【凶狼】が闇落ちしたのは間違っているだろうか。   作:ほしぞら

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はいっ、すごーーーーーーくっ、お久しぶりですごめなさい、!!


受験して!寮に入って!しんでました!!(は

とりあえず夏休みが近くなり書こう!と思い立って気付いたら今ですほんとにごめんなさい!というかまだ夏休みじゃないっす

こっ、これからは少しずつ更新していけるよう善処するのでまたよんで頂けると嬉しいです……!!


歪な家族と、彼の決意は。

モンスターの傷を受けていたせいだ、火炎は激しく熱く燃え上がり、ベートの肩をも焼いていく。焦げ落ちた戦闘衣、火傷を負いべろりと剥がれる自身の皮膚も全て無視して、獰猛に襲い掛かる怪物達を焼き殺す。

 

一瞬で灰になり砕け散ったそれらには目もくれず、ただただ拳を、脚を振るい続けた。

 

 

 

 

……数十分、だが数時間にも感じられた戦いは終わり、そこには真っ黒な灰塵だけが山を作っていた。途中から意識を朦朧とさせながら、ただ殺し続ける作業。

 

ぜぇ、ぜぇと肩で大きく呼吸し、ベートは四つの火柱を消した。肩や太股は焼けた__否、溶けた皮膚が痛々しく布の穴から覗く。

 

肉体も精神ももう限界だったのだろう。

 

「っ、ベートさん!?」

 

ふらりと力なく倒れる彼の体を、リーネは飛び付くようにして支えた。気絶し、全く動かない彼が息をしていることに安堵して、万能薬をかける。

 

「なんで、あんな無茶を……」

 

ボソリと呟いて、煤に汚れた顔を見詰めた。

 

確かに、彼のおかげで多くの人間が助かった。全員は流石に救えなかっただろうが、きっと魔法を使わなければもっと大勢が死んでいただろう。

 

それは、分かっている。

 

でも、それでも。

 

__大事な人に傷付いて欲しくないと、そう思うことは間違いですか?

 

もし彼一人だったら、長所である素早さを生かした戦闘方法で、乱暴に食い荒らし脱出出来ただろう。それこそ、魔法を使わなくったって。

 

だけど、私たちの存在が彼を傷付けてしまった。

 

泣きたい程に弱さを痛感する。視界の隅に転がる仲間の遺体も、自分の腕についた深い傷跡も、もう見なかったことにして消えてしまいたいと思う程に。

 

精神回復薬を一気に飲み干して、治癒の光を彼の深い火傷に当てた。ゆっくりと、治っていくのを見てほんの少しだけ肩から力が抜ける。

 

そのまま、涙が堰を切ったように溢れてくる。それを手で拭って、長い時間暖かい光を当て続けた。

 

 

 

 

 

 

 

そんな所まで思い出して、ベートは不意に右肩を撫でた。

 

1番酷かった火傷は右肩だったはずだ。あの皮膚が溶ける感覚が今もまだ、鮮明に脳に焼き付いている。万能薬を使ってなお残るような、深い熱い火傷。

 

ガサ付いた肌が何故か嫌で、何度も風呂で擦ったのも思い出して、小さく笑った。まるで乙女のような行為も、過去になればただの思い出だ。

 

……さすがに、そろそろ頭も冷えただろう。

 

妹の笑顔も幼馴染の振り返る顔も、勝気に笑う彼女の横顔も、全部頭の隅に放り投げて。立ち上がるのを拒否する腰に叱咤し、ゆっくりと立ち上がる。

 

彼等と戦えるか。そんな問いかけ等無意味と言うように酷く滾る闘争心に、小さく小さく苦笑する。

 

きっと自分と彼女等は正しく家族だった。ひょうきんな神の元に集った、それはそれは歪な家族。ハイエルフの魔道士が厳しい母親で、ドワーフの大戦士が大胆な父親。パルゥムの指導者が慕われる長男で、きっと自分達はその弟妹。

 

その関係に戻りたくないと言ったらきっと嘘になる。だけど、今更捨てた場所に戻れるほどベートの覚悟は軽くはない。

 

あんなに嫌っていた闇派閥に入って、過去の仲間を手をかけて、表舞台から姿を消して。

 

理解出来ないと言われてしまいそうな位、今までの自分からは考えられない事をしてまで。

 

どんなことをしても。

 

もう一度会いたいと思う奴がいる。

 

忘れてしまっても、会わなくては行けない奴がいる。

 

それをもう一度頭の中で反芻して、視線を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「__やっと、見つけました。お久しぶりです、ベートさん」




閲覧ありがとうございました!


アイズのお姉ちゃんのも頑張って更新します……
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