ハイスクールD×D~四天の龍を宿す赤龍帝~   作:ネヘモス

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前半3割シリアス、後半はシリアル

それと、ブラックコーヒー準備して下さい。


幻想郷での日常①
第8話 幻想郷での日々、一誠の平穏な日常?


「キミは今から毒龍(ボク)の餌食になるのだから…」

 

これはあの時の記憶だ。俺、いや俺の身体を借りたスターヴ・ヴェノムはその姿を本来のものに変えた。

 

「我は飢えた牙持つ毒龍、眼前の敵を喰らい尽くす!」

 

『Venom Dragon Balance Breaker !!』

 

紫色の鎧が俺の体を包み込む。その体躯は巨大な蛇の様であり、背中には植物の弦の様な触手がうねうねと動いている。

 

「貴様、何者!?」

 

「意味無いとは思うけど『結合の紫龍』スターヴ・ヴェノム、その力を顕現した鎧、『毒龍の紫鎧(ヴェノム・ドラゴン・パープル・メイル)』とでも言おうか。そして、さようなら」

 

すると、二本の触手が黒装束に食らいつき、その四肢を喰らい尽くした。

 

そりゃこんなもの見せられたらトラウマにもなるわ…。あの日、レイちゃんと朱ちゃんはこんなものを見たのか。

 

「悪いことしたな…」

 

「あれ?起きたの、イッセー?」

 

うん?おかしい。どういう訳か永琳の声が聞こえる。確か、紫さんにスキマ送りにされてついでにレイちゃんとオーフィスも巻き添えを食らって…。

 

「もしかしなくてもここは…」

 

「幻想郷、永遠亭の病室よイッセー。いや、ここではこう呼ぶべきかしら?

 

 

 

 

 

博麗神社の神主様(・・・・・・・・)?」

 

「他人行儀に接しなくてもいいよ面倒臭い。所で、左腕が治ってるのは…」

 

「妹紅に感謝しときなさい。あの娘が貴方を運んできたのだから」

 

ああ、妹紅が運んでくれたのか…。後で礼を…

 

「それと、妙にあの娘ツヤツヤしてたけど何かした?」

 

「キノセイダトイイタイデス」

 

訂正、次会ったら10回くらいピチュろう。オラオラのラッシュで。

 

「まあ、私も少し貰ったけどね?」

 

…よく見たら永琳もツヤツヤしてるね?

 

「覚悟は、イイネ?」

 

「…手加減してね?」

 

ーーー魔砲「ファイナル・スパーク」!!ピチューン

 

さて、永琳を物理的に説教すると、

 

「あっ!私の旦那様ー!!」

 

「一誠様!?師匠がまた失礼を…」

 

輝夜と鈴仙が入ってきた。

 

「旦那様♪私に会いに来たのよね!?一緒に呑みましょうそうしましょう♪」

 

「ちょ、輝夜!?俺お酒は…」

 

有無を言わさず呑まされる。ヤバ、頭がボーッとして…。

 

『『『『『相棒(主)(主様)、安らかに…』』』』』

 

コイツら覚えてろ…、朦朧とする意識の中でそれだけを呟いた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

目が覚めたらカオスなことになっていた。左を見れば永琳、右を見れば鈴仙、身体の上に若干の重みを感じて見てみれば輝夜が眠っていた。

 

一矢纏わぬ、生まれたままの姿で。

 

「…またか」

 

頭痛がする。てか、幻想郷に来るといつもこうだな。コイツらは何で俺が相手(何のとは言わんが)だと嫌がるどころか喜ぶんだ?

 

『イケメンだからだろ?』

 

『主様との子供はハイスペック確実ですし』

 

『要は、お前と結ばれたら勝ち組って考えなんだろうぜ』

 

「ねえ?そうなの、紫さん?」

 

「お願い反省してるから呼び方を元に戻して。私何でもするから」

 

ん?今何でもってとかいうセリフは取っておいて、

 

「レイちゃんとオーフィスは?」

 

「妖怪の山」

 

スッ(一誠がファイナル・スパークの魔法陣を描く準備をする)

 

「お願い!出来心でやっちゃっただけなの!!だからそれだけは!!」

 

「うん、分かった。じゃあ未来永劫呼び方固定ね、紫さん?」

 

この日、紫さんは(俺の手により)しばらく精神的に再起不能だったらしい。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

一方同時刻妖怪の山。

 

「やばい、どうしよう…」

 

レイナーレは最悪な状況に追い込まれていた。簡単に説明すると、

 

「さて侵入者さん?弁明は、あるかい?」

 

注連縄を後ろに巻いた女性が私に絡んで来た。その女性、八坂神奈子は私を見るなり柱の様な何かで攻撃を仕掛けた。咄嗟に光の槍で防御したが、その後の猛攻には耐えきれず絶体絶命。よくわからない世界で死ぬのか私は…。

 

「ゴメン…。イッセー君…」

 

ふと、愛しい人の名前を口にすると、

 

「貴方、今誰の名前を!?」

 

新手が来た様だ。その人物は緑の長髪に蛇とカエルの髪飾りを着けて巫女服の様な衣装を着ていた。

 

「…?イッセー、兵藤一誠…」

 

「何!?アイツの知り合いだったのか!?」

 

「かーなーこーさーまー?」

 

「いや、早苗?妙な気配が突然現れたら攻撃するのは定石…」

 

「「その前に話し合いって選択肢は無かったのか(ですか)?」」

 

巫女少女、早苗の声に重なってイッセー(最愛の人)の声が聞こえた。

 

「神奈子?懺悔の用意は出来てる?」

 

イッセーがものすごく黒い笑みを浮かべてる…。

 

「ごめんなさいもうしません」

 

「素直で宜しい」

 

鶴の一声だ、その時の私の気持ちは正にそれだった。

 

「早苗姉、久しぶり」

 

「イッセー!おかえり!!所で守矢神社の神主には「ならん」イッセーのいけずー!!」

 

夫婦漫才だろうか?ものすごく悔しい。何で私よりもこの人たちとの方が仲がいいの?私の中のドス黒い感情が広がっていく。今なら悪魔にだってなれる自信がある。

 

「何であの人あんなにドス黒い感情剥き出しにって、ああそう言えばあの人アレのこと知らないんですっけ?」

 

早苗は納得が言ったかのように懐からあるものを取り出す。そこには

 

兵藤一誠専用幻想郷『重婚届』

 

正に私とあの人の夢が叶うような素敵なことが書いてあった。

 

「…私も仲間に入れて?」

 

「良いですよ」

 

赤い龍と四天の龍、この日から更に胃酸がマッハになったことは言うまでもなかった。

 

ちなみにこの後、一誠は神奈子に気絶させられ、気がつくと左に早苗、右にレイナーレが生まれたままの姿で眠っていて、現実逃避したのは言うまでもなかった。

 




兵藤一誠専用幻想郷重婚届
幻想郷での正妻戦争勃発を防ぐ為に紫が用意した苦肉の策。正直候補が多すぎて何人嫁候補がいるか分からない。

八雲紫
ご存知スキマ妖怪。この小説における最大の弱点は一誠に『紫さん』と呼ばれること。本人曰くそんな事を言われたら即死ぬ自信がある。
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