弟はマのつく自由業、私はメのつく自由「いえいえ、王たる夫に永久就職です!!」 作:紗代
俺の姉貴、渋谷祷は不思議なやつだ。
同じ血の繋がった姉弟として言うのもなんだけど、かなりの美人。枝毛一つない艶々の髪の毛に、透明感のあるシミや傷痕一つない真っ白な肌(おふくろいわく、フニフニのスベスベでモチモチらしい)、ぱっちりとしてて攻撃的なわけじゃないのに意志の強そうな目、形の良い鼻に唇は淡い桜色で色っぽい。手足も細くてスタイルはよくわからないけど痩せ型、いやでもこないだ干してある洗濯物見たら・・・・体格の割りに大きめだった。何がとは言わなくても分かってほしい、よく言う代名詞のメロンとまではいかないが少なくとも大きめのリンゴくらいはある。
学校での成績は良い方だけど差があった。好きこそものの上手なれ?みたいな。古典と歴史が赤点ギリギリもしくは赤点そのものだったけど半年前ぐらいからその二科目の成績も上がっていった。一体どういうことなのか。
そんな完璧超人化してゆく姉貴だが家では普通の家族思いな姉である。
兄弟の中で唯一の女の子だからとおふくろの少女趣味や花嫁修行に振り回されても普通に付き合ってやるし、親父や兄貴の誘いをひらりと上手くかわしつつも後のフォローを忘れない。
俺に関しては姉と末っ子という立ち位置のせいか結構甘い。兄貴のように口煩いわけじゃないけど姉貴はその分甘やかしっぷりが尋常ではないため俺本人もちょっとどうかと思ってた。半年前までは。
半年前のいつからか姉貴はやや変わっていった。それはさっき言った成績もだけど、俺に対してもである。今までの甘やかしは鳴りを潜め、控えめにさりげなく甘やかしてくるようになったのだ。後、容姿・・・・というか雰囲気とか表情がどことなく大人びて見えることがある。
まあ、あいつだってそりゃあ17歳の女子高生だし、いろいろあんのかもしれないけど・・・・・
「なんていうか、いまいち納得できないんだよな」
「なに、渋谷ってシスコンなの?」
「ば、そ、そんなんじゃなくて!!ただいきなり接し方変えられて戸惑ってるっていうか、時々近寄りがたい雰囲気してたりするから何かあったのかなって思って」
「ふーん、でも思えば僕も会ったことないな、渋谷のお姉さん」
「あー、そういわれてみるとそうかも。村田と入れ違いとか、遠出してそのまま一泊してくるとかで、まだ顔合わせてないのか」
「そうそう。にしても渋谷のお姉さんかあ」
「なんだよ、いくらお前でも姉貴はやらないからな」
「だいじょーぶだいじょーぶ!シスコンな兄と弟の双璧がある間はさすがの僕も手を出すような真似はしないよ」
「だからシスコンじゃないって!!」
「はいはい、ただ前に眞魔国に来た時にお姉さん言ってたんだろ「ここに来たことはないけど古代メソポタミアに行ったことはある」って、ひょっとしてその半年前のことだったんじゃない?ほら、僕たちが眞魔国に行く時みたいにこっち側の時間が止まってたりしたならありえなくもないだろ?」
「たしかに・・・・」
「ま、こればっかりは体験した本人から直接聞かない事には分からないけどね。ほら、元気だせよ。僕は渋谷の大好きなお姉さんじゃないけど、愚痴とか悩みくらいならいくらでも聞いてやるからさ」
「ああ、そうだよな・・・って違うから!」
「は~、素直じゃないなあ」
余計なお世話だ!!
もうムラケンは賢者バレしてて箱はまだ解決していないくらいの時間軸です。
まるマは基本アニメ沿いで考えてます。と言ってもほぼオリジナルになると思いますが・・・・
ギルガメッシュ、登場させようかさせまいか・・・