「さて、皆様準備はよろしいですか?」
「えーと、グレイフィアちょっと待ってくれないかしら?」
ここにいるのはグレモリー眷属+紅美鈴、魂魄妖夢、博麗霊夢と審判役のグレイフィアだ。内心リアスは焦っていた。何故か。それは、
「イッセーは、いないの?」
「向こうで異変が起こってね。義兄さんが当たるようにって」
「あらあら、困りましたね」
「でも、僕達は確実に強くなってる」
「万が一にも、負けません」
「では、ルールを確認します。今回のレーディング・ゲームは正式なものではないので万能の蘇生薬『フェニックスの涙』は使用しません。そして、一誠様の言伝で霊夢様は『夢想天生』を使わない様にとのこと」
「まあ、アレを使うとワンサイドゲームになりかねないわね…。その条件呑むわ。リアスはそれでいいかしら?」
「分かったわ。転送してちょうだい」
「では、転送を開始します」
そして転送されたバトルフィールド。どうやらここは旧校舎、いや駒王学園を再現しているらしい。ということは、
「
「派手にやって、ぶちのめす!」
「「俺らは最初から、クライマックスだ!!禁手化!!」」
松田と元浜はそれぞれの神器の新たな禁手「
ちなみに途中で敵の騎士、戦車、兵士8人と遭遇するも、
「お嬢さん方、失礼しますね…
「あなた方に恨みはありませんが、ここで果ててください!彩華『虹色太極拳』!」
「少々眠ってもらう。
「斬り捨て御免!人符『現世斬』!」
松田、元浜、遅れてやってきた美齢、妖夢との連携攻撃によりあえなく撃沈した。ちなみに元浜が光の攻撃を行って頭痛がしないのはその光が己の神器の能力だからだ。
『ライザー様の兵士8名、騎士2名、戦車2名、僧侶1名リタイアです』
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
片や木場はと言うと、もう1人の騎士と当たっていた。
「騎士として、全力で倒させてもらう!」
「ふん、そんなセリフ吐いてられるのも今のうちだ!」
魔剣創造で一振りの剣を作り出す。そして、
「禁手化、天地開闢双覇斬」
スパァン
一瞬に二度の斬撃を浴びせてその騎士を倒した。
「僕は負けるわけにはいかない。例え忌み嫌う光を身に纏うとしても」
木場は幻想郷の修行で得た力。それは、イッセーが見せた、最強と言うに相応しい戦士の力。その剣は全てを葬り去り、そして世界を切り拓く。その戦士の名は「カオス・ソルジャー」
小猫は黒歌から貰った不思議なペンダントを握りしめ、仙術を発動させる。
「私に力を貸してください、第29の記憶!!」
小猫はペンダントに宿る「記憶の力」の1つを宿して仙術特化の状態「白音モード」に移行する。この時、右足の上あたりに「29」の数字が浮かび上がる。そして、もう1人の戦車を仙術の分身を駆使した戦いで勝利をもぎ取った。
記憶の力とは、嘗て異世界で戦乱の中心にあった「ナンバーズ」と呼ばれる力で、小猫が現在使えるのは「No.29 マネキンキャット」だけである。何故黒歌が持っていたのかと言うと、幻想郷に来た時にエビみたいな頭をした少年からレプリカだからと言われて預かったという。詳しい話はおいおい。
そして、アーシア、朱乃、霊夢は敵の僧侶と女王に接触していた。
「アーシア、朱乃。10分でケリをつけるわよ。霊符『夢想封印・乱』!」
「えーっと、魔砲『マスタースパーク』!」
「いい声で啼いて下さい…サンダースピア!!」
乱れ打ちの弾幕と特大レーザー、雷光の槍を浴びせて僧侶と女王を討ち取った。…かに思えた。
「効かないわね…。消えなさい!」
敵の女王、確かユーベルーナとか言ったか、何故かそいつが生きていた。よく見ると空になった小瓶を持っているのに霊夢が気がついた。
「アンタ、それはフェニックスの涙よね?確か使わないって約束じゃなかったかしら?」
「あら?誰も使ってはいけないとは言ってないわよ?」
「クソッ…、この屁理屈厚化粧…!」
「今度こそ、木っ端微塵よ!!」
霊夢、朱乃、アーシアは爆発を避けきれず、
『リアス様の僧侶2名、女王1名リタイアです』
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「そんな!?朱乃達が敗れるなんて…」
「どうするリアス?このまま眷属を見捨てるか?俺とはいい勝負が出来たようだが、もし、このまま続けるつもりなら、お前の眷属が1人ずつ犠牲になるぞ?」
「この、下衆が!」
同時刻、リアスはライザーとの一騎討ちをしていた。破滅の魔力を遠近両用で使って善戦したが、如何せんフェニックスの特性の不死を破れない。そして、この最悪の選択肢。私はどうすれば…、
「部長ーーー!!」
すると、坊主頭の双銃使いで私の兵士の1人、克人が私の元に駆けつけた。そして気がついた。
ライザーが、克人に巨大な火炎をぶつけようとしていることに。
「克人!逃げてぇぇぇぇ!!」
時既に遅し。巨大火炎はそのまま克人を焼き尽くした。
「はぁ!所詮は転生した下級悪魔…!?」
「そうだな…。だが、お前に一泡くらい吹かせてやるさ!」
ギャァァァァ!!
