アカデミーにつくと、入学式の一時間前だった。
入学式前だったがまだ二時間前、まだ人は疎らだった。
俺は目に入ったカカシにすぐ声をかけた。
「よう」
「だれだ?」
「俺は油目ジンって言うんだ!よろしくな!」
「はぁ?」
やっぱりそういう反応か。
だがッ!俺の考えた作戦に死角はないッ!!!
俺はカカシの手をとり、「いいもんみせてやるよ!」と言い校舎裏まで連れてきた。
サクモさんがつけてきていたが気にしない。
「お、おい!なんなんだよ!」
「いいからこいって!」
「いいもんってなんなんだよ!」
「見て驚くなよ・・・これだ!」
そういい俺はカバンの中からある一冊の本を出した。
すると先ほどまで気だるそうだったカカシの目が大きく見開かれた。
「こ、これはッ!」
「この本の良さがわかるか?お前。」
俺が取り出したのは・・・
「イチャイチャパラダイスの前作、幻のイチャイチャラヴァースだぁぁぁ!!」
「この本はイチャイチャパラダイスの作者、G来亜が五十冊だけ書き、古本屋に置き忘れたと言う・・・幻のッ!」
「そうだ。お前、この本の価値がわかるか・・・?」
「当たり前だ!うちの父さんが血眼になって探して持ち主さえ見つからなかった幻の本だ。」
「おまえの父さんも読んでるんだな。イチャイチャシリーズ。」
「ああ、隠せてるとか思ってるけど、すぐに見つかったよ。」
(バレた!?俺の隠蔽は完璧だった筈だ!)
「ベットの下に隠してたよ。だから今朝同僚の人に言っておいた。」
(カカシぃ・・・)
サクモさん・・・あんたなんでそんなにわかりやすい所に隠してるんだよ・・・
そりゃバレるわ・・・
「あ、あのさ・・・みせてくれよ・・・」
「もちろんいいぞ!」
「本当か!?」
「ああ。だけど鼻血で汚すなよ?」
って聞いてないし・・・
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カカシside
俺は、そいつに校舎裏まで連れてこられていた。
最初は、「なんだコイツ?」とか思っていたんだ。
だが、それは間違いだった。
コイツは同士だ!
俺や父さんと同じ匂いがしたんだ!
そして幻の本を前に今!俺は!ものすごく興奮している!!!
特徴的な表紙を開き、一ページ目をめくる。
そこで俺の意識は途絶えた・・・
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ジンside
さすが幻のイチャイチャシリーズ。一ページ目でダウンか。
ちなみに俺の父さんは4ページ、俺は5ページまで持った。
あ、サクモさんが男泣きしてる・・・
なんか小声で「もうだめだ・・・」とか「俺は終わった・・・」とか言ってるよ・・・
まぁいいや、放って置こう。
時計を見るともう入学式開始30分前になっていた。
俺はカカシを起こすと、体育館に入っていった。
はい、入学式終わり。
え?なんか書けよって?
書くものが無いんですね。これが。
「おーい!ジン!今からうちに昼飯食いに来ないか~?」
昼飯か・・・いいな!
「行く!」
「なぁカカシ、イチャイチラヴァースどうだった?」
「やばかった。」
「一ページでダウンしてたもんな」
「うるせぇ!」
相変わらずサクモさんはブツブツ言いながら歩いてきている。
「父さん!早くしないと置いて行くぞ!」
「カカシ・・・父さんはもう駄目だ・・・」
「何言ってんだよ。速く行くぞ!」
サクモさんの作った料理は美味しかった。
カカシはマセガキ。
サクモさんはムッツリスケベ。