の筈ですけど」

 

「それは……そうかもしれませんけど………」

 

モモンガの声がしぼんでいく。ザッハークの言うことは正論だ。コキュートスやドレイクと訓練こそしたが、モモンガは本来完全な魔法職、

完全なる戦士(パーフェクトウォリアー)〉を使っても100Lv戦士職には劣る。

コキュートスやドレイクの模擬戦によって100Lv戦士職のスペックを見ているが、あれは咄嗟に対応するのは厳しいだろう。それならば神器級(ゴッズ)を凌駕する性能を持つワールドチャンピオンの鎧は最善と言えるのは分かる。

モモンガが理屈では納得しながらも、折角の未知なのに何から何までお膳立てされていることに感情で納得出来ないでいるとザッハークがそれに、と続ける。

 

「私は基本、人間態でその鎧着てましたからユグドラシルプレイヤーなら喧嘩売ってくる可能性はぐんと低くなると思います」

 

「ああ、確かに……」

 

モモンガはザッハークの言い分に同意する。誰だって蘇生出来るかも分からない状態で、たとえ出来ても中堅ギルドの二つや三つを単騎で潰し、倒されればレベルや装備が奪われるユグドラシル最強相手に喧嘩を売ろうとは思わないだろう。

モモンガは決してガチビルドではなく、もっと強い相手など大量にいる。PVPで勝率五割以上ではあるが、情報あってこそだ。無用な争いを避けることが出来るザッハークの案に渋々ながら了承し、〈完全なる戦士(パーフェクトウォリアー)〉を唱える。

現実化により一瞬で装備するといったことが出来ず、こういったところは不便に感じつつ下から鎧を着用していく。

と、右手の小手を取ったモモンガはまたもや目を疑う。

マネキンが中指に嵌めていたのは一見只の金のリング。しかし、その正体は───

 

「ソロモンの指輪ぁぁっ!!!!?!」

 

ソロモンの指輪。200しかない世界級(ワールド)アイテムの一つである。

今まで気づかなかったが、ザッハークの右手を見てみると中指の指輪が無い。

しかし、ザッハークはモモンガの驚きにそうですよ?、と軽く肯定する。

鎧だけなら先ほどの説明もありギリギリ許容出来たが、さすがにこれはやりすぎだと抗議するとザッハークは頰を掻いて若干気まずそうに口を開く。

 

「いやぁ、それが……実を言うと私ちょっとミズガルズと向こうの一方的な因縁がありまして………」

 

モモンガはザッハークの爆弾発言にしばし固まり、恐る恐る口を開く。

 

「えっと、ミズガルズってまさか………?」

 

「ええ、ワールドチャンピオン・ミズガルズですよ。まったく、勝てないことを理解する頭も無いのか、あいつは」

 

その因縁が相当鬱陶しいようで、辟易とした雰囲気だったがモモンガにとって重要なのは別のことだった。

もし、ナザリック同様に転移していた場合、上の上プレイヤー三人と互角と言われるワールドチャンピオンの一人と戦う羽目になるかもしれないのだ。正直言って勝てるとは思えない。

その可能性に思い至ったモモンガは無い血の気が引いていくように感じた。

そんなモモンガの様子に気づいたのか、ザッハークが大丈夫ですよ、と笑みを浮かべる。

 

「だからこそのソロモンの指輪とお供ですから」

 

モモンガはその言葉に納得する。ソロモンの指輪は能力が複数あるため他の世界級(ワールド)アイテムと比べると一つ一つの性能は低めだが、それでも世界級アイテムだけあり、呼び出せる72柱の悪魔は強力だ。ワールドチャンピオンが相手でも72柱全てで行けば撤退の時間くらい余裕で稼げる。

安心したモモンガは中断していた鎧の着用を再開する。

鎧の下にはザッハークが集めて宝物殿に放り込んでいた神器級(ゴッズ)と思われるアイテムがあったが、何となく予想出来ていたため特に驚く事無く装備していく。

兜以外を着用し終わり、兜を取ったところでザッハークの眼鏡に関する疑問を思い出し、同時に解決する。

その眼鏡は兜の下にあったのだ。よく考えれば当然だろう。ザッハークの眼鏡は〈生命の精髄(ライフ・エッセンス)〉や

魔力の精髄(マナ・エッセンス)〉の他、ステータスの看破、文字の解読などの効果がある。小卒のモモンガでは英単語なども満足に読めず、ましてや異世界の文字など読めるはず無いのだから。

