IS~科学と魔術と… 番外編   作:ラッファ

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第24話

IS学園上空では咲夜対無人機の空中戦が繰り広げられていた

この機体は以前使用したものとはいえ咲夜は無人機との戦闘は初めて。

その攻撃になすすべもなく追い込まれ撃破される

 

 

 

 

 

 

などと言う事は起きなかった

むしろ逆である

 

「はい防御ー」

 

彼女はゴーレムの攻撃をランスを器用に動かしレーザーを弾き、近接ブレードで突撃しようものなら攻撃を前に弾き、追撃を左右に逸らし、動きを止めれば打撃を与える

こうして敵の攻撃を防御し続けることが出来るからこそ彼女は国家代表の座についているのだ

しかもこの耐久を行い続けるのだから彼女の集中力は生半可な物ではない

 

そして無人機も彼女の実力を悟ったのか距離を取り様子を伺う

すると彼女は

 

 

「なんや、もう終わりなんか?」

 

対する彼女は汗一つ書いておらず機体のエネルギーも満タン。つまり彼女は未だノーダメージである

機体の装甲には傷一つ付いておらず、今までの攻撃を全てランスだけでしのぎ切っていると言う事になる。

すると機体に通信が入る

 

<おい近江、貴様そこで何をしている!!>

 

その声はアリーナの管制塔にいる千冬であった

麻耶では無い事から彼女が付く前に気づかれたのだと咲夜は思いため息を吐くと

 

<何って戦闘に決まっとるやん。これが遊んでる風に見えるんかい?>

 

<そう言う事を言っているのではない。ISの無断展開は条約でも禁じられていることを忘れたのか!?>

 

<(あ~ホンマ頭硬いねん)そう言うならはよ援軍送ってくればええねん。ここアリーナからは離れ取るし大会の運営に影響ないやろ…っと!!>

 

咲夜がそう話している間に無人機は攻撃を再開しているのだが彼女はランスを使い器用に防御を行っている。つまり彼女は戦闘をしながら通信をしていると言う状況である

すると千冬は

 

<準備ができ次第、教師部隊を送る!!>

 

<どのくらいで到着するんや?>

 

<後5分もすれば到着する>

 

するとそれを聞いた咲夜は笑みを浮かべ、無人機の攻撃をランスを片手持ちしながら受け止めつつ

 

<なら援軍いらんわ。事故処理だけ頼むな>

 

<何?>

 

<こんな雑魚倒すのに5分もいらん。>

 

彼女はそう言うと強引に通信を切る

そして彼女はランスを両手で持つとPICの補助を利用しながら力を込めランスを思いっきり下に振り、敵を下に落とす

無論、ゴーレムもただでやられるわけでなく体制を立て直し切りかかろうとするが

 

「リカバリーが遅いで!!」

 

彼女はそう言うとすぐさま追撃、ブレードによる攻撃をランスを使い左に逸らすとすぐさまランスを手のひらで一回転させ先端をゴーレムの胴体に突き刺すと、自身も加速しゴーレムを地面へと叩きつける。

今の衝撃で異常が生じたのかゴーレムの反応がなくなる。機能が停止したと言うより衝撃で一時的に麻痺状態に陥っているのだ。

ランスを引き抜くと刺さっていた部分に穴が開き、その先に小さな結晶のようなものが見える

 

「おっ、ええもん見つけたで」

 

彼女はそう言うとゴーレムが回復していないのを念入りに確認するとそこに手を入れ結晶を壊さない用注意しながら周囲のケーブルから結晶を引き抜くと、ゴーレムは完全に機能を停止する

 

彼女が手にした結晶と言うのはISに関係する人間ならだれでも目にしたものがあるもの

ISコアそのもので合った

 

「よーし、よし。戦利品ゲットや!!(しかし何でこんなもんが搭載されとるんや。ウチ的にはてっきりカナダの代表が使ってたような遠隔操作兵器とばっかり思ってたんやが…)」

 

