IS~科学と魔術と… 番外編   作:ラッファ

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第3話

現在の時刻は昼の12時過ぎと言う事もあり学食には大勢の生徒がいる。

そしてティナは先に向かった相川たちと合流するために学食に入ると、しばらく歩き回った後彼女たちの居る席を見つける。

IS学園の学食は女子生徒たちの行動を配慮し一つのテーブルを大勢の生徒たちが囲めるような席が多く存在する。

席にはティナのほか相川、谷本、鷹月、夜竹の4人とさらに一組の鏡と二組のクラスの副代表である猪狩忍(いかり しのぶ)の6人が座っていた。

するとティナを見つけた猪狩は

 

「遅かったね。何、彼氏と電話?」

 

「違うわよ…」

 

彼女は苦笑いしながらそう返答する。

鷹月たちの席に彼女が居る理由はティナを待っている間にたまたま近くを鏡と猪狩が通りがかったため谷本が誘ったのだと言う。

ティナとしても猪狩とは仲がいいため特にこれと言って嫌がる要因は無い。しいて言うならばさすがにこれだけの人数で座ると多少窮屈に感じてしまう事位であろう。

 

すると相川が猪狩に対し

 

「そう言えば猪狩さん生徒会長決定戦に出場するの?」

 

「勿論!ようやくめぐってきた公式戦出場のチャンス何だから無駄にするわけには行かないって」

 

彼女はそう意気込む。ちなみに彼女は鈴が来る前までクラス代表を務めており、鈴が二組に来たことで代表を譲ったのだ。彼女自身専用機持ちと比べてしまうと能力は低いため特に鈴に対し嫌な感情を持たずむしろ専用機持ちが来たことに感謝していた。

タッグマッチではもしも順調に勝ち進んでいたならば3回戦で一夏達のペアと当たっていた可能性も有ったりする。データ収集のために行われた一回戦では彼女のペアは無事に勝利していた。

 

さらに彼女は

 

「私としてもね一年の訓練機3強には勝ちたいわ。」

 

一年の3強。その事が誰を差しているのか分からず彼女と鏡、ティナ以外の全員が不思議な表情をしている。すると鷹月と谷本が

 

「誰なのその訓練機3強って?」

 

「そんなの聞いた事がないなー」

 

その言葉を聞いた鏡は信じられないと言った表情をしつつ

 

「知らないの!?3強って言うのは相川さん、夜竹さん、そして3組のクラス代表の田中さんの3人の事を指してるんだよ」

 

さらに彼女はその事は少し前から校内新聞の上級生からみた一年生評価と言う特集で取り上げられていたと言う事も告げる。

ちなみにこの評価、内容はそれほど複雑な物ではなく、”訓練機の一年生?皆最初と比べるとすごく動けてるよーその中でもこの3人は良いよねー専用機も良いけど彼女たちの動きも見習えるとこはあるぞ”と言った感じの内容である。

 

するとそれを聞いた相川は

 

「私が3強の一人!?冗談でしょ」

 

そして言葉には出さないが夜竹も信じられないと言った表情をしている。彼女たちにしてみれば仲良しグループでやる模擬戦では上位を争っているが結局は仲良しグループでやるもの。一年全体では下から数えた方が早いと彼女たちは思っていたのだ。

しかしティナは違っていた。

 

「(確かに荒削りな部分は有るけれど彼女たちは強いわ…長い目で見ればきっと優秀なIS操縦者になるのでしょうね…3組の代表はまだ見たことが無いからよく分らないけど…)」

 

そうティナは判断する。午前中に彼女たちの模擬戦の動きを見てそれに対しての判断を彼女は下す。

彼女たちの動きは専用機持ちのようになれた動きではないがそれでも、訓練機の生徒と比べるとトップクラスなのは間違いない。

そうしていると鷹月は

 

「それで、猪狩さんは大会に向けてなんか対策とか練ったりしてるの?」

 

「専用機持ちと当たれば対策は必要だけどそれ以外は特に…3強言ったって同じ訓練機。頑張れば何とかなるかなって」

 

その言葉を聞いた谷本は3強の二人、夜竹と相川を見ながら

 

「だってさ3強のお二人さん。今の評価に対して一言」

 

「いやー私が3強の一人何て信じられないなー…」

 

「そう評価して貰っているなら情けない試合は出来ないって言うプレッシャーにはなるわね…」

 

相川と夜竹がそのように反応する。そうして彼女たちが話していると鏡がティナに対し

 

「なんていうか…私たちもそうだけどこの大会のおかげで織斑君の事件の動揺って言うのがさなくなって来てるように感じるのは私だけかな」

 

「私もそう感じるわ…学園全体が目先の行事に集中して一夏達の事なんて忘れかけてるって思えてくるわ」

 