眼鏡と兜を着用し、姿見で自分の姿を確認する。

骸骨の全身が純白の鎧によって隠され、立派な騎士の外見になっており、鎧がたっち・みーのものに似ているためモモンガ自身も少し高揚してきた。

 

「あとは武器ですね。フィリアから聞いたのでグレートソードにしておきました」

 

その言葉に気持ちを落ち着けて姿見から視線を戻すとザッハークが鞘に納められた二本のグレートソードを差し出してくる。

黒の鞘には白の蛇が互いに絡み合うような意匠の紋様が描かれ、抜いてみると白銀の刀身に(つば)の辺りには蒼の宝玉がはめこまれている。

眼鏡の効果の一つ『鑑定』によると神器級アイテムであり、切れ味とクリティカル性能に特化した物のようだ。

モモンガがグレートソードを鞘に戻したところでザッハークが口を開く。

 

「次はお供の紹介といきたいところですが、その前に説明をしておきましょうか」

 

「説明ですか?」

 

「ええ、多分モモンガさんにはショッキングだと思うので。見るのが嫌になったりなどがあれば早めに言ってくださいね?」

 

ザッハークの言葉に嫌な予感しかしないが、わかりました、と頷く。それを聞いたザッハークはデスクの方まで行き、遠隔視の鏡(ミラー・オブ・リモートビューイング)を持ってきて起動する。

モモンガが慣れた手つきで操作していくザッハークに感心している間に目当ての場所を映せたようで、鏡の前から横に移動する。

そこに映し出されていたのは村と思しき場所だった。だが、どうにも騒がしい。

 

「祭りか……?」

 

「まぁ、賑やかな催しという点で言えば祭りですね。|血腥〈ちなまぐさ〉いですが」

 

思わず口からこぼれた言葉にザッハークが真面目に返してくる。しかし、今のモモンガにはそれに反応せず映し出される光景に目が離せない。

その光景は悲惨だった。

武装した騎士が村人達を村の中央へと追い立てて切り殺し、家を焼き払っていく。しかしモモンガはそれに何も感じない。まるで足元で蟻が争っているような感覚、血が飛び散ろうと動揺も何も無い。

アンデッドとなったことで肉体に精神が引っ張られているのだろうか、なんて考察する余裕があるほどだ。

そのことに自分という存在が変わっていくような恐怖を感じていると、ザッハークのどうやら大丈夫そうですね、という声が聞こえる。

 

「とりあえず見ての通りです。冒険者になる前に村を救ってもらいます」

 

モモンガはその言葉に少し驚きを覚えるが、ザッハークは表情を変えず続ける。

 

「パーティメンバーの紹介があるので、次の村になりますね。この騎士達を王国戦士長のガゼフという者が追っているので、繋がりを持っておけば冒険者として早く昇格出来るかと。騎士達はLv10にも満たない程度の雑兵なので心配はありません」

 

分かりましたか?、という問いにモモンガはええ、と返す。その返答にザッハークは満足そうに頷き、では次ですね、と言って扉の方へ向き直る。

 

「入って来い」

 

ザッハークの言葉にかしこまりました、と鈴の音のような返答の後、失礼いたします、という声がして扉がそっと開かれる。

入って来たのは怜悧な美女──フィリアだったが、その姿は普段と違った。

氷の花のような美貌は変わりないが、純銀そのもののような銀髪は艶めく黒に染まっており、その服装は普段のメイド服ではなく簡素な服装だった。そう、まるで冒険者のような。

そう考えて、フィリアが自分の供だと理解する。しかし、疑問にも思う。

モモンガの知るザッハークは非常に用心深い。十中八九では安心せず、石橋どころか鉄橋ですら叩きまくって渡るようなタイプなのに、メイドとしての職業も取っているため純粋な魔法戦士と比べて戦闘力の落ちるフィリアだけを供に選ぶだろうか。

それにフィリアの髪に関してもだ。モモンガの知る限り、ザッハークは作り終わったものを完成したとして変えることを是としなかった。

モモンガはその二つの疑問をザッハークに伝える。

 

「ああ、当然他にもう一体いますよ。体が大きくてこの部屋に入れないので、私達が(おもむ)きます。フィリアの髪はこの世界では南方という場所が神秘的に見られてるので装備について誤魔化しが効くんです。例えるなら黄金の国ジパングや暗黒大陸ですね。そしてその南方の出身者は黒髪が特徴だそうです。」

 

モモンガはその言葉に納得するとともに、他の供が誰かを察する。用心深いザッハークさんらしい選択だ、などと考えていると、では、お供の紹介といきますか、とザッハークが言う。

