綱吉「………それで?俺達はそれぞれどんな役割が当てられたんだ?」
ツナがおそるおそるリボーンに尋ねた。そして、ツナの言葉に他のメンバーが全員うなずく。それに対しリボーンは、
リボーン「まぁ慌てんな。まず毛利小五郎の護衛はツナ、お前だ」
綱吉「俺⁉︎」
リボーン「当然だろ。毛利小五郎の探偵事務所の下にポアロって店があるから、お前は当分そこで働け」
綱吉「いやでも学校はどうすんだよ⁉︎行かなきゃヤバいだろ⁉︎」
ツナの当然の反論に、リボーンの回答は予想外のものであった。
リボーン「安心しろ。この1年半、お前に今まで出してきた課題は雲雀が考案した並高特別卒業制度に則った物だ」
綱吉「と、特別?」
雲雀「君は既に卒業単位を満たし、長期に渡る休学も関係なしに卒業できる資格を得ているという事だよ」
リボーン「という訳でツナ。お前はポアロで働きながら毛利小五郎の護衛をしろ」
綱吉「いや、ちょっと待ってよ!どういう事だよリボーン!」
リボーン「だから、お前は既に卒業単位を満たし、さらには出席日数も関係なしに高校を卒業できるって事だ。何度も言わすんじゃねえ」
リボーンと雲雀曰く、最近になって雲雀が考案した“並高特別卒業制度”とは膨大な数のハイレベルな課題をやり遂げると出席日数も度外視して卒業可能となる制度である。
ちなみに課題の中には、雲雀とのタイマン勝負もあるので普通の生徒では実行不可能である。
綱吉「やけに雲雀さんと戦わされてると思ったら、そんな事だったのか」
リボーン「ま、そういう訳でお前は、並高生でありながら社会勉強の為に米花町に来たという設定でいけよ」
綱吉「ハァ、分かったよ」
獄寺「リ、リボーンさん!まさか10代目お1人で毛利小五郎の護衛を務めるって事ですか⁉︎」
リボーン「まぁな。何か不満か獄寺?」
獄寺「当たり前です!10代目の右腕たる俺が、何故御一緒できないのですか!」
ツナを慕っている獄寺がリボーンに食い下がっていると、今度は京子が尋ねた。
京子「ツっ君は1人で米花町へ行くって事?」
リボーン「いや京子、お前にも行ってもらう」
綱吉「は?でも京子は、特別卒業制度の課題をやってないんじゃ………」
京子「うん、やってないよ?」
リボーン「フ、安心しろ。京子の場合は、毛利蘭達が通う帝丹高校に転校って事だ」
綱吉「帝丹高校って、まさか京子が護衛するって事か⁉︎」
了平「何だと!極限にそれは許可できんぞ!」
リボーン「んな訳ないだろ」
京子が護衛をするのではと考えたツナと、それを聞いた了平がリボーンを問い詰めるとリボーンは呆れた様に答えた。
ちなみに、非戦闘員である京子とハルも体術は会得している。マフィアに関わる以上、少なからず命を狙われるからだ。ちなみに教えたのは風とリボーン、そして元雨のアルコバレーノの“コロネロ”とその恋人“ラル・ミルチ”という豪華メンバーである。今では並の男など簡単に投げ飛ばせる程である。流石に有段者相手ではまだ敵わないが。
リボーン「京子に行ってもらうのは、帝丹高校に通う護衛対象が全員女だからだ。帝丹高校にはもう1人行ってもらう」
綱吉「成る程。まず京子が護衛対象と仲良くなって相手の警戒心を解き、もう1人の仲間との仲介役をするって事か」
リボーン「そういう事だ」
京子「分かった、頑張るよ!」
獄寺「………それでリボーンさん。もう1人の帝丹高校に向かうのは誰なんですか?」
京子は自身の役割を理解すると気を引き締めた。すると獄寺が、もう1人の帝丹高校担当を聞くと、
リボーン「あぁ、もう1人は風だ」
風「?私ですか?」
獄寺「んなっ!風ですか⁉︎一体何故⁉︎」
リボーン「簡単な話だぞ。毛利蘭は空手をやっている。そしてもう1人、世良真純って女も“截拳道”の使い手だ」
綱吉「ジークンドー?」
風「かのアクションスターである李小龍、俗にブルース・リーと呼ばれる人物が創り上げた武術ですよ。敵の拳を截つ道、よって截拳道といいます」
