IS~科学と魔術と… 番外編   作:ラッファ

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第13話

ブロックの代表決定戦と言う事もありどのブロックも今まで以上に盛り上がっているが、その中でも一際盛り上がっていると言えるのはCブロックの決勝、箒vsフォルテの試合であろう

この試合は最新鋭の第4世代を使う箒と前年度ベスト4のフォルテとの試合と言うのも関係している。

そしてその試合と言うのは周囲の予想を大きく裏切る形となっている。

 

箒は試合開始のアナウンスと同時に雨月、空裂と言う二本の刀剣を用いてフォルテへと接近し勝負を決めるつもりであったのだがフォルテは近接武装である大鎌の柄の部分で箒の攻撃を受け止める

フォルテが使用する大鎌は柄の長さは1.5メートル刃の長さは15センチであり、ごく一般に認知されている物と大差なく武器自体に特別な能力は何もない。

にもかかわらず彼女がこれを選んだ理由と言うのは、今回使用するのは普通の大鎌であるが彼女の専用機であるゴールド・ブラッドにも大鎌が武器として組み込まれておりその名残もある。

フォルテは箒の攻撃を受け止めたかと思うと大きく後退し、フォルテが突然後退したこともあり箒は大きく体制を崩す。

その様子を見たフォルテは

 

「まずはノーダメ記録を途切れさせてやるッス!!」

 

そう言い放ち右から左へと横薙ぎの一撃を箒へと叩き込む。

勿論、箒にこの一撃を避けられるはずもなく攻撃は直撃、後ろへと吹き飛ばされる。

そうなると試合は一気にフォルテのペースとなるPICを用いながらどうにか機体制御を立て直した箒に反撃などさせまいと彼女は一気に接近し、自らが使用する武器の射程圏内へと移動し今度は刃を振りおろし箒を地面へと叩きつける。

そしてその衝撃もあり現在アリーナには土煙が舞い上がっている

訓練機を使っているにも関わらず第4世代機を圧倒した今の動きに観客も大いに盛り上がる

フォルテはその様子を見ながら

 

「(さて…どう出るッスかね。相手は第4世代機…油断は禁物だけどさすがに今の一撃は効いたと思うッス)」

 

今の流れがあまりにも完璧すぎてあったため、勝利の確信よりもむしろ箒を今まで以上に警戒していた。彼女は箒の機体の武装の特徴を直接見ていなくても学園の噂のおかげで何となくだが把握しており地面にたたきつけたとはいえそこからレーザやエネルギー刃が飛んでくると言う事も考慮し落ちた地点から視線をずらさない。

すると煙が晴れ、そこには箒が何もなかったかのように機体を纏い地面に立っていた

そこにはフォルテが叩き込んだ傷もなく試合開始のような状態であった。無論シールドエネルギーなど減っても居ない

 

それを表示された画面で確認したフォルテは

 

「無傷ッスか!?」

 

その事に今日一番の動揺を見せる。それはフォルテだけでなく箒の機体の”能力”を知らない観客席からもどよめきが上がる。

フォルテにしてみれば無理もないであろう。確かに今の攻撃を耐える事位フォルテは想定していたが機体に傷もなくエネルギーも全く減っていないなどフォルテにしてみれば想定外の出来事である

 

「(まさか、さっきの時点ですでに何らかの防御態勢を取っていた!?あの瞬間に展開装甲を使い防御体制へと移ったか、たっちゃんの機体のアクア・クリスタルのような特殊装備を持っていたか…どっちにしろマズイッスねどうにかして正体を掴まないとこっちがエネルギー切れでアウトッス)」

 

そのような状況でもフォルテは頭を使い今の状況を整理しようとする

幸いなことにフォルテの場合、楯無と専用機を用いた模擬戦をこまめに行っていた経験からナノマシンを用いた特殊装備の戦闘経験も豊富な為、直ぐに落ち着くことが出来た。とはいえまだ完ぺきに落ち着いたわけではないがそれでも直ぐに反撃の構えを見せるあたり、さすが上級生と言えよう。

 

「私と紅椿の力、見せてあげます!!」

 

箒はそう言いながら空裂を振りエネルギー刃をフォルテに向け射出する

Cブロックの試合はまだ終わりそうにもない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてDブロック

セシリアvs夜竹の試合もまた盛り上がりを見せていた

 

こちらは射撃型のブルー・ティアーズ対近接がたの打鉄と言う事もありセシリアの射撃を夜竹は器用に避け、時には大剣を使い攻撃を防御しながら反撃のチャンスをうかがっていた。とはいえ全くの無傷とはいかず徐々にではあるがダメージを受け始めている。

 

その理由として、機体の特徴上セシリアは空中、夜竹は地上と言う事もありセシリアは高い位置から夜竹を見下ろす事で夜竹の行動を読むと言う事も出来るほかに、セシリアの射撃も四月の一夏戦と比べ大きく進歩しておりブラフとなる一撃を使いながら夜竹に決定打のチャンスを与えずに徐々にではあるがダメージを与えていた

 

「(流石、代表候補生…全く近づけない…とはいえ私もマグレで決勝まで来たわけじゃ無い事教えてあげる!!)」

 

夜竹はそう意気込むと今までのような逃げの姿勢ではなく、彼女へと攻撃を行うために攻めの姿勢に出る

今までならばただ避けるだけであったが彼女は攻撃をかわしつつもセシリアとの距離を詰めるためにひたすら前へと移動する。

 

「(夜竹さん勝負に来ますわね…ですが!!)」

 

セシリアとしても夜竹が反撃に移る事は予想済みの事であり動揺は無い。

彼女は冷静に狙撃を行っていき動きを止めようとするが、夜竹は攻撃に怯まずただひたすら距離を詰めてくる。

するとセシリアは笑みを浮かべながら

 

「夜竹さんお見事です…ですがこれはどうでしょう!!」

 

そう言いながら彼女は機体名ともなっている腰に装着されている4基のビット兵器を射出し夜竹へと攻撃する。

この際セシリアはビットの操作に集中するためライフルでの狙撃をやめることになってしまうがビットで攻撃することで手数を増やす作戦に出たのであろう。

上空からの容赦ない攻撃にあったとしても夜竹は怯まず距離を詰める。

彼女は怯むと言うより予想道理なのかこのような状況でも笑みを浮かべている

 

そして距離がつまり彼女はセシリアに向かい大きく飛翔する

するとセシリアはそれを見ながらも

 

「夜竹さん、これをお忘れではないですか!!」

 

「忘れてないよ!!むしろ予想道理」

 

「なっ!?」

 

彼女の言葉にセシリアは驚く。

しかもそれだけではない。夜竹は突然機体の軌道を変える。ビットの射程から外れこれではセシリアへと攻撃することは出来ない。

なので彼女はミサイルの攻撃を諦めライフルでの攻撃へと変更する

この体制では夜竹はよけきれない。セシリアはそう思う。

しかし彼女の狙いはそこにあった一端大剣を手放すと右手にナイフを呼び出しそれを銃口めがけて放つ。

 

すると放たれたナイフはライフルの銃口へと突き刺さる

もしこれが攻撃を行っていなければセシリアはナイフを抜けばいいだけの話であったのだが。状況は違う

セシリアはすでに攻撃を行うためにライフルにエネルギーをためトリガーを引いたのだ

となると後は簡単、銃口に突き刺さったナイフがレーザーの射出を妨害しエネルギーが逆流、彼女の主力武装であるライフルは爆散する

 

「なっ…!?」

 

「さーて、セシリア。ここからが本当の勝負だよ」

 

 

そう言いながら夜竹は自信の笑みを浮かべるのであった

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