展開が急になってますがどうぞご覧ください。
俺が内浦に着いたのは、夜の8時前だった。季節が春だから普通に辺りは真っ暗だ。とりあえず引き取り先の中川さんの家に行こうと思い渡された地図を片手に中川宅を目指す。暗い夜道を歩いているとふと夜空が目に入った。
「スゲー。星ってこんなに綺麗だったのか」
俺が前住んでいたのは大阪の中心部だったため夜でも街灯などが明るくて星などほとんど見えなかった。
「こういうのは田舎の特権だな」
そう思い綺麗な夜空を見上げながら歩いていると思ったよりすぐ家に着いた。とりあえずドアを開ける
ガチャ ガチャ…… 空いてない。家にいないのか?そう思い前もって渡されていた鍵でドアの鍵を開け家のなかに入る。
「お邪魔します」
………返事がない
とりあえずお邪魔せてもらいリビングらしき部屋に入る。部屋に入って電気をつけるとテーブルの上に置き手紙があった。
『祐冬くん。長旅お疲れ様。明日も朝が早いので先寝かせてもらっています。詳しいことは明日話します。おやすみなさい。』
なるほど。仕事かそれは大変だな。とりあえず俺も寝よう。
……どこで?
〜翌日〜
ま置き手紙が置いてあった。俺の部屋の事。4月からの学校のこと。俺の荷物のことなど。そして今日の11時頃に荷物運びのために近所の方が来てくれるとも書いてあった。とても親切だ。
11時か…それまでなにしよう?テキトーに外ブラブラするか。
昨日のそのまま寝てしまったからとりあえずシャワーを浴びることにした。生活最低限のことも手紙に書いてあった。シャワーを浴び終わり私服に着替え外に出た。特にどこか行こうなど全く考えていない。とりあえず散歩でもしよう。ぶらぶら歩いているとまず着いたのはダイビングショップ?そんなのもあるのか。まあ近くがすぐ海だからなと俺は納得した。すると店の中から青い髪にポニーテールの少女?女性?が出てきた。あまりに美しかったから思わず見とれてしまった。
「ん?、君どうかした?」
急に話しかけられた。そうか流石に初対面の人の顔をジロジロ見てたらそらなんか言われるよな。
「いや、その、なんでも無いです」
きれいだったからみてました。とは言えねーよな。
「そういえば君見たことない顔だね。この辺の人?」
「いや昨日この引っ越してきたんだ」
「へーそうなんだ。何か分からないことがあったらいつでも言ってね。あ、わたし松浦 果南。あなたは?」
「俺は八神 祐冬だ」
「八神 祐冬…。うんよろしく」
「ああ。よろしく。えーと、果南」
「あ、うん」
「ん?、どうした?」
「いや、その、男の人に名前で呼ばれことほとんど無かったから、ちょっと恥ずかしくなっただけ」
若干果南の顔が赤くなった気がするが、まあスルーしておこう
「そうか。あってばかりなのに馴れ馴れしかったよな。悪い」
「ううん。良いの。じゃあ私店の手伝いがあるからまた今度ね」
「ここの手伝いしてるのか。頑張れよじゃあな。」
そう言うと果南は再び店の扉を開け店のなかに消えていった。
松浦果南、か。めっちゃ綺麗な人だったな。また会えるといいな。その後コンビニに行き家に着くと10時半過ぎだった。その後は近所の人達が色々手伝ってくれたりこの街のことを教えてくれた。その中にやけに俺に話しかけてくる子がいた。子なのでもちろん子供。
「ねえねえあなたどこから引っ越してきたの?」
この子は高海 千歌というらしい。この近所で旅館をやっている所の娘さんらしい。さっき別の人に聞いた。
「ん?。大阪だよ」
「大阪か。結構都会だよね?」
「まあ人は多いし賑やかではあるかな。少なくともここよりはな。」
「そうだよね。いいなー。あっ、わたし高海 千歌。宜しくね。」
「ああ。知ってるよ。さっき聞いた。俺は八神 祐冬だ,、わざわざサンキューな、手伝に来てくれて。」
「ううん別にいいよ、どうせ暇だったし。」
「そうか。」
「そういえば高校どこなの?」
「へ?。あー高校か。……飛竜高校だ。」
「そうなんだ結構近いね」
すると俺の部屋から…
「おーい。八神くん、とりあえず終わったし何か分からないことがあったらまた聞いてくれ。それじゃあな」
「あ、はい。ありがとうごさいます」
「じゃあ千歌も帰るね。」
「ああ。サンキューな」
彼女も帰っていった。いよいよやることが無くなった。とりあえず家具などが置かれた自分の部屋を見に行く。結構いい感じに仕上がっている。
〜午後6時〜
「ただいま。八神くん帰ったわよ」
中川さんが帰ってきた。その後高校の話やこれまでの話などいろんなことを話した。気づけばごご11時になっていた。中川さんがまた明日仕事だと言うのでここでお開きにすることに。中川さんから先風呂に入ってもらいその後に俺も入り就寝する。
〜1週間後〜
久しぶりに果南のいるダイビングショップにやって来た。ちょっど果南も休憩中だったのか店の外のテラスでドリンクを飲みながらゆっくりしている。
「やあ果南久しぶり。」
「祐冬くんっ。ひっ久しぶりだね」
「どうしたんだよ、そんなに驚いて」
「急にだったから、少しびっくりしちゃって。ごめんね?」
「いや、いいよこっちこそゴメンな」
「それよりどうしたの?急に来て、あっもしかして潜りたいの?」
「ああ。どうせ暇だったしせっかくだからな」
「そう。わかったちょっと中に入って待っててね」
そう言うと果南は店の奥に消えていった。きっと1回潜るのにも色々準備がいるのだろう。休憩する中に迷惑だったか?