炎の中から悪魔のような、禍々しい黒い龍が姿を現した。
『ライザー、これが、お前を倒す力だ!黒竜魔炎弾!!』
龍の口から黒い火球が放たれ、ライザーに迫ると思われた。その時だった。
『リアス様の兵士1名、騎士2名、戦車2名リタイアです』
((え?))
ドガァァァァァァン!!
当たる直前でそれが爆発した。敵の女王、ユーベルーナの仕業だとリアスはすぐに分かった。
『ちく…しょう…』
そして、黒い龍だった克人も変身が解け、そのまま消えていった。
『リアス様、兵士1名リタイアです』
「さあ、どうするリアス?今ここで降参してくれれば、君の眷属は悪いようにはしない。どうだい?」
「…。分かったわ、降参よ…」
こうして、グレモリー眷属は負けてしまった。しかも、克人は禁手と龍化を行った反動でしばらく起き上がれなくなってしまった。
ところが、これを見ていた三対六枚の翼を広げた女性がいた。
その女性はその勝負の顛末を見届けると、
「さて、この事言ったらあの子がどう言うかしら?」
そして、女性は同時にライザーを哀れみの目で見ていた。
「ライザー、いえ、フェニックス。あなた達は敵に回してはいけない存在を敵に回した。これだけは覚えておきなさい…」
女性はそれだけ言い残すと、どこかへ消え去った。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
時は遡ることリアスが降参する5分前の幻想郷。一誠は博麗霊夢の代理として、同時に博麗神社の神主として、後に「邪龍異変」と呼ばれる異変を解決に導いていた。
『まだやるか、異星より来たる侵略者共よ?』
『ぐぅ…、分かった私の負けだ。煮るなり焼くなり好きにしろ』
一誠は、赤龍帝の鎧を纏って八岐大蛇の様な多頭の龍を下していた。そして、
『お前、名前はアナンタか?』
『何故私の名前を!?』
『いや、お前とそっくりどころか多分そのものみたいな奴がいてな。もしかしたら俺の中で飼えるかなって』
『『『『『大丈夫だ。爬虫類が増えても問題ない』』』』』
四天の龍にドライグ、それでこそ俺の相棒だ。
『すまんな。それでは失礼する』
多頭の龍、アナンタは小さな光になると一誠の中に宿った。そして、鎧をといて背伸びをした。
「ふぃー、異変解決。後はリアス先輩達が帰ってくるのを待って宴会を…」
「一誠ちゃん、そんな暇は無さそうよ?」
「うん?神綺お姉ちゃん?幻想郷に来るなんて珍しいね?どうしたの?」
「早くアリスちゃんとくっついて、なんて言いたいところだけど…」
声の主、神綺が暗いトーンでレーディング・ゲームの顛末を話した。
そして、一誠を中心に幻想郷に地響きが鳴り響いた。
「…アナンタ、早速仕事を頼んでいいか?後、オッドアイ、ドライグ。
『『もうやった。あの焼き鳥にはキツーい
『その焼き鳥、ボクより下衆だな。多分、お前の幼馴染の初めて、そいつが穢そうとしてるぜ、主。だから』
「(ああ、焼き鳥を処刑する前に、過去の因縁に決着をつける)」
『(あれ?なんか、俺の中で何か目覚める気がした…。もしかすると…)』
その頃、オッドアイズは己の中にある物が生まれようとしているのを感じた。
後にオッドアイズはこの時の感覚をこう言った。
自分の中で、荒れ狂う嵐に雷光が迸るビジョンが見えた、と。
グレモリー眷属が得た力の正体(遊戯王カードで言います)
木場…「カオス・ソルジャーー開闢の使者ー」
能力…自身の攻撃権を放棄して相手モンスター除外or相手モンスター戦闘破壊時もう1度攻撃可能。禁手名「天地開闢双覇斬」
小猫…「No.29 マネキンキャット」
能力…簡潔に言うと仙術による分身。カード効果じゃないのは見た目があまり変わらないから。エビみたいな頭の少年…一体誰なんだ…。
次回、一誠の真の力が開放される!果たしてライザーの運命は!そして、更に一誠に新たなる力が覚醒する!?
※ちなみに今回一誠が解決した異変の首謀者、遊戯王カードが元ネタですが、専用デッキを組むとステータスが化け物になります。爬虫類恐ろしい。