彼女は内心そう分析する

 

彼女は無人機と戦闘するのは初めてなのだが似たような武器をカナダの国家代表が使用していたのだ。あちらはISのほかに背中に人型状のビットを搭載し、試合では自身と人型の実質的に二機のISによる波状攻撃を得意としているのだ。もっともあちらは燃費がかなり悪く波状攻撃を出来るのは数分であると言う欠陥を抱えているのだが、いま彼女が戦った相手は軽く30分は戦闘を行えていた。そして付近に別の機体反応も無い事からこの機体は単体で動いていると言う風になり、それが彼女の気がかりであった。

 

そしてしばらくすると教師部隊が咲夜の周りに集まるとその一人が申し訳なさそうにしながら

 

「ご迷惑をおかけしました…それで、その」

 

その気まずそうな顔をした教師から状況を推測すると

 

「織斑センセが呼んでるんやろ?しかも相当不機嫌みたいやな。」

 

「あと山田先生が間に合わなくてごめんなさい。フォローはしますとの事です」

 

「そかそか。で、トーナメントは?」

 

「貴方のおかげで政府や来賓の方々に気づかれなかったため続行中です。更識さん対ウェルキンさんかなりいい勝負ですよ。今は更識さん側がタイムアウトを要求したため試合は中断してます」

 

彼女はそれを聞き遂げると軽く手を挙げその場を去るのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり第一アリーナ

ここで行われている決勝戦はまさに激戦であった。簪はサラの実力の高さを考慮し開始早々にジャミング

そして弾幕を張りながらしながら確実にダメージを与えて行ったがサラも負けじと剣術で応戦

その技量の高さに簪は防戦一方となりエネルギーは両者あとわずかと言う状況である

そして現在、簪のタイムアウトが終了し、試合が再開していた

 

そして両者は再び激突する

簪は弾幕を張りサラを近づけまいとするが彼女はブレードを使い防御しながら簪との距離を詰める

 

「(弾切れ…!!)」

 

簪は武器の弾が切れた事に驚きつつも薙刀を構え彼女を迎え撃つ

 

「(落ち着いて…まずは動きをよく見る)」

 

「(この状況でもなおあきらめず勝利を目指しますか。見事な闘志です。楯無を思い出します!!)」

 

咲夜に教わったことを思い出しながら彼女は冷静になりサラを迎え撃つ

ブレードと薙刀の打ち合いになるがやはり近接ではサラの方に分がある

これは簪が弱いと言う事ではなく単純に経験の違いがはっきりと表れているだけである

 

サラは剣術を磨きそれにより強さを得ているが簪の場合、操縦訓練のほかに専用機の開発を自分で行っていたため機体の特徴を掴む事やジャミングなど技術的な分野は強いが剣術などの力に関しては経験が圧倒的に不足していたのだ。

 

そして打ち合いが続けられて行き簪が徐々に押し切られる。

最終的に簪の機体のエネルギーがゼロとなる

 

 

そしてアリーナが一瞬静まり返ると、すぐに大歓声が起こり

 

 

「きーまったぁ!! IS学園生徒会長決定戦、優勝者はサラ・ウェルキン選手だー!!数々の強敵を打ち破り栄光を手にした彼女に今一度大きな拍手を!!」

 

そしてアリーナ内では簪とサラが握手をしつつ

 

「流石ですウェルキン先輩」

 

「貴方こそお見事です」

 

「そう言えばウェルキン先輩はこの後の人事考えてますか?」

 

「…あ」

 

「…考えてないんですか!?確か閉会式が終わって役員の任命式が有るんです…決勝進出者は役員の候補を考えておくようにって試合前の休憩時間に言われてましたよ…?」

 

「目の前の事に必死だったので…とりあえずある程度候補は居るので今から声をかけていこうかなと…」

 

「(まさかのドジっ子枠?)」

 

 

 

 

 

決勝戦終了後、簪はサラの意外な一面を目の当たりにし、驚いていたのだった

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