飛び道具のヒーローアカデミア。   作:ステルス

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よろしくお願いしますm(_ _)m


第1話。

「だーれだ?」

道を歩く桐原 霊の目に圧力がかかる。

巷にいる、だーれだ?ふふ正解は私でーすっていうノリのやつだが、桐原の視覚が奪われることはない。

「スケスケな時点でそれやっても意味ないだろ。透。」

「せーかい!おはよー!レーちゃん!」

「ああ…おはよう…それよりちょっと離れてくれ…さっきからその…当たっている…」

「いやだー!だって当ててるんだもーん!」

二人はイチャイチャしながら登校している。

 

「今日も朝から見せ付けやがって…リアじゅ…いや、桐原だけ爆発しろ。」

「おお、同士よ。」

「葉隠さん、顔は見えないけど性格マジサイコーだからな…桐原よそこ代われ。」

こう言われるのも当然の所業である。

 

「それじゃーまた放課後にー!!」

二人はクラスが違うため、学校にていったん別れる。

 

お互いに教室で

「今日もアツアツだな!(だね!)」

と言われて葉隠は喜び、桐原はあたかも寝ていて聞こえてませんよという雰囲気をだす。

これはこの中学校での風物詩であろう。

そして、授業があり、ホームルームの時間となる。

 

ホームルームin桐原のクラス

「んじゃ、志望校の調査アンケートするぞー!」

特に面白い事もないので、省略する。

 

ホームルームin葉隠のクラス

「それじゃー志望校の調査アンケート配るわねー!

この前の面談も踏まえてしっかりと書いてちょうだいね!」

用紙を配り終わった途端みんながカリカリとペンを走らせる。

ただ、葉隠だけが動かない。それを先生はやはりと思う。

ーー2週間前、葉隠と担任の面談。ーー

「葉隠さんは何処を志望するつもり?」

先生はしっかりと葉隠の目を見ながら尋ねる。

余談だが、この先生の個性は千里眼。全てを見通すことのできる個性で、これにより、葉隠の姿も捉えることができる。一応この先生、かつてはヒーローを目指し、仮免取得まで登りつめていたが、最後の最後で挫折。そして、教職についたという経歴の持ち主の為、その経験を聞くことができるとこの先生は人気である。

「それが…悩んでます…

多分行きたいのは雄英高校です。それもヒーロー科。ただ、動悸がヒーローになりたいという事ではなく、レーちゃ…桐原君と同じ高校に行きたいというただそれだけなんです。こんなので雄英のそれもヒーロー科に行ってもいいのかなって。それに、レベルも高いし落ちやったらどうしようかなって不安で…」

「葉隠さん。貴女はヒーローになりたいの?」

「ヒーローにはなれたらいいなって思います…」

「葉隠さん、きつい話かもしれないけどぶっちゃけるわね。そんな動悸じゃ、例えヒーロー科に入れたとしてもそれからがきついと思うわ。良くも悪くも、ヒーローになりたいって思う人は強く信念を持っているの。敵を倒して、平和にしたいっていうのはもちろん、お金が欲しいや見てくれのいい異性の人を侍らせたいとか、そんな動悸がね。ただなれたらいいなっていうくらいじゃ最初から辞めといた方がいいわ。」

「それじゃ…私に雄英は行かない方がいいと…?」

葉隠は、先生の言ったことを理解はできる。

理解ができる故により一層どうしたらいいかがわからない。

だが、葉隠の問いに先生は優しい笑みを浮かべてこう返した。

「葉隠さん。雄英にはヒーロー科しかないと思っているでしょ?」

「ー!!」

「確かに雄英はヒーロー科が有名で、それで名を売っている学校だけど、ヒーロー科しかないというわけではないのよ。ただ桐原君について行きたいというなら他の学科に行くのも一案と提案するわ。

もちろん、学科が違うから同じクラスとかにはなれない。けど、雄英のヒーロー科は厳しいわ。風の噂だけど、今年の1年生、入学してから僅かの間に人数が半分になっちゃったって聞いたもの。貴女程度の動悸なら、この半分に入る可能性も十分にありえるわ。例え、どんなに成績が優秀でもね。」

「そう…何ですか…」

 

 

 

この教師は、少し後悔をしていた。

葉隠に対して少しキツく言い過ぎたかもしれないと。

ただ、"なれたらいいな"この気持ちはかつての自分のそれと同じであり、故に自分の過去と重なってしまったのかもしれない。

だが、そのせいで今、このアンケートで彼女のペンが止まっている。

しかし、ついに葉隠のペンが動いた。

教師は、確かに自分自身の個性を使えば、何で書いてあるか見えるだろう。彼女の決断は生の目で見たいとあえて千里眼を無意識にでさえ発動しないように注意をする。

キンコンカンコ-ン

チャイムがなり、回収の指示をだす。

そして、ホームルームの終礼も終わり、放課後だ。

「レーちゃんーー!!と葉隠はドタバタ教室から出て行くのを皮切りに、生徒たちも帰って行く、それを眺めた後、葉隠の調査アンケートに目を通すと、

第一志望:雄英高校 普通科

 

第二志望:堀須磨高校 普通科

 

と書かれていた。

 

 




桐原の苗字は、落第騎士のあの人から借りてます。
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