弟はマのつく自由業、私はメのつく自由「いえいえ、王たる夫に永久就職です!!」 作:紗代
サーヴァント風ステータスのスキル一覧に千里眼付け足しました。妹に「なんで魔術チートなのに千里眼ないの?千里眼ってグランドキャスターの必須スキルじゃん」との指摘を受けました・・・とほほ
なついてくれた桜ちゃんと遊んでいるとマスターが起きた。
「ここは…?俺は蟲蔵にいたはずじゃ?」
「おはようございます。マスター」
「!」
「飛び起きるのやめてください。これ以上壊れられると困ります。」
「おまえ…サーヴァント、なのか?」
「はい。シールダーです」
そう答えるとなんとなく悔しそうな、いやどっちかというとやるせなさそうな雰囲気でマスターは毛布を握りしめた。
「なんで、なんでバーサーカーじゃないんだ。呪文もしっかり言ったはずなのに。それどころかシールダーなんて、これじゃ戦争に勝つことさえ出来ないじゃないか」
「はあ、マスター。貴方何気に失礼ですよね。確かに私は守ることに特化してはいますが、攻撃手段がないわけではありません。あと、今の状態でバーサーカー召喚したら間違いなく死にます。貴方は願いがあって参加したんじゃないんですか?」
「俺に願いなんてないさ、俺がこんなくだらない戦争に参加したのは・・・いや、これは言いづらいから二人の時に」
「おじさん、私、もう寝るからお姉ちゃんと話してもいいよ」
「え、でも桜ちゃん・・・」
「じゃあねおじさん。お姉ちゃんもおやすみなさい」
「ちょっと待って桜ちゃん」
「?どうしたの」
首をかしげる桜ちゃんをよしよしと撫でながら静かに言葉を唱える。
「この無垢なるものに我が落陽の祝福を」
その瞬間桜ちゃんの身体が光に包まれる。それもすぐに収まり、よく分からずきょとんとしている桜ちゃんに問い掛けた。
「桜ちゃんが元気になるちょっとしたおまじない。大丈夫?どこか痛いとか苦しいとかある?」
「ううん、でも温かくてポカポカするの。ありがとうお姉ちゃん」
「どういたしまして。さ、もう遅いからおやすみなさいしましょ」
「うん。お姉ちゃんおやすみなさい」
「おやすみなさい。また明日ね」
そしてそのまま部屋を出ていく桜ちゃんを見送りマスターに向き直った。
「おまえ、桜ちゃんに何をした」
「単純に私の加護をかけただけですよ。あなたには私がいますからあのさっきの魔術師に何かされにくいでしょうけど、あの子にはなにもありません。だから手出しできないようにしました」
「……」
「まあ、口頭で言うだけでは伝わりにくいですから、体験してもらいましょうか」
そう言ってマスターの肩を軽く叩くと一瞬の光とともにマスターの顔からケロイドが消え髪も元の色に戻って心なしか顔色もよくなった。
「刻印蟲の蠢きを感じない、それに視界も広くなってる・・・?」
「中にいたものならあなたの内臓食べてたので分解して再構築してあなたの魔術回路にしました。分解するうえで植え付けた魔術師の魔力も洗浄して契約とか色々壊したのであっちからの介入は有りません。もうその回路はあなたのものです。あと、身体の悪いところ、内臓含め全部直しました。・・・・これでも信じてもらえませんか?」
「わざわざ敵にそこまでする必要ないもんな・・・・わかった、信じるよ。おまえのこと」
「助かります。」
そうして私は薄く笑ってマスター・・・雁夜さんの話に耳を傾けた。
イノリちゃんチートそのいち。ちなみに桜ちゃんも加護だけでなく雁夜おじさんと同じように体内を洗浄していろんなところ直してます。これで蟲じいちゃんは二人に手を出せません。
作戦はこれから立てていくわけですが、実は天敵というほどではないし理解し合えばそれなりのコンビになりますがぶっちゃけ自分の死因もあってイノリちゃんは雁夜おじさんが苦手かもしれないです。