ここはどこだ?真っ白な世界が広がる。
「ここは死後の世界よ。」
「誰だ?」
声がして振り返ると頭の上に輪があり、背中に翼をつけた女の子がニコニコして立っていた。
「死後の世界って事は俺死んだのか?」
状況がいまいち飲み込めないので聞いてみる。
「そうよ。貴方は今さっき死んだのよ。覚えていないの?」
覚えていないと言われてもなぁ。とりあえず今日の出来事を振り替えってみようか?
「朝、起きて飯食って学校行った。昼間飯食った。」
「ご飯食べてるだけじゃん。」
呆れる天使。
「その後、部活して帰ったんだよ。」
「その帰り道が重要なポイントなのよ。」
帰り道ねぇ。何が起きたんだっけ?外人の道案内して迷子の母親探しして、後は???
「その後に公園の前通ったの覚えてない?」公園か、小学生が野球してた様な気がするな。
「そのボールの当たり所が悪くて?」
「ううん、野球は関係ないのよ。」「その時公園で遊んでた小さな男の子がボールを追いかけて飛び出して来た。」
思い出した!
「そん時か。確かその子の前から車が来て、俺助けようとして跳ねられたんだ。」
「男の子は助かったけど貴方は死んでしまったのよ。」
「そうか。そりゃあ仕方ないな。で、俺はこの後どうなるんだ?」
マジでどうなるんだろう。地獄行きかな?様子を見てると女の子はファイルを取り出した。「えーっと。貴方は・・・・・?あれ?おかしいな?何処に有るのよ?」
何か様子が変だな?女の子はファイルをパラパラめくっている。
「これじゃないのかな?こっちかな?」
次々ファイルを出して調べて行く。
「無いなぁ?何でよ~。」
涙目になってきた。その時だった。
(残酷な天使のように少年よ神話になれ)
「携帯なってるぞ。」
「この忙しいのに誰よ?はいモシモシ。」
誰と言われて解るかよ。しかし、目の前に積み上げられたファイルを見てため息をつく。
「マジ、俺どうなんのよ?」
「ええー!!そんな、本当なんですか?そんなことが、はい、でも、はい、しかし、そうなんですか。いや、任せるって言われましても、どうすれば?自分で考えろ?そんな無責任な。ちょっと、ちょっと、モシモシ?」
何か有ったのか大きな声で携帯で喋っている。あっ、終わったみたいだ。「どうした。何か有ったのか?」
とりあえず聞かないと。
「非常に言いにくいんですけど。」
「何が?」
「今、上層部から連絡がありまして、貴方の死亡は手違いだと。」
「何だと!!!」
手違いで死んだだと。
「ふざけるな!何が有ったのか詳しく教えろ。」
「ちょっ、ちょっと待ってください。私も今初めて知ったんですよ。」
確かにかなり慌てていたな。とりあえず、冷静になるか。
「で、何が起きたんだ。」
「実は、本来車は貴方を跳ねずに逆の方へ曲がって、電柱にぶつかるものの運転手は重傷ではあるものの命に別状はない、となるはずだったらしいです。」
「じゃあ、何故俺は死んだ?」
「車を誘導するラインを引き忘れたらしいです。」
「何処の誰だ。俺を殺した奴は!」
「仕返しは無理ですよ。もう消滅させられてますし。」
「何?」
「人間の運命を変えてしまうのは重罪なんです。どんな上の階級の天使でも一つ間違えれば即消滅。それが天界の最重要規則です。」
「わかった。んで、これからどうなるんだ?」
ラノベや創作小説なら転生って流れだよな?
「あなたは転生させます。」
やっぱりな。
「だったら」
「行き先はこちらで決めます。」
えっマジ?
「それでは行ってらっしゃい。またお会いしましょう。」
言い終わると同時に下の空間が消え俺は落ちていった。
読んでいただきありがとうございました。面白いと感じてもらえたらまた読んでいただきたいと思います。