男性転生者だらけのインフィニット・ストラトス   作:鋳型鉄男

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だいぶだいぶお待たせしました。お待ちいただいた皆さんには感謝いたします。
年度を跨ぐと本当に触らなくなりそうなので、いつもの半分以下の文量ですが投稿します
売りにするつもりで始めた多数対少数の戦闘描写に四苦八苦した挙句ばっさりカットしたのをお許しいただけますと幸いです

そして大変遅ればせながら17000UA越え、更に200近いお気に入り登録ありがとうございます。恐らく今後も遅筆ですが、皆様を励みにさせて頂ければ助かります


対所属不明機戦Ⅱ vs golemⅠ

(危惧していたよりは当たるね。機体性能は凄まじいけど回避アルゴリズムは一定だし攻撃は対象が分散しすぎてか乱雑。数が増えた以外は原作通りかそれ以下と言う所かな……まぁ)

 

 原作にもあったという回転レーザー攻撃をすり抜けつつ、腕部砲台にユートピアの双剣を叩き込む。

 攻撃を中断させるには十分だが、有効打というには損傷が少ない。

 

『通らないか、マッケイ』

「このままだと無理だね。算段が無いわけじゃないけど、様子を見るよ」

 

 プライベートチャンネル越しに相方の檜山君に伝える。全力稼働にはなるが、仕留める算段自体は付いている。

 

 しかし、まだ駄目だ。他の組に先んじて落とさない約束がある。

 

 檜山君としては手を抜くような方針に反対の様だが、稼働時間を積ませるためだと納得してもらっている。

 どうせ今後も増える命がけとなるIS戦。今後様々な事件が予想される以上、動機はともかく経験は重ねておくべきだ。

 

『皆忘れているようだが、トリコット曰くもう一機来ている筈だ。それが来ないと言う事は』

「彼一人で対処できてるってことだね。少なくとも落下物は来ていないよ」

『薄情か』

「信頼だよ。間に一人挟むけど」

 

 もともと彼自身が望んで空に上がったのだし、欧州宇宙機関の専用機は運動性能にも優れると聞いている。

 逃げに徹していれば撃墜はまだだろう。

 

『ねぇ、流石の私ももう集中力が持たないんだけど、まだかかる?』

 

 ゴーレムとユートピアが距離を空けたタイミングで、織斑君との対戦からぶっ通しで集中を続けていたベンサムさんの泣きが入る。

 試合前は六枚あった盾は、一枚は織斑君が切り落としたが、既に残り二枚まで減っており彼女の表情も悪い。

 無理もない。彼女には機動力の劣る檜山への射撃を盾で受けて貰っている。

 避けているこちらに比べ精神的な疲労も段違いだろう。

 

『敵機の装甲が硬く、俺達ではまだかかる。堪えてくれ』

「でも見た限りほかのグループで決着がつきそうだ。彼らの援護が来るまで持ちそうにないなら下がっても良いよ」

 

 織斑君のグループでは作戦会議が終わり、ラッセル君のグループでも弾幕とレーザーで順調に命中弾を稼いでいる。

 あと数分のうちに決着はするだろう。

 

『入口のロックも解けたみたいだし、私ちょっと下がるね。マズそうになったらすぐ戻るから!』

 

 

 

 

  ◇乱戦Ⅱ / 致命の一撃

 

 

 合計十二機が飛び交う戦場、その中でも一際輝く白銀を目で追う。

 だが一夏の駆る白式は未だ有効打を謎の機体に与えていない。

 

 先ほどから、いやあの黒い機体がアリーナに飛び込んできた衝撃から立ち直って以降客席の最前列で叱咤していると言うのに実に不甲斐ないことだ。

 

「一夏、まだまだ踏み込みが足りてないぞ!」

「ううぅ、もうちょっとなのに…」

「デリック君の方は順調そうね……やっぱり千冬様でもないと射撃武器が無いのはダメってことかなぁ」

 

 同じく前列に出ていた生徒の声にムッとするが、今の一夏の力が及んでいないのは事実。何か他に言えることはないだろうか。

 

「篠ノ之さん、どう?一夏君勝てそう?」

 

