とある憑依者衛宮士郎の日記   作:カミざわ

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○月♢日

 

今日は自身の病室でゆっくりしていると切嗣さんがやって来た。

しばらく談笑していると急に切嗣さんが、『知らないおじさんに引き取られるか、施設に引き取られるかどっちが良い?』と聞いてきたのだ。

 

あれもしかして、いやもしかしなくても原作で切嗣さんに引き取られるか問われるシーンだ。

そこで俺は、『はい』と答えた。

そう答えた理由は、確かに原作通りすべきだという事もあったがやはり俺自身が衛宮切嗣という人間と一緒に過ごしても良いと思ったからだろう。

 

zeroで見たときは恐ろしい人間だという印象を持っていた。

だが実際何度も話しているうちに、思っていたよりも幾分も優しい人なんだと気付かされたからだと思う。

 

まあ、こうして俺は衛宮士郎となったのだ。

だが、しばらく冷静に考えると『聖杯戦争巻き込まれないようにするには切嗣さんの養子にならない方がよくね?』という考え出てきた。

しかし、俺はその考えを即座に否定した。

何故なら、もし原作通りアヴァロンがこの体に埋め込まれているのなら、魔術師どもにバレた場合最悪の事態になりうる。

ならば、むしろ切嗣さんの元で最低限の魔術の心得を学んでおくべきだろうし。

 

まっ今はこれ以上イレギュラーが出ないよう祈ることにしよう。

さてとさっさと寝よー♪

 

 

 

○月♤日

 

今日から退院して切嗣さんにお世話になることとなった。

俺は切嗣さんに連れられて、これから住むこととなる家に案内された。

家は原作通りの古風な武家屋敷だ。

画面越しでも良い家だと思ったが、実際見てみると本当に凄いなー。

こんな家に今日から住めるなんて俺マジで感激だゼ!

 

ある程度家の中の案内が終わった後昼御飯となった。

しかし、切嗣さんやはり原作通り料理が出来ないようで出前を取ろうとしていた。

そこで俺は、生前料理好きで料理に自信があったので作ると申し出た。

すると切嗣さん、少し迷った様子を見せたがしばらくして笑顔でOKをくれた。

よーしがんばるゾー!

 

とりあえず、冷蔵庫の余り物で野菜炒めを作ることにした。

やはり小さくなったことで少し不便だったが、どうにか作ることができた。

作った野菜炒めを切嗣さんと一緒に食べた。

俺も美味しいと思ったし、切嗣さんも笑顔で『美味しい』と言ってくれた。

どうやら俺の料理スキルは、この体になっても錆びついてはいないらしい。

 

さて今日は、良いところに住むことになった上に料理もできたなんて良い日だったなぁ〜♪

 

 

 

○月☆日

 

朝早く目が覚めたので、朝食を作ることにした。

だいぶこの体に慣れたのかスムーズに朝食が作れた。

朝食の準備が終わったのでまだ眠っていると思われる切嗣さんを起こしに行った。

 

朝食を食べている間俺は切嗣さんに魔術を教えて欲しいと頼んでみた。

理由は、俺がこれから数10年後に巻き込まれうる可能性のある聖杯戦争への対策が必要であるためだ。

もしこのまま何もしなかったらランサーは大丈夫かもしれないが、イリヤスフィールのバーサーカーに殺されるであろうからだ。

俺は犬死はしたく無い、ならば最低でもサーヴァントを召喚するため魔力が必要だからだ。

やはりと言うべきか原作通り切嗣さんは、俺を魔術の世界に関わらさせたく無いのか一向に良いと言ってくれない。

しばらく頼みこんでいたら渋々ではあるが良いと言ってくれた。

 

食べ終わり早速魔術の訓練が始まった。

最初は魔術回路をつくらなければならない。

何故かと言うと、俺の親は魔術師ではないため魔力を流すための魔術回路が備わっていないからだ。

 

ちょっとまって、確かこれスッゲェ危険なことだって原作だ遠坂さん言ってなかったけ?

だが、ここを突破しなければ俺は死亡フラグは乗り越えられない。

こうなったらやってやるさ、命燃やすぜ。

 

 

○月♧日

 

端的に言えば魔術回路の形成には成功した。

魔術回路は28本と、何故か若干原作より増えていたがまあ成功したしいいだろう。

とりあえず後はこの魔術回路をON、OFFしっかりできるようにするだけだ。

 

もちのろん魔術方面だけでなく武術の特訓にも付き合ってもらっている。

今は家の道場で剣道をしている。

流石は切嗣さん、体はだいぶ衰えているはずなのに全然勝てなかったのだ。

子供の体だということもあるが、やはり凄いなぁ〜。

 

しばらく休憩いていると来客が来た。

来客は……虎だ。

あの冬木の虎がやって来たのだ。

原作通りお隣同士らしく、どうやら俺がここに来る前から知り合いだったようだ。

すると2人で打ち合いを始めた。

2人の実力は驚く程拮抗しており勝負は中々つかなかった。

 

しかして剣道を終えた後、藤村さんも一緒に昼食を食べることとなった。

やはり原作通り、沢山美味しそうに食べる人だ。

こんなに美味しそうに食べるのなら作っている此方作りがいがあるというものだ。

それにやはり底抜けに明るく楽しそうな人だ、一緒にいるこっちまで楽しくなってくる。

 

昼食を食べ終わった後今度は俺と打ち合ってもらった。

やはり冬木の虎、全然敵わなかった。

だが少し確実に強くなれた気がした。

さてこれからも努力を怠らず、どんどん強くなろう。

この平穏な日常を守れるくらいにならなくては。

 

 

 

〜☆

 

今日は引き取った彼が魔術を教えて欲しいの頼んできた。

魔術の世界に関わらせたくない僕は最初は断わった。

だが彼は直向きな瞳と彼の真摯な言葉を聞き彼に魔術を教えることにした。

 

「『目の前の誰かを救えるくらい強くなりたい』か。…くれぐれも僕のようにはなって欲しくはないね」

 

元魔術師殺しは切に願う、くれぐれ自分のように大切なものを切り捨てていくような人生を味わって欲しくはないと。

 

 




俺は絶対に諦めるものか!
メルトリリスを引くということを!
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