「とりあえず水着に着替えてその上からウエットスーツを着てね。それぞれ貸出はしてるからサイズ考えて選んでね。着替え終わったら外の船のところまで来てね。」
「おう。」
なんかすごい詳しく教えてくれたな。着替えて外に出ると果南が船を用意していた。まさかとは思うが果南が操作するのか?この予想は的中した。
「そういえば船は誰が操縦するの?」
「え?、私だよ?」
「え?果南が?出来るの?」
「あーバカにしてるな?。これでもちゃんと免許持ってるんだからね。」
「そうですか。それは失礼しました。」
そう言うと果南は1度船を降り他にダイビングに必要なものを船に積むために店に戻った。俺は何をすればいいのか分からないため、そのまま船に乗って待機している。5分後果南が店から出てきた。
「よし。じゃあ行こうか。」
そう言うと果南は船を動かし始めた。
船に揺られて進むこと10分。そこそこ沖合に来たっぽい。
「よし、じゃあこの辺にしよっか。」
そう言うと果南は、即座にシュノーケルを取り出し装着した。
「これは絶対に外さないでね。外したら死んじゃうからね」
そう言い果南は、シュノーケルを片手に一気に近づいてきた。ちょっと前に動けば簡単にキスが出来てしまうんじゃないかというくらいに。そして俺にシュノーケルを付けてくれた。そして俺は改めて思った。
「きっ/ 綺麗だ///」
「え?、何か言った?」
若干聞こえてた様だった。俺は少々心の中でビックリしたが、何も無かったかのようにとぼける。
「え?、何が?」
「ううん、何でもない。さあっ、行こっ」
そう言い俺の手を取りそのまま海に飛び込んだ。
正直不安でしかなかった。店に来た時はそんなに意識していなかったが、水深何百メートルという深さのところで泳ぐということを。潜り始めた瞬間急に怖くなり果南の手を解き船まで戻る。
「どうしたの?祐冬?」
「悪い果南、軽い気持ちでやってた。めっちゃ怖い」
「大丈夫だよ、何なら、その、手、……繋いであげよっか?」
その時の果南はめちゃめちゃ可愛かった。若干俺を心配するかのような優しく上目遣いな目。囁くかのような静ででも安心できそうな声。次に俺がなにか考えようとした時には果南の手に捕まり既に海に潜っていた。
最初は怖かった『大丈夫、大丈夫。』果南がそう言ってくれいてるように感じた。少し潜っていると徐々に慣れていきダイビングを楽しんでいた。
『スゲー、めっちゃ綺麗だ。』
思わずそう言ってしまいたくなる。それほどに美しかった。
……果南が
もちろん海も綺麗だった。だが果南には遠く及ばない。
この後俺は恋に落ちた。
ダイビングを終え船に戻り今は店に戻っている最中だ。すっかり果南とも打ち解けることができ俺は嬉しかった。
「お疲れ様祐冬、よく頑張ったね」
「いやいや果南の助けがあったからで別に俺は……」
「そんなことないよ。実は祐冬に一緒に潜ってもらえてすごく嬉しかった。」
ん?どうして俺なんだ?とふと思った。
「どうして?」
そう聞くと不思議と果南は下を向き何か言いたげだった。そして少し顔を赤くしているのがわかった。
そうわかった瞬間俺は果南に抱きついた。
「え?//ちょ、ちょっと///」
果南も最初は驚いていたが徐々に心を許したのか、少しずつ果南も俺を抱きしめて言った。
「ハグぅ〜〜」
なんだこの甘い声は!!
そう言いしばらく抱き合っていた。
その後店でもお互いに全く何も話せなかった。お互いにさっきの事かなり恥ずかしかったんだと思う。現に果南は顔を赤くしながら作業している。多分俺も赤いだろう。そのまま数十分がたった。
少し落ち着きようやく俺が口を開いた。
「なんかすごいサンキューな」
そう言うと果南も落ち着いてきたようで普通に話だした。
「いやいやいいよ。何だかんだで色々付き合い長くなりそうだし。またもぐりたくなったら遠慮せず言ってね。」
「おう、サンキューな」
「………これから宜しくね祐冬 」
「ああ」
そう言い2人で沈んでいく太陽を静かに見つめていた。
読んでいただきありがとうごさいます。書き終わって思ったのがあったばかりの果南とハグするというのはちょっと展開が早すぎたかな?ともおもいました。また同じ言葉が続いていたりして不自然かなとも思いました。次回また別の登場していない人との回にしようと思ってます。