【凶狼】が闇落ちしたのは間違っているだろうか。   作:ほしぞら

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明けましておめでとうございます。

気付いたら受験年です。二月から受験です。
投稿は次は三月かなうふふふふ、な心境です。

何はともあれ遅くてすみませんでした!!

めもりあふれーぜでフレイヤ様(十二単?)が来ましたうぇえええいっ、ベートさんは星二の普通君ですが格好いいです幸せです、()


燻る追想に、溺れた期待は。

出逢いは最悪だった。

 

赤い蜂の看板を下げた、酒場でのことだった。

【ヴィーザル・ファミリア】に所属していた頃から、何度も出入りしていた冒険者の屯場所。

 

14という年に合わないそんな酒場で、その日もルビーのような蜂蜜酒を飲んでいたベートは、見掛けない顔を中心のテーブルに見た。

 

【ロキ・ファミリア】。

 

ベートが迷宮都市に入った頃から、常に名声の途切れない第一級を走る冒険者。

 

遠征の帰りらしい、赤色の髪の女神が音頭を取ると、全員で飲み出した彼らは、互いを称え合い、今回の無事を喜んでいたようだった。

 

それを横目で見ていたベートは、やはり嗤った。

「雑魚が群がって何が冒険だ。てめぇらはただ、足の引っ張り合いをしてただけだろうが。笑わせるぜ」

 

酒を呷り、頬を嘲笑に吊り上げる。

 

その声に、睨み付けて来る団員も多くいたが、主神の手前、直ぐには殴りかかっては来ない。

 

だが、ベートが散々罵声を浴びせると堪えきれずに数人が掴みかかってきた。

 

(Lv.3__否、Lv.2)

 

初動を見てLvを判断、躊躇い無く彼等を床に叩き付けた。

 

呻き声を上げる団員達と、それを見下げるベートを見て、赤色の女神はカラコロと笑った。

 

「ハハッ、こりゃホンマに狂犬やなぁ。ボッチの癖に誰彼構わずに噛み付いて来る。面白いやーん?」

 

薄くその目を開いて笑う彼女に見向きもせず、狼人は失望の溜め息を付いた。

 

こんなものか、と何時ものようにドワーフの店主に金を投げ込もうとして、そこで背中から強い衝撃を受け、吹き飛んだ。

 

「__ッッッ!?」

 

ガチャァアンッ、と耳障りな音を立ててカウンターに突っ込み、目を白黒させる青年を殴り飛ばしたのは、ドワーフの大戦士。

 

「美味い酒が台無しじゃ。口を閉じろ、小僧」

「粋がるな。貴様もまた弱者であることを知れ」

「君のそれは純粋な驕りとは違うように聞こえるけど……自棄にも見えるのは、少し滑稽かな?」

 

見下ろすドワーフに続き、ハイエルフと小人族が口を開く。

【ロキ・ファミリア】首脳陣、オラリオの最強戦力と言っても過言ではない冒険者達。

 

決して睨まれている訳ではない__ハイエルフだけは不機嫌そうに此方を見ていた__のに、身体にのしかかる重圧に息が詰まりそうになって、ベートは笑った。

 

そして猛った。

 

突如始まった激しい乱闘に目を見張り怯える客を置き去りに、ただ純粋な殴り合いで狼が笑う。

 

それを怪訝そうに見つつ、ドワーフは何度も殴り飛ばした。

 

__何度倒れただろうか。

 

痛みと出血で遂に動けなくなった身体を怒りと屈辱で焼き焦がす。

 

屈辱の味に、ベートが感じたのは狂喜であった。

裏切らないであろう圧倒的な強さに、惹かれすがりたかったのかも知れない。

 

ベートは、口端を吊り上げ吼えた。

 

三人の驚いた顔と、胸部に迫る剛拳を見据え、自身も拳を握り締める。

 

再度、衝撃。

 

__目覚めたのは次の朝であった。

 

此方を覗き混んだ店主と目が合うと、首根っこを掴まれ外に投げ捨てられた。

 

「代金は次持ってこい」

 

そう言われて閉じた扉を茫然と眺めていると、

 

「何やっとんや、自分?」

「!!」

 

ひょうきんな声に振り向き、昨日の神だと察する。

気まずいやら悔しいやらなんやらで目線を忙しなく動かしてしまえば、それを見て神がからころと笑った。

 

「笑ってんじゃねぇよ!」

「無理やな」

 

即答されて、声を詰まらすベートに、神__ロキはその糸目を開いて此方を見据え、

 

「なぁ__うちのファミリアに入らんか?」

 

その問い掛けに、躊躇など持ち得なかった。

頷いたのを見ると、投げられたまま座りっぱなしだった狼人にロキは手をさしのべる。

 

「じゃあ宜しくなぁ、【灰狼】__いや、ベート」

 

その手を握り返す。

 

__此処なら、今回なら。

 

もう間違えないで、失わないで居られるのではないだろうか。

 

二度目の期待、確信には満たないそれで胸を満たして、彼は【ロキ・ファミリア】に入団した。




復活!リーネとベートの秘密の約束!(謎の題名)

        ▼▼▼

「もう一つ、だが__」

そう溢して、青年は口を幾度か開閉させた。

言うのを躊躇う姿を、じぃー、と見詰めていれば、ガシガシと頭を掻いた後に、吐き棄てるようにこう言った。

「……ぜってぇに死ぬなっ、それだけだ」
「へ?」

ぽかん、とした顔で青年を見やる。

「聞こえねぇなら耳元で言ってやるっ、死ぬなっつったんだよ!!」
「きっ、聞こえましたっ!!」

キーン、とした。
首根っこを捕まれ、大声の餌食になった耳を擦って、涙目を向ける。

その時には青年は既に顔を向けておらず、「話は終わりだ」と一言、ゴロリと横に転がった。

        ▽▽▽

もしかしたら続きができるかもですかも、!!

閲覧有り難う御座いました。
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