インフィニット・ストラトス-過負荷寄りの人間と悪平等な人外-   作:佐狐-サコン-

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 初めまして、佐狐-サコン-です。ふと、スキルもちの主人公+安心院なじみをISの世界にぶち込んでみようと思い、これ、書いていきます。駄文、誤字脱字、どこか曖昧な設定…許してください。
 とりあえず、一話目です。更新ペース、鈍いです。
アリバイブロック、誤字でしたね。あれ、なんて読むんですか?


は じ ま り

 気が付いたら、真っ白な空間にいたというありきたりな転生展開などなく、夕暮れの教室の中にいた。教卓の上に一人の少女?が腰を掛け、その目の前の机に俺は座っていた。腰まで伸ばす茶色い髪を首元と腰のあたりで黄色いリボンのようなもので結ぶ、学生服を着た少女は俺のほうを見たまま何も話さない。…はて?この少女、なんかの漫画で見たような気がするような?

 

「こんなところに人が来るなんて珍しいね。僕が呼んだわけでもなく、自力で来るとは尚珍しい」

「あぁ、思い出した。めだかボックスの安心院なじみだー。すげー、本物が目の前にいるだなんてー。あれ、11巻くらいまでしか持ってないんだよねぇ。ちょうど、出てきたところしかしらねえ」

「おや、僕を知っているのかい?僕を知らないだろう人間がいる次元にこれを作ったはずなんだけどね。まぁ、いい。僕のことは知っているようだけど、自己紹介をさせてもらおうか。僕は安心院なじみ。親しみを込めて、安心院さんと呼びなさい」

 

 漫画で見たそれが目の前にはいた。7932兆1354億4152万3222個の異常性(アブノーマル)と、4925兆9165億2611万0643個の過負荷(マイナス)、合わせて1京2858兆0519億6763万3865個のスキルを持っている人外。異常なやつも最低なやつも普通のやつもゴミも何もかも等しく平等に扱う悪平等(ノットイコール)という勢力。

 簡単に言えばチートの塊が平々凡々の俺に一体何の用があるのだろうか。世界に飽きて、誰かに押し付けるのも飽きて、決して変わらない日常に飽きて命を絶った俺に。

 

「君は自ら命を絶った。それ自体は正直どうでもいいんだ。しかし、めだかボックスの(あの)世界にしか存在しないはずのスキルを持っていたということが問題なんだぜ。足が速くなるとか日常の中で使っても問題のないスキルだったらわざわざこんな場所に来ることなんてないんだけど、君の持っていたスキルは『蝶ヶ崎蛾ヶ丸』の持つ過負荷(マイナス)不慮の事故(エンカウンター)』ということが問題なんだぜ」

「あー、そういえばそんな名前でしたね。気にせず使ってたんで、そもそも名前なんかに興味なんてありませんし、使い勝手もよかったんで。嫌なことがあっても、楽しいことがあっても、命の危険があっても、非凡な世界に入り込むことになっても、痛いことがあっても、家族がいてもそれら全てを他人に押し付けられるからよかったんですねぇ」

 

 現在も、溜まっているだろうストレスをどこぞの知らない誰かに押し付け続けている。原作の彼は劣等感を抱いてるとかって言ってたけど、劣等感も優越感もくだらなくない?過負荷のスキルを持っているけど、使い勝手もいいし、そもそも他人なんて興味がないし…。俺のいらないものを押し付けるだけの物に過ぎなかったからな。人間じゃなくても物体や空間にも押し付けられていたから、人間が絶滅してもそこら辺の建物なんかにも押し付けられる。俺が死のうと思わない限り、死ななかっただろうね。

 

「さて、君には僕と一緒に別の世界に行ってみないかい?」

「え?」

「最近はいろんな世界に旅行に行っているんだ。でも、さすがに一人での旅行も飽きてきてね。誰か拉致っ(連れ)て行こうかと思っていたところなんだよ。君も死んでしまったようだし、一緒にどうだい?これから、『インフィニット・ストラトス』という世界に行くつもりなんだけどさ」

 

 インフィニット・ストラトス…っか。そういえば、へんな機械で空を飛ぶことができるようになるんだっけ?そういえば、十七年の人生の中で一度も空を飛んだことがなかったっけ?そもそも地上から足を離した記憶すらないや。なら、一度くらいは何かに乗って空を自由に飛ぶってのもいいかもしれないな。

 

「んじゃ、早速行こうか」

「ノリノリで結構。早速行こう…その前に、君に僕からプレゼントだよ」

「ん?何…って、ムグッ」

 

 彼女から突然キスをされた。濃厚なやつ?まぁ、『口写し(リップサービス)』で何かしらのスキルを渡してくれているっていうのはわかっているのだが、それでも心に悪い。人とまともに接したことがないからこんな風に触れ合うなんてこと、そもそもなかったしな。

 

「…ぅん。これで君には僕が持つ過負荷系スキルを数個と『腑罪証明(アリバイブロック)』とたった一つの異常性をあげておいたよ。これらについてはあちらの世界に行ってから試してみてもいいんじゃないかな」

「ありがとう、安心院さん」

「僕のことは親しみを込めてなじみと呼んでくれ、霧弥君。それじゃあ、早速行こうか。ほら、僕の手をつなぎな。おいて行かれるかもしれないぜ?」

 

 なじみの手を握ると、小さく狭い教室ではなく、広く青い海の上に俺たちはいたのだった。…ここが『インフィニット・ストラトス』の世界か。この始まり方、まるで『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』の世界のようだよ。

 とりあえず、これから来るだろう衝撃をそこらへんにいる誰かに押し付けることを決めながら、近づく海面を見つめるのだった。

 

 

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