 

「フィリア、冒険者としての設定は覚えているな?モモンガさんに説明を頼む」

 

「かしこまりました」

 

フィリアはザッハークに普段通りの綺麗な一礼をして、モモンガへと向き直る。

 

「冒険者としての私の名前はシャーナ。表向きは第三位階まで、実際は第五位階まで使用可能な魔法詠唱者(マジックキャスター)で、モモンとは同郷の(えにし)による知り合いとなっております」

 

フィリアの淀みない説明を頭にしっかり刻みつける。正直言うと、知恵者の一人であるフィリアがお供となると支配者ロールが見破られてしまいそうで別の者が良かったと思わなくもないのだが、ザッハークに任せたのはモモンガ自身なのだ、文句は言わない。

 

「よく覚えていたな。四日ほど前に一度言っただけだったというのに」

 

「この程度、賞賛を賜わるほどではございません。ザッハーク様より"完璧たれ"と創造された私がこれしきの事を覚えられぬなど、この命をもってしても(あがな)えぬ失態でございます」

 

訂正、これほどの忠誠を持つ知恵者と過ごすということに少し文句を言いたくなった。しかし、口には出さずに小さいため息に留めてザッハーク達と共に第六階層『ラビリンス』へと転移するモモンガだった。

 

 

 

▪️▪️▪️▪️▪️

 

 

 

第六階層『ラビリンス』

 

第六階層と第七階層を繋いでいる、雰囲気を出すための幽霊(ゴースト)系モンスターやひと昔前の映画に出てくるようなトラップが置かれた巨大迷宮だ。

そんなラビリンスに転移したモモンガ達を出迎えたのはラビリンスの主である三つ首の黒竜アジ・ダハーカだった。

転移早々5mはある竜の出迎えは中々に強烈でモモンガは思わず声をあげそうになったが堪え、ザッハークに問いかける。

 

「アジ・ダハーカが私のもう一人、というか一体のパーティメンバーということですね?」

 

形こそ問いかけだがほぼ確信しているそれにザッハークは頷く。

 

「その通りです。テイムしたモンスターという扱いですが」

 

「グルル」

 

「そうか。よろしく頼む」

 

ザッハークから渡されたソロモンの指輪によって理解したアジ・ダハーカの言葉に返す。

アジ・ダハーカには鞍や手綱の他、よく見ると鱗が黒いため分かりづらいが、テイムしたことを示すためだろう黒い首輪がその三つ首につけられていた。

モモンガとアジ・ダハーカの簡単な挨拶が終わるとザッハークが無限の背負い袋(インフィニティ・ハヴァサック)遠隔視の鏡(ミラー・オブ・リモート・ビューイング)をアイテムボックスから取り出して鏡を地面に置き、袋をモモンガへと渡す。

 

「とりあえずこれも持っておいてください。魔封じの水晶を初めとして色々入れておいたので。」

 

「ああ、ありがとうございます。……ところで、魔封じの水晶には何を?」

 

ありがたく受け取るモモンガだが、今までのザッハークの行動から何となく嫌な予感がしたため聞いておく。

その嫌な予感は出来れば外れてほしかったが、やはり世の中はそう甘くなかった。

 

「そうですね。余り多くても困るので〈夢の棺(ドリーム・コフィン)〉に〈絶対零度(アブソリュート・ゼロ)〉、〈圧縮(コンプレッション)〉の三つです。それと、しっかりアンデッドでも回復出来るアイテムも入れてあります」

 

「ああ………」

 

魔封じの水晶に込めた魔法を聞いたモモンガは突っ込む気力も無くす。どう考えてもやりすぎだ。

今挙げられた三つの魔法はザッハークが取得している隠し職業の一つ〈グランドマジックキャスター〉の職業レベルを最大まで上げることで解禁される位階魔法と超位魔法の中間に位置する冠位魔法。その中でも特に強力な即死系だ。

もはやモモンガは突っ込む気など微塵も起きずため息──無論、形だけだ──を吐いて無限の背負い袋(インフィニティ・ハヴァサック)をアイテムボックスに仕舞う。

 

(ああ、これがヘロヘロさんが言っていた諦めの境地か………)

 

モモンガがかつての仲間の言葉を思い出しているとザッハークとアジ・ダハーカの声が聞こえてくる。

 

「転移する場所は………ふむ、そうだな。この辺りだ。分かったな?」

 

「グルル」

 

「よし。では門を開け」

 