 たまたま隣に居た生徒に声を掛けられる。知らない顔ではあるが、考えをまとめる為に少し話してみるのも良いか。

 

「とにかく踏み込みが足りん。相手の回避力もあるがそれに尽きる。一夏の零落白夜は当たりさえすれば決まるのだ、その為にもう一歩踏み込まなければならない」

「じゃあその一歩はどうしたら行けるかな。白式って結構速いけど、それでも足りてないみたいだし…」

「それはこう……ぐぐっとやってぐわっババッだ」

「ぐっとやってぐわっ?…………ごめん、ちょっと分かんなかった」

「ぐわっっと斬りかかるためにはまずぐぐっとしなければ踏み込めん。更に言うならそこで決める為にババッとする必要もあるだろう」

「余計分かんなくなったけど踏み込みの前の溜めが必要そうってこと?」

 

 その通り。しかしこれが地に足を着けた武術なら語れるが、目の前で展開されているのは空中を舞うIS戦。

 踏み込みの入りにどう手を加えたものか。

 

「一夏君がさっき試合で使ってたあの急加速ってもっと早くならないのかな。あれこそ篠ノ之さんの言うぐわっに近いと思うんだけど」

 

 イグニッション・ブーストか。確かにあれはぐわっとやるのにまさに適している。しかしあれはぐっとしてぐおっであり、溜めが…

 

「いや待て。千冬さんはイグニッション・ブーストは放出したエネルギーを一度取り込むと言っていた。取り込んだエネルギー量で速度が変わるとも」

「あ、じゃあ誰かに外からエネルギーを加えて貰えば!」

「ぐっがぐぐっに変わる!」

「それね!何とか伝えないと!」

 

 そうと決まれば善は急げ。丁度一ヶ所に留まっている一夏とマリアーノに向けて声を張る。

 

「一夏!イグニッション・ブーストだ!マリアーノからエネルギーを受け取って、ぐわっとやってしまえ!」

 

 こちらの声が届いたのか、ちらりと顔が見えた一夏に自信のある笑みが浮かぶ。

――確信した。もはやこの勝負は決したに違いない。一刀で小手を落とし、返す刃が敵を捉える様すら浮かぶ。

 

 

「おい応援団!出口開いたからいい加減出るぞ!」

「え、あちょっ、良い所なのに」

 

 背後から再び注意が飛ぶ。あと、あと数秒だけなら留まっても良いはずだ。

 最後に一言活を入れて、止めの一刀を見届ける。そこまでなら間に合う。

 

――一夏がマリアーノの前に立ち、マリアーノの槌に風音が集まる。

 

「男なら……男ならそのくらいの敵、倒せなくてなんとする!一夏!」

 

――槌から開放された小さな嵐が白式の背に吸収され、僅かな後に開放

 

『うおおおおおおおおお!』

「行けええええええ!」

 

――今までにない凄まじい加速が白式を押し、零落白夜の残光が帯となって敵機に迫り

 

 敵機も迎撃に巨大な拳を振るうが、遅い。

 

――極光が黒を刎ねる。

 

「やった!」

「でも左手だけ、あっ危ない!」

 

 だが油断したか、それとも残身の癖がどこかに残っていたか。

 振り抜いた後の僅かな隙に白式は残った右腕に殴り上げられる。そして

 

 

 

 

 

 

  ()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

「え……?」

「嘘……」

 

 そう言えばさっきから声の通り方が違った気がする。

 少しざらつくのは巻き上がった砂ぼこりであろうか。

 向かいの席は、もしや抉れているのではないか……?

 

 

「きゃ……きゃああああああああああ!」

『館内放送繋がったか!?聞こえているなら全員、近くの出口から脱出しろ!少なくとも一ヶ所は開いている筈だ!』

『ISを展開している人は全力で敵機を抑え込んでください!教員部隊も突入を!』

 

 

 

 




プロットを進めるために書けない集団戦闘をカット。再挑戦の機会は狙います。
以上。感想・誤字脱字報告・助言・ご意見お待ちしております。

次話ですが、残りの戦闘もカットしてリザルトとお見舞いの話になると思います。
また気長にお付き合いいただけると幸いです
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