IS~科学と魔術と… 番外編   作:ラッファ

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第16話

30分の休憩時間が終わり生徒会長決定戦の初日もいよいよ終盤となる

先ほどA~Dブロックの代表が決まったためこれからはE~Hブロックの代表決定戦が行われることになる

そしてアリーナの放送席には前半戦の実況メンバー+代表決定戦で惜しくも箒に敗れたフォルテが招かれていた

状態によっては前半戦のメンバーでやろうとも思っていたがフォルテは気を切り替えていたためこうして放送席に招いたのだ。

すると実況担当の天野はスイッチを入れると

 

「さぁさぁ休憩も終わり予選もいよいよ終盤、グダグダ話すのもアレだから早速選手を紹介していこう!!、まずはEブロック。一年一組シャルロット・デュノアさん対二年四組鷹田栞菜(たかだ かんな)さん。鷹田さんは昨年度ベスト16さぁ、どんな試合になるんでしょうか!!」

 

その紹介と共に二人はアリーナへと入場する

彼女たちはお互いに軽く一礼する

 

そして次の試合は後半戦注目カードの一つである

 

「そしてFブロック、専用機持ちにしてドイツ軍所属のラウラ・ボーデヴィッヒさん、対するはイギリス代表候補生、サラ・ウェルキンさん。サラさんは昨年度ベスト4と実力は折り紙つきさぁ、どんな試合を見せてくれるのか!!」

 

そして入場してきた二人は

 

「こうして戦うのは初めてですね。よろしくお願いします」

 

「どうぞよろしく…良きバトルを」

 

ラウラの言葉にサラがそう言い放つ

ラウラは最初と比べ随分と棘が無くなっていることにサラは素直に感心する

ちなみにサラが使用する期待はリヴァイブなのであるが両腰にロングソードを掛け、さらに右手にロングソードを呼び出していることから彼女の武器はこの三つのロングソードだけと言う事になる

 

「そしてGブロック一年三組のクラス代表にして訓練機3強の一人、一年三組田中美空さん。前半戦では訓練機3強のうち一人が決勝トーナメント進出、一人は専用機相手に大接戦したと言う事もありその称号に間違いなし。その実力はいかにそして対するは前年度は予選ブロックの準決勝敗退、二年二組朝倉梨子さん」

 

 

そして最後に簪の名が呼ばれる

相手は二年生である

 

 

そしてすべてに選手が入場し対戦準備が完了したことを確認すると

 

「それでは試合…開始!!」

 

その掛け声とともに一斉に試合が始まるのであった

 

 

 

 

 

 

そして試合が始まり大半の生徒がそれぞれ見たい試合のアリーナに行き応援している

前半戦で熱戦を繰り広げた所もあったと言う事で後半戦の試合も予想以上に盛り上がって来ている

ちなみにティナや谷本、鷹月、相川、夜竹はと言うと訓練機3強の最後の一人美空の試合を見ている

 

すると夜竹が

 

「美空ちゃん頑張ってるね」

 

「武器も戦い方も個性的…と言うより槍使ってるのってあの子だけだよね」

 

相川がそう言い放つ

彼女が使用する武器は槍の中でも十文字槍と呼ばれている物であり日本では武将も使用していると言われていたものだ

槍に関しては魔術師であるティナにもなじみ深いものであるのだが、十文字槍は独特の形と言う事もありどのように立ち回るのかが全く分からない…と言うか彼女自身、戦闘専門ではないためこの手の話は苦手であったりする

とは言えそれは武器や魔術を用いた場合の戦闘であり彼女は母親が元近衛侍女と言う事もあり体術や体さばきに関してはそれなりの知識が有る。そのため美空の動きを見ていたティナは内心

 

「(なんだろう…あの子の体さばき素人って感じがしない…武術か何かを習っているのかしら…でも紅椿の子みたいに本格的にやってるって感じでもないし…?)」

 

そんな事を思っていた

ちなみに美空の戦い方と言うのは機体の機動力を生かし相手に接近し、そこに槍を使い攻撃を打ち込んでいくと言う感じだ

相手も接近戦と言う事もあり、相当な打ち合いになって来ている

するとティナが

 

「あれだけ打ち合って二人ともすごいわね。疲れないのかしら?」

 

「武器持って打ち合うと意外と疲れないものだよ。まぁ集中してるからね」

 

夜竹が彼女の言葉に反応する

すると谷本と鷹月が

 

「さすが、大剣でセシリアに向かっていっただけの事はある。私びっくりしたよ」

 

「よくあの射撃に向かおうって思ったよね…いろんな意味で尊敬するよ」

 

「私を脳筋扱いしてない二人とも!?」

 

夜竹とそんな会話をするのであった

 

 

とは言え中盤に差し掛かるにつれ徐々に美空のペースとなり攻撃も入り、最後は美空の勝ちと言う形でGブロックの代表決定戦は幕を閉じるのであった

 

 

 

 

 

 

そんな中アリーナの実況席では天野とフォルテ、ダリルの3人が休憩と言う名の雑談を行うためマイクのスイッチが入っていないことを確認すると

 

「さぁさぁ、ブロックによっては勝敗が決まりかけているようなところもあるけどフォルテちゃん的には何処が注目?やっぱりFブロック?」

 

「いやいやFはもともと注目してないッスよ。ウェルちゃん強いッスから。私と違って大丈夫でしょう」

 