山本「成る程、武術を好む同士なら男女でも仲良くなりやすいって訳だ。………あり?でも何で先輩じゃダメなんだ?」
リボーン「簡単だぞ。護衛の事を対象に悟らせちゃいけねーんだ。了平がそれを出来ると思うか?」
獄寺「ムリっすね。断言できます」
綱吉「お義兄さん、嘘つくの下手ですからね」
了平「むぅ、極限に釈然とせんぞ」
帝丹高校に向かうもう1人が風である事を知り、最初は不満であった獄寺も、その理由が納得できるものであった為か大人しくなった。
リボーン「ま、そういう事だ。次に大阪の服部平次と遠山和葉が通う改方学園に向かうメンバーだが、これは山本に行ってもらうぞ」
山本「ん?俺か?」
綱吉「武が?でも何で?」
リボーン「その服部って奴が剣道部所属で、野球好きだからだ」
凪「成る程」
獄寺「これ以上ないってくらい納得ですよ」
リボーン「ちなみに山本の親父には既に許可を貰ってるからな」
山本「………いつの間に」
リボーン「ちなみに、もう1人にも既に頼んであるからな。イタリアでの任務が終わったら、コッチに来る」
綱吉「………まさか彼も巻き込んだとは………」
山本が大阪に向かうと知って最初は疑問に思ったが、理由を聞いたら山本以外にはいないな、と思わずにいられなかったメンバーである。そして既に山本の父に許可を貰っていたリボーンの手際にも舌を巻いた。
そして、もう1人のメンバーが来ると知ると、ツナはその人物に思い至った様である。しかし、その人物の名前をここで言うつもりはないのかリボーンは続けて言った。
リボーン「最初はハルにも行ってもらおうと思ったが、父親に反対されて却下したんだぞ」
ハル「はひっ!そうだったんですか⁉︎」
獄寺「ちなみにリボーンさん。ハルを選んだ理由は?」
リボーン「大阪のテンションについていけると思ったからだ」
獄寺「成る程。確かにコイツ以上に大阪のテンションについていけるのは、この中にはいないですね」
ハル「隼人さん!それはどういう意味ですか!」
リボーン曰く、ハルにも行ってもらうつもりだったが、ハルの父親に反対されて諦めたとのこと。確かにまだ高校生の一人娘を遠くにやる事は父親として嫌だろう。
リボーン「さて、最後は帝丹小学校行きのメンバーを発表するぞ」
綱吉「?でも、ランボとイーピンも小2だよ?江戸川コナン君たちは確か小1だったよね?」
リボーン「フ、だからアホ牛達は呼ばなかったんだぞ」
獄寺「え、ですがランボとイーピン以外は無理ですよ。フゥ太も小6ですし」
獄寺は当然の理由を語ったが、不意に不安感に襲われた。目の前のリボーンの顔が、ニヤニヤとしているからである。そしてリボーンはスマホから電話をかけて、通話相手に、
リボーン「〈待たせたな。やっていいぞ〉」
コロネロ「〈やっとか!いい加減に待ちくたびれたぞ、コラ‼︎〉」
綱吉「へ?電話の相手ってコロネロ⁉︎」
骸「一体何故、コロネロg」
ダアアァン‼︎ダアアァン!
骸の声を遮って銃声が2発響いた。それを食らったのは………………。
綱吉「ひ、雲雀さん‼︎スカル‼︎」
………… 雲の守護者と元雲のアルコバレーノの2人であった。
作者「う〜んう〜ん」
綱吉「かなり魘されてるな」
京子「どうしてだろう」
綱吉「おそらくコロネロが登場したからだね。かなり前から引っ張って引っ張って、今回やっと出せたんだ。全く、説明に時間をかけ過ぎなんだよ」
京子「この分じゃ今回は会話できそうもないね。それに次回も無事じゃ済まなそうだし」
綱吉「まぁ、次回どうなっても自業自得って事で。それじゃ京子、今回は俺たち2人でやろう」
京子「分かった。でも今までと比べて少なくない?」
綱吉「前回に風が言ってたけど、後書きはオマケだからね。短い方がうんとマシなんだよ」
京子「そっか。それじゃさっさと終わらせよ、ツっ君。せーのっ」
綱京「これからもよろしくお願いします‼︎」