IS~科学と魔術と… 番外編   作:ラッファ

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第29話

 

サラは職員室に入ると千冬の元へと向かう

 

すると千冬はサラを別室へと案内する

そこは小さな教室であり普段は生徒と個人面談をするために使われている部屋だ

 

すると千冬が

 

「それで、ここに来たと言う事はメンバーに関しては納得したと言う事か?」

 

「基本的には…ただ専用機も無い一般生徒を作戦に連れて行く事には同意できません。私としては専用機持ちと教員で行う事を提案します」

 

「ほぅ。お前はどうするつもりだ?専用機の無い候補生になる訳だが?」

 

「私ですか?参加しようかと考えています。専用機はありませんが私は生徒の長、黙って報告を受けるだけと言う訳にはいかないと考えています。」

 

「成る程、まぁいい。では私からそう伝えておく。近いうちに召集がかかるから覚悟はしておけ」

 

千冬はそう言い残すと教室を後にする

サラは内心意外だと思った。もう少し荒れる事を想定していたのだ。

とは言え要件を済ませた為彼女も教室を後にし、休憩もかねて学食に向かっていると途中で生徒会役員の簪と出会う

 

「こんにちは更識さん。」

 

「こんにちは…サラ先輩。生徒会の仕事…ですか?」

 

「そんな所です。どうですか、この後少し話しませんか?」

 

「良いですよ」

 

そんなことを話しながら二人は学食へと向かう

時間は丁度夕方の5時を過ぎであり夕食にはまだ早いが多くの生徒が雑談などをしながら過ごしている

 

二人は飲み物を注文すると窓側の席にお互いが向かい合うように座る

ちなみに簪はお茶、サラはコーヒーを注文している

夕日に照らされながらコーヒーを飲む姿と言うのは彼女の見かけも相まって実に芸術的な光景であると簪は感じる

 

そしてサラはコーヒーカップをテーブルに置くと

 

「最近、機体の整備にも力を入れていると聞きますが…どうですか?」

 

「あ、はい…なんとか。生徒会長決定戦で使ったジャミングボムも実装できそうです」

 

「そうですか。早く完成するといいですね」

 

サラはそういう。そして一呼吸置くと

 

「失礼かもしれませんが…心の整理はつきましたか?」

 

そう尋ねる

楯無が失踪してから大分日にちが立っているが、今日までこの話題を出すことはタブーとされてきた。

それでも彼女は尋ねる。日がたった今だからこそ簪の考えを聞いてみたいとサラは考えているのだ。

すると簪は

 

「あ、はい…今でもなんでお姉ちゃんがあんな行動をとったのかって言う事は理解できませんが、きっとお姉ちゃんはあれが正しいと思ったから行動したんだと思っています。織斑君とは春ぐらいに少し話しただけだったけど、学園祭での行動はきっと、間違ってなかったって私は思います。だから…お姉ちゃんがあんな行動をしたって考えています」

 

「そうですか」

 

「はい。もしお姉ちゃんと再会することが出来たら…少しは成長した姿見せられたらいいなって思ってます」

 

彼女はそう答える

簪自身、今までも出来事もあり精神的に成長したことが今の言動からもうかがえる

 

その後は他愛のない話をしながら過ごすのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして日本の某所では

 

「それで、イオ。貴方たちは今回の作戦では行動を行わないの?」

 

「あぁ、そういう方針だ。何かあれば逃走の手助けぐらいは行ってやる」

 

イオと呼ばれた男性は女性、スコールにそのように答える

彼女達の元にはスパイからIS学園が近いうちに攻撃を仕掛けてくるという情報がリークされており、今はその対応を話し合っているのだ

 

とは言え実際に迎撃するのはスコールたちの部隊でありイオの部隊は支援に回るという方向になる

これはIS学園を馬鹿にするというよりは下手にイオの部隊が応戦するとイギリス清教に目を付けられる可能性があり、それをイオが懸念したためだ。とは言えスコールにこの事を伝えず、イオの提案上はここでの全滅は組織にとってマイナスになるという言い分である

 

するとイオの部隊の一人であるアトラクが

 

「意外だな…IS学園にスパイを送り込んでいたとは。事実ならもう少し楽に行動を起こせたのではないか?」

 

「私としては学生生活をエンジョイさせてあげたいっていう考えね。それに…もしかしたら”お土産”を持ってきてくれる可能性も出てきたわけだし」

 

「ふむ…その土産に期待しておくとするか。それで、結局例の少年から奪った機体はいまだに反応なしどうするつもりだ?私はISには疎いが、使えない物は廃棄する事を提案するぞ」

 

「そっちに関しては悩んでいるわ。どうしましょ…」

 

「まぁ扱いは任せる。」

 

 

 

そんなことを大人達が話している一方、別室では

 

「あーぁ、超ヒマ。何だよ、せっかくの暴れられるチャンスだと思ったのにさー。待機だぞ待機、ったく…」

 

「ダダをこねるな、子供か貴様は」

 

「子供ですよー、そういうエムだって子供じゃん。何?子供が子供批判するの?ダッセェ」

 

「本当にめんどくさい奴だなお前は…」

 

「…最近エムも…クスグに感化されてきてない?気のせい?…」

 

愉快なやりとりをしているのはクスグとエム、そしてオトゥーの三人である

話だけ聞いたら愉快に見えるがエムはISの部分展開を必死にこらえている状況であり、笑えない状況かもしれない

 

するとクスグが

 

「まぁいいや、今回はひっじょーに、ムカつくけど。エムに手柄を譲ってやるよ。ISってやつなら少なくともエムは強いらしいし」

 

「どこまでも上から目線だなお前は…まぁいい。成果らしい成果を上げて私が、お前より、年上と言うところを、見せてやる。」

 

「…ねぇ、やっぱり感化されてるよね?…」

 

「アイツは来ねえし、暇だねぇ…俺らが暴れたら面倒なのが出てくるってのが余計にな」

 

「…エム、気を付けてね…なんだかんだ言ってクスグも心配…してるから…」

 

オトゥーは素直な気持ちをエムに伝える

すると彼女は

 

「まぁ油断をするつもりはない」

 

そんなやり取りを行う

今度の戦闘は激化する事は間違いないだろう




久しぶりの更新です
一か月ぶりくらいになるでしょうか…想定していたよりもペースが遅くなり私自身、戸惑っています

次回もよろしくお願いします
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