「さて、シャワーも浴び終わったしこっちも準備しようぜ、フォルテと叔母さん」
レインはそう言いながらそばにいるフォルテとスコールに声をかける
スコールはオータムが囚われた事で先ほどまで苛立っていたが少しは落ち着いたように見える
そしてレイン達はVIPルームに運ばれた専用武装を選ぶ
彼女たちの使用するISは制限解除をしており、正真正銘相手を倒しに行くと言う事になる
そして持ち込まれた武装はどれも強力な物であり中には世界大会で使用が禁止されているものも含まれている
「この銃ってあれだろ?ジャック・デニムの新型じゃん。良く手に入ったな」
「いや、これ型落ちっスよ。たぶん去年の奴っス」
「成る程、でもコイツはオレがいただきだな」
「じゃぁ私はこっちを貰うっス」
そう言い彼女も新たな武器を選ぶとISを部分展開し武装をインストールする
「よし、こっちはオーケーだぜ」
「こっちもいつでも行けるっス」
そう言い二人はうなずく
するとレインはスコール後ろ側に向かい銃を放つ
その直後凛々しい声が室内に響く
「よく気が付いたのサ、けど私も目的はスコールなのサ!!」
そう言いながら現れたのはISを展開したアーリィである
そして彼女からの使命を受けたスコールはと言うと
「仕方ないわね。相手になってあげるわ」
そう言いながら彼女の専用機であるゴールデン・ドーンを展開しアーリィを迎え撃つ
彼女のISには巨体なリングが機体を守るように展開されている
そのリングの名はレッド・バーンといい試作型ではあるが強大な威力を誇る。
「さて、このパッケージの威力、確かめさせてもらうわ」
彼女がそう言うのとほぼ同時にリングから全方位に向けレーザーを放つ
そこから放たれたレーザーはあっと言う間にホテルのフロアが焼き払われる
「いきなりなのサ、悪いけどさっさと決めさせてもらうのサ」
「そう言う訳にはいかないわ」
二人はそう言うと外に向かって飛び出す
それを見送ったレインとフォルテもまたホテルを飛び出すが外には箒、セシリア、ラウラが待ち構えていた
「オレたちの相手は一年か、随分となめられたもんだな!!」
レインはそう言い彼女たちを挑発する
フォルテは特に言葉を発さずただ彼女たちを見据えるだけだ
「私は裏切りものに容赦せんぞ!!」
箒はそう言いながら刀を構える
そして彼女から下がったところで状況を見ているラウラとセシリアは
「血の気の多い奴だ…相手はおそらくセーフティを解除している。余計なダメージは禁物だぞ」
「分かっていますわ」
彼女たちがそんな事を言っているうちに箒は攻撃を仕掛ける
その攻撃をフォルテが防ぎ、後ろに下がったレインが箒に攻撃を加えようとするが
「させませんわ!!」
「おせぇよ!!」
セシリアがレインに攻撃を放とうとするが彼女はそれを直ぐに回避する
ラウラはワイヤーでレインを捉えようとするが箒を振り切ったフォルテが攻撃をはじく
一年生組は3人でチームを組むのが初めてであり動きにどうしても隙が出来てしまう
そしてそこを長い間タッグを組んでいる二人が見逃すはずがない
レインのISの両肩に装備された犬頭が炎を吹き出しながら彼女たちに襲い掛かる
それをうまく操り彼女たちを追い詰めると
「フォルテ頼むぜ!!」
「はいっス」
追い詰められた三人の頭上にフォルテのISが生み出した巨大な氷の塊が彼女達めがけて放たれる
「クソッ!!」
それをラウラはAICを使用し動きを止めると
セシリアが腰に装備されたミサイルを放ち破壊する
その後箒が攻撃を加えに向かうがフォルテによって弾かれる
「そらそらどんどん行くぞ!!」
レインの猛攻は止まることなく続くのである
箒たちが戦闘を行っているほぼ同時刻
空港の倉庫には先に向かった咲夜、鈴、シャルロットの3名がいる
倉庫に到着する数分前に簪とサラも後少しで倉庫に到着するという連絡を受けている
その様子を見た鈴が
「やけに静かね…警備すらいないってどういうこと?」
その光景に全員が不振に思いISを展開した直後、咲夜が直ぐに
「…全員防御や!!」
そう言い放った直後に目の前にある倉庫が吹き飛ぶ
その直後、一直線に突っ込んでくる機体がある
「イギリスからパクられた機体が相手…上等や!!」
「国家代表が相手か…相手にとって不足は無い!!」
突っ込んできた機体、サイレント・ゼフィルスとその操縦者であるエムは笑みを浮かべている
銃剣で猛攻を加えていくが咲夜はその攻撃を受け止め、時には受け流し上手く防御していく
すると防御しながら咲夜は鈴とシャルロットに
「とりあえずタイミング見計らって攻撃頼むで!!」
そう告げ彼女は再び戦闘に集中する
勿論鈴とシャルロットも援護したいが彼女たちの攻防になかなか隙が生じずタイミングを逃してしまっているのが現状である
「鈴、どうしよう…下手に撃てば咲夜さんに」
「分かってるわよ…とりあえず今はタイミングを計るしかないわ」
鈴たちが話している間も目の前では攻防が続いている
相手を本気で仕留めに行く攻撃とそれを防ぐ防御、一挙一動に技量の高さをうかがわせる
ある種の高みに到達した戦闘に介入するには鈴達はまだ力が足りない
その事を自覚しているからこそ、この場の最適解は下手に動かず隙をうかがう事である
それを熟知している二人はいつ訪れるか分からない隙を待ち続けるのであった