何故ソロモンの指輪も無いのにアジ・ダハーカの言葉が分かるのか不思議に思いながらも、聞こえてきた声にザッハークの方を向くと鏡の中央左、森林に見える辺りを指差していた。

覗き込んでみるとどうやら村の外のようで姉妹と思われる二人を騎士が追いかけていた。見る限り速さを上げる術でも無ければ10秒もせず追いつかれるだろう。

モモンガがかつての自分ではありえないほど冷静に分析していると鏡の横に〈転移門(ゲート)〉が開かれる。。

 

「では、行ってきてください、モモンガさん。その〈転移門(ゲート)〉はそれに映ってる森林に繋がってるので」

 

「わかりました」

 

モモンガは力強く頷いて〈転移門(ゲート)〉に歩み寄る。

色々とお膳立てはされたものの、やはり未知となると心が躍る。この世界はレベルは低いがモモンガの知らないことばかりだ。

待ち受ける未知に期待を抱きながらモモンガは〈転移門(ゲート)をくぐった。

 

 

 

▪️▪️▪️▪️▪️

 

 

 

モモンガに続いてフィリアとアジ・ダハーカがくぐり〈転移門(ゲート)〉が閉じる。

二人と一匹を見送ったザッハークは大事なことを忘れていたことに思い至る。

 

「………ふむ。モモンガさんが冒険者になること一部の者にしか伝えてなかったな」

 

それに思い至ったザッハークは、既にモモンガさんが出発した以上自分が伝えなければならないだろう、と結論づけアルベドに〈伝言(メッセージ)〉を送るのだった。

 




フィリアの冒険者としての名前「シャーナ」はザッハークの出典元であるイランの叙事詩「シャー・ナーメ」からです。
どうせならカルネ村まで行きたかったけど、そうしたら長くなるからやめておきます。
息抜き作品を書いたら何かそっちの方が評価高いっぽくて複雑な気分。
とりあえずオリキャラ二人目とオリ魔法の設定です。

名前:カーミラ・エルジェーベト 【Carmilla・Erzsébet】
異形種
異名:鮮血の城主
属性:邪悪(カルマ値:−400)
役職:ナザリック地下大墳墓領域守護者
住居:ナザリック地下大墳墓第一〜第三階層鮮血城チェイテ
身長:192cm
種族
吸血鬼(ヴァンパイア)──Lv10
真祖(トゥルーヴァンパイア)──Lv10
始祖(オリジンヴァンパイア)──Lv5
職業
モンク──Lv10
ブオウ──Lv10
ベルセルク──Lv5、など

種族レベル25+職業レベル75=100

ザッハークが製作したNPC二号。容姿は金髪緋眼の長身爆乳美女、設定を誇り高い貴族としてキャラメイクされており、領地経営など特定分野ではナザリックの知恵者にも匹敵する。
名前の由来は女吸血鬼カーミラとハンガリーの血の伯爵夫人エリザベート・バートリー(バートリ・エルジェーベト)
カルマ値や名前の由来が示す通り、人間に対しての見方は用途の多い家畜程度。
職業はモンク系統だが、戦士系のベルセルクも取得しているため、鎧の装備が可能。近接戦闘に限ればザッハークが製作したNPCの中でもドレイクに並び最強を誇る。

『鮮血城チェイテ』
カーミラの守護領域。ナザリックの第一階層から第三階層まで続いており、守護領域最大の規模を誇る。
内部は課金による通常のものより強力な猛毒と負属性のエリアエフェクトが展開されている上、隠し通路やダミー通路、主に転移系のトラップに加え配置されたアンデッドは嫌がらせと時間稼ぎに重点を置いている鬼畜仕様。
ちなみにカーミラはチェイテ内のギミックや通路を全て把握している。

夢の棺(ドリーム・コフィン)
判定が失敗した対象に一定時間あらゆる行動が出来なくなる「忘我」のバッドステータスを与える。アンデッドにも効くが、機械系やゴーレムなど人造物には無効化される。
絶対零度(アブソリュート・ゼロ)
即死耐性を無視する冷気系の即死魔法。冷気に対する完全耐性が無いと判定失敗で即死、成功しても大ダメージ、素早さ低下、「忘我」と同じバッドステータス「凍結」を与える。
圧縮(コンプレッション)
即死耐性を無視する物理系の即死魔法。防御力が一定以下だと判定無しで問答無用で即死。物理無効の相手(非実体系等)には無効化される。

意見、感想、誤字脱字の指摘などお待ちしております。
特に現在どのぐらいの文字数が良いか模索中なので、それに関する意見を。

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