「お前はよくやったよ。私なら途中でやる気なくして棄権する」

 

ダリルとフォルテがそう言っていると天野が

 

「そう?サラちゃん相当強いのは知ってるけど今までの試合は下級生とか同級生相手にかなり苦戦してるよ?」

 

そう言い放つ一応彼女は見れない試合でも話を聞くなどしてどのような事が有ったかと言う事は把握しているのだが、サラの試合に限り彼女が圧勝したと言う事は聞いていない。むしろ接戦と言う試合がほとんどを占める

そのためサラの本当の実力を知らない一部の生徒からは”サラは調子が悪いのではないか”と言う噂がこの短時間の間に流れ始める程だ

するとフォルテは一息吐くと

 

「それは手加減しているからッスよ。ウェルちゃんは特に優しいッスから格下をボコるのは嫌いなんス。試合は見てないから分からないッスけど多分、相手をうまく誘導していかにも競ってるかのようにしてるんス」

 

「確かにサラ、腕は確かだからな。本国から専用機がもらえないのだってBT兵器を動かすのに必要な適性がDとかだって言ってたし…IS適正はAらしいけど」

 

ダリルがそう言う

すると天野は

 

「去年は私風邪ひいて試合見えないからどうにも言えないな…さて、休憩終わり。二人とも実況するよ!!」

 

「はいはい」

 

「よっし、やるか!!」

 

そうして彼女たちは実況を再開するのであった

 

 

 

 

そうして観客席に実況が聞こえてくる中、日本の国家代表、近江咲夜はと言うと

来場者用の席を抜け出し食堂の自販機でジュースを買っているのであった

そうして椅子に座ってくつろいでいると、

 

「あれ、咲夜さんじゃないですか?また席を抜け出してきたんですか」

 

「そんな所や、ウチ人ごみ嫌いやからな。山やん見逃してくれるよな?」

 

彼女の前に現れたのは生徒会顧問の山田真耶である

真耶自身、咲夜の性格をよく理解しているため深く咎めることはしない。しかも彼女は来賓であるがここのOGでもあるため休会と言う名目で食堂を利用することには目をつぶる

食道には生徒が全くと言って良い程居ないためこの場には売店の職員と彼女たちの3人だけである

 

すると咲夜は

 

「それにしても一組の二人、相川はんと夜竹はんの二人なかなかええなぁ。そう思うやろ」

 

「そうですね。夜竹さんもまさか専用機相手にあそこまで善戦するとは私含めて教員全員予想出来ませんでした」

 

「まぁ、相手が油断してたとしても夜竹はんはようやった。上出来や。それにしても一つええか?」

 

「なんですか?」

 

「Cブロックの試合の専用機…あれ本当にただの機体なんか?」

 

彼女の質問と視線に麻耶はたじろぐ。普段は軽いノリだがここぞと言う場面などでは迫力が違う。今真耶にした質問は、間違いなく国家代表の称号を持つ近江咲夜として本格的な答えを求めたそこ声に真耶は

 

「ただの機体…と言うのは?」

 

「最後に見せたあの武装と操縦者の動き…アレはどう見ても山やんのクラスのフランスの候補生みたいにあらかじめ内蔵されてたものを使うのとは違う…初めて使うみたいな動きだったんや…腐っても自分の機体やで。貰ってからある程度の時間もたってる…可笑しいやろ今日がデビューや無いのに何で専用機持ってる人間が自分の機体の武器を把握できへんのや?」

 

彼女はそう言い放つ

かつて一夏は試合中に始めて武器を使うと言う事はあったがそれは例外中の例外。専用機を持つ人間は使わないにしてもあらかじめ内蔵されている武器には目を通すのは当たり前の事である。

咲夜自信、ぶっつけ本番を行った事が有る身だがそれでも内蔵されている武器位は把握していたのだ

武器は把握していても使い方を把握していなく痛い目を見たのもまた事実であったりするのだが

箒の場合それが無かったと彼女は言いたいのだ。ほとんどの人間なら気づかないそれに気づいたのだから流石、国家代表と言った所であろう

 

すると真耶は

 

「詳しい事は分かりません」

 

「分からない?」

 

「はい。私たちも紅椿の性能の全てを把握しているわけで張りません。伝えられているのは最新鋭の機体で展開装甲を用いていると言う事位です…それ以上となると織斑先生しか把握していないと思います…しかも専用機の担当が織斑先生なので管理に関しても一任しているんです…それに篠ノ之博士とも交流が有るのは彼女だけですから」

 

「あー…ヒカルノさんから聞いたなその話。高校の同期なんやろあの二人。ならスペックの詳細を知ってても可笑しくはないなぁ」

 

「そうですね…こうなってしまうと優勝も見えてしまいますかね」

 

真耶がそう言い放つと咲夜はいつも道理の雰囲気に戻り

 

「あぁ、それなら大丈夫やと思うで」

 

「どうしてですか?」

 

「ああいう天狗の子はいづれ鼻っぱしへし折られるからや。ウチがやってもええが生憎国家代表なんでなぁ…無闇に暴れると問題になるから…ウチの見る限り折れそうな子は3人やな」

 

「高校時代に色々無茶やったあなたがそれを言いますか?」

 

「ウチそんな問題起こしてないで!?」

 

 

 

そんな雑談が繰り広げられるのであった

予選もいよいよ終わりに差し掛かって来ている

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