一夏や楯無が脱走して一日しかたっていないのにもかかわらず騒ぎは収まって来ている。確かに彼や楯無の行動を理解できず非難する生徒は多少いるがそれ以上に次の生徒会長になるための体系に向けての調整などでそのような事を気にしてられないと思っている生徒が多くなっているのも事実だ。

さらにIS学園の公式な大会と言うのは今のところ相次いで中止になっているため今回こそはと言う意気込みを持ち挑む生徒も多い。だからこそ一夏達の事など気にしてられないと思う生徒が多いのであろう。

それでもこの場に居る一組の生徒のように一夏の身を案じている生徒もいる。猪狩に関してはあまり一夏と関わりが少ないが彼の事件に対しては”私は一組の何が起きたか分からないが少々やり過ぎじゃないか?前の事件の生徒より罰が重いってどういう事よ?”と言う見方をしていた。

 

「まぁほかの生徒にしてみればそうかもしれないけど一組の私たちにしてみれば複雑かな…クラス代表が居なくなってすぐに行事って…気持ちの整理がつかないって言うか…誰がクラスを纏めるのかって気になったり」

 

「一夏、随分と信頼されてたのね。意外だわ」

 

「最初は意外性で選んだんだけど…織斑君以外の専用機持ちの暴れっぷりを聞いたり見たりして織斑君でよかったーって思ってたね。ウチのクラス専用機持ちの子って血の気が多いと言うかなんというか…」

 

「そう言う事ね…まぁ二組の代表はそんな事は無いから安心だわ…まぁ胸の大きい子に対して睨みつけるぐらいかしら。」

 

「二組で大きい子って居るの…?」

 

「まぁいるっちゃ…居るわね…猪狩さんとかごく少数だけど。」

 

鏡の質問に対してティナは苦笑いで返答する。二組でその話題は基本的にタブーとなっている部分が有ったりする。

 

「と言うかハミルトンさんと織斑君っていつ結婚するの?」

 

「はっ!?ちょ…いきなり何言いだすのよ。と言うか一夏行方不明なのよ!?」

 

彼女の言葉に付近で話していたほかのメンバーも話を止め彼女たちに注目する。

すると夜竹がティナに対し

 

「織斑君の事だよきっと生きてるって生徒会長も一緒だし。死亡だなんて言ってるけど絶対嘘だよ…生きてるって根拠も特にないけどでも死んだことに私はかけたくないなー」

 

「いや…まぁそうだけど…と言うか私達まだ恋人でもないのよ」

 

彼女の言葉に鏡が

 

「そうやって躊躇してるともし織斑君が生きてたとしてほかの人にとられてたらどうするの!?織斑君の事だし絶対にどっかで女の子とフラグ立ててるかもしれないんだよ!?」

 

「うっ…(確かに一夏なら有りあるわ)」

 

彼女はためらいそこに一夏やティナの事情を知っている谷本が追撃を掛ける

 

「だからこそ再会した時には熱いお出迎えが必用なんだよ。暴力じゃなくて女の子らしい熱いお出迎えが」

 

彼女は怪しい笑みを浮かべながらそう告げる。その笑みはこのネタでティナをいじってやろうとする考えが丸見えで有る。

するとティナは一呼吸置くと

 

「お出迎え…例えば?」

 

その疑問に対し谷本は

 

「例えば…思いっきり抱きしめてあげるとか?」

 

その答えに鏡は

 

「普通ね。ギャルゲーとかだと普通すぎて見飽きるよ。テンプレ乙って言われるね」

 

「鏡さんギャルゲーやるのね…私的にはそっちがびっくりだな。」

 

そう夜竹が反応する。ちなみにこのご時世女尊男卑と言う事もありギャルゲーなど男性向きのゲームの販売数が年々減少してきたりする。理由は一部の評論家のくだらない言い分だ。

すると猪狩は

 

「普通にハグで良いんじゃないの?いきなりキスとかはさすがに無理だろ。出来るとしたらその女相当な強心臓の持ち主だぞ」

 

それに同調するように鷹月も

 

「私もそう思う…暴力さえ振るわなきゃいいんじゃないかなぁ…?」

 

その言葉に全員が納得する。普通だと言われてもそれが一番安定しているのは全員が理解しているからだ。するとティナは

 

「まぁ考えておくわ…(イギリスで合流したらハグの一つでもしてあげようかしら?と言うか雑談で随分と時間がかかったわね…”使徒十字”の件もあるのに…)」

 

内心でそのような事を考えていた。

そうしてその後は大会に向けての意気込みなどを話しつつ昼食を注文し昼休みを過ごしていくのだった




ISの世界だとギャルゲーの販売数とか低そうですよね。
次回は本編を更新します。いい加減にケリをつけたい…
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