IS~科学と魔術と… 番外編   作:ラッファ

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第12話

生徒会長決定戦の初日もいよいよ終盤へと突入する。

現段階で勝ち残っている一年生は相川や夜竹と言った訓練機実力者と代表候補生だけでありそれ以外の一年生は大半が敗退してしまっている。今のところこれと言って大きな波乱もなく順調に大会が進んではいるもののISを使った行事と言う事で怪我人が出ている。特に夜竹の場合二回戦で当たるはずだったクルスが初戦を勝利したものの腕の骨を折った事で棄権したため二回戦は不戦勝となっていたりする。

 

現在の時刻は午後3時を過ぎた所でありこれからは予選ブロックの代表決定戦が行われていく予定である。今のところ大会の進行速度は予想以上に早く進んでおり例年ならば6時過ぎまで掛かっていたのだから今年度の進行の速さが伺える。背景には例年と比べ専用機での出場者数が多く試合に時間がかからなかったことや一年生の大半のレベルが低く試合自体が瞬殺するかされるかの流れであり接戦言う状況の試合が極端に少なかったことがあげられるであろう。

 

そして現在ティナ達はと言うと更衣室で話し合いを行っている

 

「ついに代表決定戦か…緊張してきた」

 

そう言ったのは相川である。彼女の場合初戦突破で流れに乗ったのかその後は順調に勝ち進みブロックの決勝にまで駒を進めたのだ。そして夜竹はと言うと

 

「私の相手はオルコットさんか…どこまで通用するかな?」

 

彼女はそう言い放つ。彼女の場合二回戦で実力者筆頭であったクルスが棄権したため若干消化不良気味であるがそれでもここまで勝ち上がったのだから実力の高さがうかがえる。

すると鷹月が

 

「確かリーグの決勝戦は最初に4つのアリーナ使ってABCDの代表を決めて後半で今度はEFGHの代表を決めるんだったよね。そうなると相川さんと夜竹さんの応援が同時に出来ないわけだよね」

 

そう言い放つしかもこの流れだと鈴の試合ともかぶっているため二組のティナとしては内心かなり複雑であったりする。

やはり彼女としてもクラスメイトの試合を予選とは言え一回も見れないと言うのも微妙な感じなのであろう。

すると谷本が

 

「となると私たちも相川さんの応援と夜竹さんの応援に分かれる必要もあるね…どうする?」

 

彼女がそう言うと相川はティナに

 

「ハミルトンさんは夜竹さんの応援に行ってあげて。私は大丈夫だから…と言うより今まで場所の関係でほとんど私のところに居てくれたからね。決勝は夜竹さんの応援兼アドバイスに行ってあげて」

 

「分かったわ。健闘を祈るわ」

 

その後相川の応援には谷本が夜竹の応援にはティナと鷹月が付いていくことが決まりそれと同時に代表決定戦のコールがかかるためメンバーはアリーナへと移動を始める。そしてアリーナの放送駅ではと言うと

 

 

 

「さぁさぁさぁ、生徒会長決定戦初日の試合もいよいよ大詰め。これからは予選ブロック決勝戦、違和するブロック代表決定戦の始まりだー!!」

 

天野の元気な声がすべてのアリーナに響き渡る。

ちなみに彼女の横にはダリルがいる。整備課の黛はこの後の試合でアドバイザーを務めるためこの場に居ない。

さらに彼女は

 

「全ブロック準備が完了したようなのでさっそく紹介しましょう!!まずはAブロック一年訓練機3強の名は伊達じゃない、一年一組相川清香さん、そして対戦相手は前年度ベスト16、二年二組五木由美さんだー」

 

その声と共に彼女たちはアリーナへ機体を纏いやってくる

 

次々と名前が読み上げられて行く

Bブロックの決勝、鈴の相手は前年度リーグの準決勝で敗退した二年生のようだ。

そしてCブロックの決勝は先の二つと比べ予想以上の盛り上がりを見せていたその理由は…

 

「そしてCブロックの決勝戦!!組み合わせはこの二人、前年度ベスト4そしてダリルさんとのコンビネーション技イージスの双璧を担うフォルテ・サファイア!!タッグだけでなく個人戦の実力も折り紙つきだ!そして対するはIS学園専用機持ち一年生の一人、使用機体は前代未聞の第4世代紅椿!一年一組、篠ノ之箒。彼女はここまで全試合ほぼノーダメージと言う驚異的な成績をたたき出しているぞー!!」

 

その紹介と共に二人もアリーナで対峙する

片や訓練機、片や最新鋭の第4世代の専用機。見た目だけならどう見ても箒に分があるこの組み合わせであってもフォルテは一切動揺を見せない。

 

「第4世代ッスか、いやいや凄いッスね。まっ、お手柔らかに頼むッス」

 

「こちらこそよろしくお願いします」

 

フォルテの言葉に箒も簡単な挨拶を済ます

 

最後にDブロックの組み合わせが読み上げられる

 

「そしてDブロック。奇しくも同じクラス同士の組み合わせとなりました。訓練機3強の一人夜竹さゆか、対するはイギリス代表候補生、使用機体は第3世代のブルー・ティアーズ、セシリア・オルコット!!さぁどんな勝負が繰り広げられるでしょうか!!」

 

そう言い二人もまたアリーナで対峙するとセシリアは

 

「まさか夜竹さんと戦う事になるとは…私も予想外でしたわ。噂は聞いておりましたがこうして対峙すると変な感じですわね」

 

「確かに…でも当たった以上は手加減無用。全力で行くからね!!」

 

「望むところですわ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてこれらの光景をアリーナの管制塔で見ていた千冬と真耶はと言うと

 

「専用機は当然として、まさかアイツらがブロックの決勝まで来るとはな。流石に予想外だった」

 

千冬はモニター越しにそんな感想を漏らす

彼女は一組の担任であり、生徒の相川たちの実力はある程度把握していたもののここまで勝ち上がるとは思っても居なかったのであろう。

すると真耶は

 

「ここまで来たからには一組の皆にはブロックの代表の座を掴んで欲しいですね。Dブロックに関しては同じクラス同士なので私としては複雑ですが…Cブロックも相手が相手ですし、厳しいでしょうが…」

 

素直にそう言い放つ。彼女としてはやはり自分のクラスの生徒には勝ち上がって欲しいと願っているのである。

 

すると千冬は

 

「とはいえDに関してはオルコットの優位は変わらんだろう。夜竹の実力を過小評価するわけではないが機体性能以前にISの操縦時間に差が有り過ぎる。いくら短期間で実力を付けたとはいえここばかりは覆せん」

 

「そうでしょうか…確かに操縦時間に関しては天と地ほどの差が有りますが4月のクラス代表決定戦の織斑君戦のようにオルコットさんはここぞって場面でミスが出る子です。この試合の結果を決めつけるのは早いと思いますよ?」

 

「…そうだな」

 

そんなやり取りを行うのであった。

 

 

そして時刻は午後3時20分

いよいよ試合開始のコールが流れる

 

「それではブロック代表決定戦、試合開始!!」

 

その言葉と共にすべてのアリーナで試合が始まるのであった

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