これからもそれを励みにまた、それらを生かし頑張っていきたいと思っています。
そして遂に幼少期最終回です。
俺は武家屋敷の自室にてこの世界に来てからのことを振り返っていた。
そう、俺はこの世界で様々な人達と出会いそしてこの世界において父と呼べる人を喪った。
まさしく、俺はこの短い間に出会いと別れを経験したのだ。
確かに哀しいことがあった、だけどもそれ以上に嬉しいこともあった。
でも俺はとあることが未だに心にひっかかったままだ。
そうそのとあることとは……、
《やはり、俺は彼の生きる筈だった時間と権利を奪った自分が生きていてもいいのか?》
という疑念と悔恨が常に俺の胸を締め付け蝕んでいるのだ。
そのせいで、時に自身の喉を掻き切りたいという衝動や自身の心臓を刺し貫きたいという衝動に駆られることがしばしばある。
しかし、俺には託された信念があると思い至り思いとどまる。
だが、元を辿ればこの胸に最初に抱いたのは彼の罪悪感よりもこれから巻き込まれるかもしれないことへの恐怖、そして思いとどまる最もな理由は死ぬことへの恐怖感、忌避感なのかもしれない。
つまり、結局言いたいのは俺自身の身勝手な思いが根底にあるということだ。
罪悪感や感謝などは後から抱いたにもかかわらず、それを生きる目的だと、生きる意味だと思い込んでいたのだ。
ああ、なんて醜く腐った奴なんだろう俺は。
ほんとうに、全く度し難い人間だ。
けれども、俺は元の●●●●●に戻ることなど今のところ不可能に等しい。
ならば、俺はこの世界でこの身体とどれだけ無様に足掻くことになったとして生き抜いてみせる。
だって、俺は死にたくない…、いや
さて、ならばやる事は単純に1つだけだ。
そう、強くなる事だ。
強くなって自身に降りかかるであろう火の粉を最低限払いのけられなければ俺は多分死ぬだろう。
だって俺は生きていたいから。
そうやって深く思慮していた俺の頭に突如声が響いてきた。
『…力が……力が欲しいか……』
「っ!テメェ誰だ⁉︎何処にいやがる!姿を現わせ‼︎」
響いてきた声はノイズ混じりだったが、その声は男にも女にも、老人にも若者にも、悪魔のようにも天使のようにも聞こえた。
突如響いてきたその声に俺は驚きながらも声を荒らげながら問う。
『力が…欲しいか…?』
「っ!だから、テメェは誰だって聞いてるんだよ‼︎」
問いに答えなかったなぞの声に憤りさらに声を荒らげもう一度問う。
すると謎の声の主は観念したかのようにようやく姿を現した。
しかしその姿は…
「っ!テメェいったい何者なんだ⁉︎」
『僕かい?そうなことはどうでもいいじゃないか。ただ僕が聞きのはただ1つ。君は力が欲しいかい?』
姿を現したもののその正体は分からずまさに
だが、俺の答えなど既に決まっている。
「誰がテメェみたいな
『ふぅん〜、そうかい。本当に残念だよ。だけど君は絶対に僕の力が必要とするときがきっとくるよ。そう絶対にね』
「テメェ‼︎それはどういう意味だ‼︎」
『フッフッフッ、さあね?まっ、それじゃあじゃーねー、バイバイ』
「チッ、テメェ‼︎待ちやがれ‼︎」
断ると奴は意味深な言葉を残し消えていった。
その言葉からまるで俺が奴の力を絶対に欲することをどこか確信していたようでもあった。
だが、俺は絶対に奴の力を借りずに強くなってみせる。
そして、
「せめて守りたいモノぐらいは守れるように強くなってみせる!」
そう改めて決意した俺はそれを実現する為に鍛錬を再開するのだった。
〜●
今回は、彼をこちらに引き込むことに失敗した。
だけど彼はいずれこちら側に自ら足を踏み入れる。
だって彼は誰かを守る為の力を心の底から欲しているから。
『愉しみね。あんなに反抗的な彼がいずれこちら側に堕ちるなんて。今考えただけでも笑みが止まらないわ』
そう彼が心の底まで自らに堕ちていくことを。
とりあえずひと段落しました。
次回の更新はまた暫く遅れるかもしれませんが気ままに待って頂けると幸いです。
どうかこれからも出来れば応援して頂けるととこれまた幸いです。