しかしようやく初日を終わらせる事が出来ました。次回がいつになるかは私次第ではありますが、今回程に遅らせる事が無い様にしたいと思います。
それではどうぞ‼︎
ツナと京子が平穏な会話をしているのと同時刻、こちらでは殺伐とした空気が流れていた。
スカル「ちょ、ちょっと待て雲雀‼︎」
雲雀「何?」
スカル「お、お前がキレるのは分かってた‼︎」
雲雀「だから?」
スカル「だからって………。裏球針体は無いだろーが‼︎」
現在、ホテルの一室を借りている雲雀兄弟組。風は園子と世良の後を追い(決してストーキングでは無い。多分)雲雀とスカルは先に部屋に入ったのだが、スカルが部屋に入った瞬間に雲雀が
そして容赦なく「裏球針体」を指示したのである。主人とは似ても似つかぬ臆病な性格のロールだが、雲雀の命令に背いた事はない。
雲雀「叫ばない方が良いよ。酸素なくなるから」
スカル「だったら早くこっから出せーーー‼︎」
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風「成程裏球針体とは。不死身のスカル相手では最善の手ですね」
スカル「軽っ‼︎窒息死しかけたんだぞ⁉︎もっと叱れ‼︎」
風「雲雀恭弥も今日は耐えた方ですから。むしろ、死に至る前に出してもらっただけでも奇跡でしょう」
風が帰宅した後、夕食(ホテルのレストラン)を済ませてから2時間。スカルと風が緑茶を啜りながら今日の雲雀について話していた。ちなみに雲雀本人は入浴中である。
スカル「いや。どっちかと言うと、八つ当たりの対象を消したくないからじゃね?」
風「まあ、そうとも言えますが。その話はここまでにして、高校と小学校それぞれの情報をまとめましょう」
スカル「だな」
こうして、スカルと風は初日の情報を出し合った。
スカル「ま、初日はこんなもんだろ。幻覚の雲雀を江戸川達に見せる事も出来たし、そうそう俺達が疑われる事はねぇな」
風「油断は禁物です。彼等の好奇心はかなりの物ですからね。それこそ彼等自身を滅ぼしかねない程に」
スカル「こりゃ骨が折れるな。それに加えて、奴らの命を狙ってるマフィアの事も隠し通せってんだろ?」
風「それが理想的ですね。最も、彼等の中にはFBIの捜査官も居ますから。気づかれてしまう可能性の方が高いですね」
風は冷静に状況判断を行う。スカルも風の考察に1つ頷くと同時に更なる懸念に頭を悩ます。
スカル「例の拘置所で起きた殺人に関しては毛利小五郎の介入は避けられない、だったな」
風「ええ。そこは古里炎真の力量にかかっています」
スカル「炎真か。確かに今回の任務には適任だろうけど」
風「私としても彼は信頼に足る人物だと思っています」
その後、スカルと風は炎真の人物評について語り合った。
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噂をされればクシャミが出る。それは創作物においてはお約束であり、当然彼にもそれは適用される。
炎真「ヘックシ‼︎」
シモンファミリーは現在、住まわせて貰っている民宿に集っていた。最もSHITT・Pだけは瞑想中で不在だが。
らうじ「どうした炎真。風邪ひいたのか?」
薫「いや、どちらかと言うと噂されたんじゃないか?最近炎真は女子の間で人気だからな」
炎真「え、初耳なんだけどソレ」
最初は炎真、らうじ、薫の3人が話して居たのだが、薫の発言に他の面々も食いついた。
紅葉「ほう。結局炎真にもモテ期が到来したか」
アーデル「炎真の優しい性格に惹かれたんでしょう。良い事だわ」
ジュリー「けっ、良いよなぁ。俺なんて最近は女子から毛嫌いされたんだぜ?嫌んなっちまうよなぁ」
このジュリーの発言にはシモンファミリーの息が揃う
ジュリー以外「それはジュリーの自業自得」
アーデル「ジュリーなんかは放っといて、炎真」
炎真「何?アーデル」
アーデル「貴方、近い内に米花町に行くのでしょう」
炎真「うん、ツナ君達の助けになりたいからね。………スカルの様子も見たいし」
炎真が付け加えた一言にシモンファミリーの面々(ジュリーも含める)は遠い目をした。
紅葉「最初に見た時は半信半疑であったな」
ジュリー「俺もあれには驚いたぜ」
らうじ「しかも雲雀も同じ目にあったって言うからな」
薫「沢田は冗談を言う奴じゃない。やはり事実なんだろう」
アーデル「とてもじゃないけど、想像つかないわ」
炎真「一応、リボーンから2人の写真を貰ってるんだけど」
炎真以外「それ見せろ‼︎」
他の面々に言われて(脅されて)炎真は渋々自室から例の写真を持ってきた。その写真をアーデルが受け取り、他はそれを覗き込む。
ジュリー「アーッヒャヒャヒャ‼︎ヤッベーこれウケる‼︎」
紅葉「クッ、クククッ!!さ、流石に、これは…!」
薫「スカル、なんて哀れな………」
らうじ「3年前のランボさんを思い出すな」
アーデル「…………………」
笑う者や憐れむ者など多様な反応を見せたシモンのメンバー。その中で不自然な反応を見せた者が1人。
炎真「アーデルどうしたの?」
アーデル「えっ。ど、どうしたって何が?」
らうじ「いつもの冷静なアーデルじゃないな」
薫「スカルと言うより、雲雀を見ての反応だったな」
そこでジュリーが一言。
ジュリー「何、お前等知らねえの?アーデルの奴、今は雲雀にゾッk「黙りなさい‼︎」ゲフォ‼︎」
ジュリーが完全にバラす前に口を塞ぐアーデル。しかし空気を読まないお馬鹿様がいる事を忘れてはならない。
紅葉「何⁉︎アーデルの奴が雲雀を好きn「聞こえなかったのかしら⁉︎」ガッファ‼︎」
しかし、そこはシモンの実質的なリーダー。瞬時に反応し紅葉の口をも塞ぐ事に成功した。ギロっと他の3人を睨みつける事も忘れない。
睨みつけられた3人は口を真一文字に結び、何度も頷いた。
アーデル「全く。この2人には困ったものだわ///」
顔を真っ赤に染めて言っても説得力が無い。加えて写真をスカートのポケットに入れているのだから、流石の3人もアーデルの本心に気付いた。しかし、ここは気づかないフリをした方が良いだろう。
シモンの中でも良心的な3人は彼女の前途多難になるであろう恋を内心で応援してあげようと思いながら、自室へと戻っていった。結果、残ったのは出歯亀が過ぎた屍(生きているが)だけであった。
こうしてツナ達の任務が始まった日はシモンにとっては紅一点の恋愛事情が明らかとなった日となった。
はてさてこの先、ツナ達の任務やアーデルの恋はどの様な方向に転ぶのか。それは全て炎真の双肩にかかっているのだが、炎真本人はそれを知る由もなかったのである
炎真「もう良いや」
アーデル「放っておきましょう、あの馬鹿は」
風「ですね。もう何を言っても無駄でしょうから」
スカル「でも、前書きに多忙って」
炎ア風「活動報告を使えば良い」
スカル「デスヨネー」
炎真「それよりタイトルが不吉なんだけど」
スカル「頑張れ炎真!」
アーデル「まぁ、今回は炎真に締めてもらいましょう」
風「ですね」
炎真「分かった。えー、いつ更新されるかは僕にも分からないですが、次回以降もよろしくお願いします」