第1話
一夏が学園を脱出した翌日、生徒会室には生徒会役員の布仏姉妹のほかに生徒会顧問で有り一夏達のクラスの副担任でもある山田真耶、3年の専用機持ちであるダリル・ケイシーの四人が集まっていた。
彼女たちが集まっている理由は9月の23、24の期間で開催される生徒会長決定戦の打ち合わせをするためだ。本来ならばこの期間は定期試験となるはずだが、生徒たちの動揺により試験の実施が困難となったために代わりにこの日程で開催されることになったのだ。
とはいえ今は9月19日本番までの日数が少ないこともあり授業は中止し参加者の訓練期間に充てられた
ちなみにこの代表決定戦、初日は予選トーナメントとしてベスト8まで決め、翌日は決勝トーナメントを開催すると言う日程であり、例年そのようになっている。今回の参加者は130人であるため一ブロックに付き16名の合計8ブロック、シード権は2つと言う事になる
ちなみにこの大会に三年生の出場権は無い。と言うのもこの大会は次のIS学園を引っ張る人間を決める大会であり3年が参加しては意味が無いのだ。
するとダリルが
「参加者はまぁ順当なメンバーだな。一年の専用機持ちは大半が専用機で参加、使用しないのは2組の凰と4組の更識か」
「まぁ専用機持ちの生徒たちにも事情が有りますからね…」
そう言いながら真耶は苦笑いする。すると本音の姉である虚が
「それでシード権はどうしましょうか、順当なら二年のフォルテさんとウェルキンさんですかね?」
「でもでもーそれで納得する人いるのかなー?去年は分からないけど、今年は専用機持ち多いよー」
本音の言うとおりである、今回の大会でも二年の専用機持ちのフォルテは訓練機で参加するため、一年だけが専用機を使用する状況だ。ちなみにフォルテおよびサラは
「「ISの性能差がすべてじゃないことを証明する」」
と言っていた。
するとダリルは
「納得と言うより、あの二人は去年のベスト4だぞ当然じゃないか?二年のサラが専用機持ってないのだって適性が無いからって言う理由だし」
その言葉に全員がうなずく、と言うよりさすがに前回ベスト4の二人がシードでなければ誰をシードにするのかと言う話にもなる
そしてシードの話がまとまったところで具体的な話に入る
本音が
「問題は組み合わせだよー普通なら神聖なるくじ引きが王道だけどー、そうなると専用機が一ブロックに付き一人って言う事にもなりえるよー」
彼女の言う事になってしまってはこの大会の意味がなくなってしまう。組み合わせに細工することも考えたが、ばれたときのリスクも高い事から彼女たちは躊躇するが細工をしなくては専用機持ちの一方的な無双になってしまうのも事実だ。ここで虚が
「ウェルキンさんとサファイアさんのブロックに専用機持ちを入れるのはどうでしょうか?入れれるのは一人ですが、誰も居ないよりはマシですよね?」
「あの二人の実力ならばそう簡単に負けるとは考えられませんし、それが順当ですよね。となるとその2つのブロックはかなりの激戦区になりますよね。私としては生徒全員にチャンスを与えたいのでこれには賛成しかねますが…でもこれをやらないとほかの生徒が専用機の調整として使われる可能性もあるのも事実ですし…」
彼女の言葉に真耶も続く
するとダリルが
「あー、もう何で専用機なんて有るんだよ、量産機でいいじゃねぇか!!」
「「「(いや、貴方も専用機持ちなんですが…)」」」
その後も生徒会室ではやり取りが続いていく
一方アリーナでは一組の鷹月、谷本、相川、夜竹。魔術師であるティナの5名が訓練していた
ちなみにこの大会にティナは参加しない。整備として彼女たちのサポートをすることにしたのだ
4人で模擬戦をしているのだが相川が無敗で一位、夜竹が二位、鷹月が三位、谷本が四位と言う結果になった
すると谷本、相川、夜竹の三人が
「相川さん強いよー…もう少し手加減してよー」
「ごめんごめん」
「今日も清香ちゃんの一人勝ちかー」
そう言いながら三人は笑いながら話、鷹月とティナは
「相川さん、本当に強いわね、上位まで行けると思うんだけどハミルトンさんはどう思う?」
「私もその意見に賛成ね、あたりが良ければ間違いなく上まで行けるわよ」
ちなみにこの中で鷹月と谷本はティナやこの学園にはいない一夏が魔術師だと言う事を知っている数少ない人物である。
一夏と楯無が表向きは死亡と報道され学園は大きく動揺した、彼らは裏切り者と言う生徒や事実を認めない生徒、一夏や楯無は生きていると信じる者、様々である。ちなみにここにいるメンバーは全員が一夏の生存を信じている、と言うより一組の大半の生徒は一夏の生存を信じていたりする。裏切り者などと言うのは何も知らない生徒達が言っているだけだ
そして一夏が居なくなったクラスを何とか纏めたのは鷹月と谷本の二人である。彼女たちの人望が厚いからこそできたのだ
そうして彼女たちが話していると
「おおっ、生きのいい一年生が居るねー、いいよ良いよこれは楽しめそうね」
そう言いながら長い赤い髪が特徴の一人の女子生徒がやってくる、制服のリボンの色から察するに二年生であろう
すると鷹月が
「あっ…あなたは…」
「誰ですか?」
その言葉に全員がこける、そして彼女以外のメンバーから
「「「「知らないのかよ!?」」」
とツッコミが入る。するとその二年生は息を整えると
「私はスペイン出身の二年、クルス・アリソンだ。よろしく。今日は一年生の実力を身に来たのよ」
彼女は笑いながらそう言う、するとティナが
「それで貴方の興味を引く生徒は居ましたか?ちなみに専用機持ちは別のアリーナで練習中ですよ」
「まぁチラホラとね。うん、これは楽しめそうだ…それじゃぁね、大会で会いましょ」
彼女はそう言いながら去っていく。ちなみに知る由もないが彼女は昨年の大会でベスト8まで勝ち残った実力者なのだ、相手は当時二年のダリル、彼女をあと一歩まで追い詰めたのだ。
候補生でもない彼女がここまでやるのだから彼女の実力は相当な物なのだ
一年の彼女たちはこの後も模擬戦や射撃練習などをしていくのだった
あくまでも番外編なので、更新はかなり不定期です
それと本編と分けた理由は簡単、話がややこしくなりかねないからです
IS側と学園都市暗部の話はこっちでやろうと思います
大覇星祭終了後は魔術側で話を進めて行きます、とはいえ本編でもIS学園の話は出るのでご安心ください